同社は持続可能でより良い未来を描くことができる社会の実現を目指し、次世代を担う子どもたちの成長への支援を目的に4つの分野から構成される社会貢献活動方針を規定。「体験授業プログラム」や「小学生自動車相談室」など、好奇心や探求心を育む多様な施策を展開している。

「リモート工場見学」は、地理的理由などにより直接工場を訪れて生産現場を見学することが難しい小学校への学習支援として、これまで完成車工場のある岡崎製作所(愛知県岡崎市)、水島製作所(岡山県倉敷市)で申し込みが受け付けられ、各製作所から小学校の教室などへオンラインでつないで、工場の様子の配信や各工程の概要説明のほかクイズなどが実施されている。

本施策が開始された2020年以来、累計500校以上の小学校に活用されてきたが、今回のリニューアルを機に、申し込み窓口やコンテンツを一本化。完成車工場だけでなく、エンジン工場もある京都製作所 京都工場(京都市右京区)も併せて一度に見学できるようになった。これにより、「リモート工場見学」を通じて、今まで以上にものづくりやクルマの魅力を感じられるようになっている。

さらに、一枚の鉄板からクルマが完成するまでの基本的な生産工程の紹介に加え、岡崎製作所の塗装現場、水島製作所のバッテリーパック製造現場、京都製作所のエンジン性能検査を行う現場など、通常の工場見学では見ることができない臨場感のある動画を盛り込むことで、リモート独自のコンテンツも盛りだくさんの内容ととなっている。これらの普段見ることができない工程までを一貫して学習することで、自動車産業への理解をより深めることができる。

また、クルマづくりの工程や環境対応、SDGsへの取り組みを伝える子ども向けウェブサイト「なぜ?なぜ?クルマづくり調査団」を7年ぶりに全面リニューアルし、新たに「クルマづくりマイスター」として公開された。

今回のリニューアルは、「工場見学にいけなくてもクルマづくりの魅力を感じてほしい」というコンセプトで作成された。クイズやバーチャル工場見学など、ワクワクから学びへ引き込み、能動的に取り組めるコンテンツが多数用意され、学びの場として大きく進化を遂げている。さらに、休み時間や家庭でも”ひとりで楽しく学べる”インタラクティブな要素、シンプルで直感的な構成、子どもたちの感性にあったビジュアルも取り入れられ、自然と学びに没入できる設計になっている。工場見学の事前学習ツールとしても活用できるほか、家庭や学校の探求学習にも役立てることができる。