20代前半、学生、予算は100万円程度で始めた初のマイカー選び

幼い頃からクルマが好きで、学生のうちに初のマイカーを手にしたいと考えていた筆者は2020年冬(当時はまだ学生でした)アルバイト代もある程度貯まり、ついに愛車候補を探すことにした。

地方在住、20代前半、学生が決めた購入条件は次の4つ。

・予算は100万円程度
・MT車
・若いうちに乗っておきたいと思えるクルマ(尖ったクルマ)
・国産、輸入車は問わない

小学生の時から初のマイカーはどのモデルにしようかずっと妄想したきたので、すぐには決められなかったが最終的に候補に上がったのは次の5モデル。

ホンダ・シビックタイプRユーロ(FN2)小学生の時から憧れていた。NAなのも◯
3代目ルノー・ルーテリアR.S. NAで車体もFN2より軽くキビキビしているのが魅力的。他の編集スタッフの方に勧められ、本気で迷った一台。
2/3代目ルノー・メガーヌR.S. ここ数年ずっと気になっていた存在。走りの完成度の高さが魅力的だった。
アルファ・ロメオ アルファ159 3.2ℓ V6 JTS Q4のMT車が欲しかったが、頑張って購入してもその後の維持費が心配だった。ただ諦められないので次期愛車はアルファブレラを検討しています。
5代目日産フェアレディZ(Z33)FRのピュアスポーツカーはいつか乗ってみたいと思っていた。その中でもZ33は値段がある程度手頃だった。

100万円程度の予算でこれらの中古車を探した結果、車体本体価格90万円の3代目メガーヌR.S.を第一希望にした。そこで実際に中古車販売店の方とコンタクトをとり、実車を見に行くことになった。

実車確認の際に1番チェックしたポイントは、点検・メンテナンス歴がちゃんと残っているかだ。特にスポーツタイプのクルマはメンテナンス歴が付いているかで、下取り価格も変わってくると聞いたことがある。この車両には点検整備の記録が残っていた。前オーナーさんは毎年のように定期整備を受けていたらしい。ひとまず安心だ。

筆者は中古車選びの際、履いているタイヤも重要視した。

またスポーツカーを購入する人は履いているタイヤで前のオーナーさんがどういう方なのか知ることもできる。確認した個体はミシュランのパイロットスポーツ 4が装着されていた。ハイグリップスポーツタイヤで前オーナーさんのクルマへのこだわりを感じた。同じ3代目メガーヌR.S.でも同等の価格でアジアの某メーカーの安いタイヤを履いているものもあった。必ずしもタイヤがすべてではないが、どうせ買うならタイヤもこだわりたいという思いもあった。

購入したメガーヌR.S.。3代目前期モデルで左Hなのが特徴。ボディカラーはグリカシオ・ペメタリック。

ボディは細かな傷が見られ完璧な状態ではなかったが、エンジンに大きな欠点が見受けられなかったため、最終的に購入を決意した。

県外の中古車店で購入したので遠方納車費用と通常の諸費用は合計20万円。支払総額は110万円となった。

3代目の前期モデルなのでエンジンは最高出力250ps、最大トルク340Nmと中期型や後期型と比べると見劣りするが、普段乗りには充分。またMT、左ハンドル、3ドアハッチバック(バックソナーはあるが、バックモニターはない)なので周囲には反対されたが、これに慣れておけばこの先大体のクルマを運転できるだろうと考えた。ブレンボの赤キャリパーやレカロ製のセミバケットシートなどクルマ好きが憧れる装備も満載している。

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ここまで比較されるライバル関係は少ない ドイツのニュルブルクリンクでFF市販車最速の座をめぐり熾烈な争いを繰り広げているホンダ・シビック タイプRとルノー・メガーヌR.S.。とくにこの10年は世界中でFF最速の称号をかけた大戦争が勃発しており、この2台のほかにもVWゴルフGTIやセアト・レオンなども挑戦している。しかし、ここ数年はシビックとメガーヌの独壇場。メガーヌの記録をシビックが抜いたかと思えば、次の改良でメガーヌが抜き返し、その後いつの間にかシビックがまた頂点に立つ。このように両車が切磋琢磨してタイムの更新を続けている。両車には共通する部分が多い。どちらも究極の速さを目指して開発されたク…

https://motor-fan.jp/mf/article/28979/

所有して1年、かかった維持費

昨年12月にちょうど納車から1年、新車登録から9年、総走行距離10万kmとなったところで車検を迎えた。そこで最寄りのルノーサービスサテライトでクルマを持ち込んで車検を受けることになった。

車検数日前から”Check ABS”、”Check Braking system”とメーター内にチェックランプがついていたため、そちらも対処していただいた。実際はセンサーが壊れていたらしく、ABSそのものに問題はなかった。また、ブレーキパッドが2mmしか残っていなかったので前後ともに換えてもらった。

結果、整備金額は12万5000円だった。消費税や諸費用を合わせると21万円となった。これは前オーナーさんがしっかりメンテナンスを受けていたからこの価格で収まったのだろう。

車検の数日前についた”Check ABS”。ABSそのものの故障ではなく、センサーの誤作動だった。

また雪国に住んでおり、スタッドレスが必要だったので中古車を購入直後、ヤフオクで17インチのスタッドレスタイヤ&ホイールを4本、4万円で購入してみた。「とりあえず」で買ったものだが、18インチから1インチダウンしたことで乗り心地がさらに良くなり、状態も非常に良かったことから、冬の間くらいこれでも良いかなと思っている。

中古のスタッドレスタイヤ。4本、4万円にしては状態が非常によく気に入っている。

2022年2月でメガーヌを所有して1年と2カ月が経った。納車後走った距離は約1万4000km。総走行距離10万2200km。所有して14ヶ月でかかった維持費は自動車税やエンジンオイル代も含めると、約30万5000円となった。購入費用を含めると約140万円ほどだ。

最高出力250ps、最大トルク340NmのFFホットハッチを初のマイカーとして迎え、大満足している。ただしこれから春に向かって、タイヤ4本とタイミングベルトの交換をしなければならない。まだまだお金がかかるなと思いながらも今日もまた大好きな愛車とともにドライブへ出かけようと思う。

ハッチバックとクーぺの中間のようなプロポーションがたまらない。