1982年に設立されたNCAPは、自動車業界の進化とゼロ・エミッションへの移行に合わせて発展してきた。これまで内燃機関(ICE)車向けの部品を中心に製造してきたが、現在では電気自動車(EV)およびe-POWER車向けのパワートレイン部品の製造も行なわれている。

「オーストラリアンメイド」のロゴは、オーストラリアで最も認知度の高いシンボルの一つであり、ロイ・モーガン社の調査によれば、99%のオーストラリア国民がこのロゴを認知しており、91%がより多くのオーストラリア製品が増えることを望んでいる。緑の背景に黄色いカンガルーが描かれた象徴的なアイコンは、厳しい基準を満たした製品にのみ付与され、その製品がオーストラリアで最終的な加工が施されたことを示している。

オーストラリアビクトリア州に拠点を構えるNCAPは、電気自動車、e-POWER、内燃機関向けのコンポーネント部品や、高圧ダイカストアルミや牽引バー等を年間で120万点生産している。これらの部品は海外の車両工場に輸出され、アフリカ、中東、インド、ヨーロッパ、オセアニア地域で販売する日産リーフやエクストレイル、パトロール等に採用されている。

NCAPはこれまで、オーストラリアで製造する部品に、オーストラリアの優れたクラフトマンシップと品質の証として独自にカンガルーの刻印を施している。この刻印が施された部品は、正式に「オーストラリアンメイド」認証を受けたことにより、さらなる品質と信頼の証を得ることになった。