PC9000は、コマツドイツのマイニング部門にて開発・生産された最新モデルであり、従来までの最大モデルであったPC8000と比べ、容量を約9.5%増加させることで、同社最大の超大型ダンプトラック980E(積載質量362ton)への積み込みを、5回で満載できるようになった。加えて、アームの到達距離(リーチ)を980Eへの積み込み作業に最適となるよう設計されている。これにより、ショベルの両脇にダンプトラックを停車させ、積み込みを行う「ダブルサイドローディング工法」で高い親和性を発揮し、トラックの待機時間を最小限に抑えることで、作業効率の向上に貢献する。Suncor社では既に980Eが多数導入されており、今回のPC9000の導入により、さらなる生産性の向上に貢献していく。

なお、コマツは本機の2台目を2025年7月にSuncor社へ納入予定であり、2026年にも追加納入を計画している。

PC9000(中央)と超大型ダンプトラック980E(左右)