業界人コラム 音響測定艦「びんご」が進水! ハコをひっくり返したような不思議なデザインの意味とは?【写真・4枚目】 進水式を迎えた「びんご」。平らな船体を支えるのはふたつの板状の柱。その下にはまるで魚雷のような円筒形のパーツが。なぜ、こんな奇妙な形状をしているのだろう?(写真/海上自衛隊呉総監部Xより) 進水式は命名式も兼ねている。この日、「びんご」の艦名が与えられた。「ひびき」型は日本各地の「灘」から命名されており、「びんご」は瀬戸内海の「備後灘」にちなむ(写真/海上自衛隊Xより) 魚雷のような円筒形パーツの上に板状の支柱が立ち、上部の構造物を支えている。この設計は「SWATH」と呼ばれている(写真/海上自衛隊Xより) 左が一般的な単胴船、右がSWATH(それぞれ正面と平面)。SWATHは、喫水線での断面積(濃い青)が極めて小さい。いっぽうで2本の円筒形パーツにより水面下の表面積は大きい(作図/筆者) 2021年、30年ぶりの建造となった「ひびき」型3番艦「あき」。後部の中央に曳航式ソナーを展開するための開口部が見える(写真/海上自衛隊) この画像の記事を読む