個性派シグネチャーランプや超小径ステアリングが特徴的

伝統的に車名に数字を当てはめてきたプジョー車の中で、4桁をもつのがSUVシリーズ。そのエントリーモデルとなるのが2008だ。

エクステリア

ガソリン/ディーゼルのエンジン車とEVの3タイプを設定する。外観での大きな違いはマフラーの有無、タイヤ/ホイールはエンジン車が17インチ、EVは18インチとなる。パノラミックサンルーフは全車に標準装備。最小回転半径は5.4m。

外装デザインは2018年にフラッグシップセダンの508から始まったシャープなテイストを継承。フロントバンパー両サイドのシグネチャーランプはブランドマークでもあるライオンの爪をイメージしている。

インストルメントパネル

独自の「3D i-Cockpit」は、小径ステアリングの上から立体的に表示されるメーターを覗き込むデザインで、プジョーらしさを実感できる。センターディスプレイはスマートフォンとの連携も可能、画面タッチにより直感的に操作できる。

コクピットも近年のプジョー車に共通するコンセプトで、超小径かつ非円形のステアリングの上からメーターパネルを見るレイアウト。メーターの視認性は良いものの、ステアリングを1回転以上回す必要のある大舵角旋回時には、操作に少々違和感がある。一方で、センタークラスターのスイッチは、ピアノの鍵盤のようで操作性は良い。パワーユニットの選択肢は3種類。1.2ℓのガソリンターボと1.5ℓのディーゼルターボ、それに純粋な電気自動車(EV)仕様だ。エンジン車のトランスミッションは、ともに8速AT。いずれのモデルもFFのみで4WDはない。

居住性

乗り味は猫足的にソフトというより、高減衰で収まりの良いテイスト。ドイツ車ほどではないが、市街地ではやや硬さを感じ、速度を上げるにつれて落ち着きが増す。ステアリングの操作力は重めの部類だ。

うれしい装備

可動式のフロアボードをハイポジションにすれば、床下スペースをトランク的に活用できる。ボードを固定できるフックもうれしい装備だ。
3段階のシートヒーターは運転席と助手席に標準装備される。操作方法がアイコン部分を指先で触るタッチタイプなのも高級感がある。
月間販売台数      NO DATA
現行型発表    20年9月(マイナーチェンジ 23年10月)
WLTCモード燃費   20.8 ㎞/ℓ※※「GT BlueHDi」

ラゲッジルーム

実はこのクルマ、購入候補に挙げたことがあるのだが、丸くないステアリングの操作感に馴染めそうもなく、踏み切れなかった。それ以外はなかなか良いクルマなので、そこが気にならない人は、ぜひどうぞ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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