アメリカでウケるラギッドなエクステリアのCX-50

CX-50 これまでサイズは未発表だが、スペックが公開された。

CX-50は、マツダとトヨタが立ち上げた新工場MTM(マツダ・トヨタ・マニュファクチャリング、アラバマ州ハンツビル)で生産する北米専用SUVだ。エンジンはフロントに横置きされるから、新開発のLARGEアーキテクチャーではない。駆動方式はAWDで、エンジンは

自然吸気SKYACTIV-G2.5 190ps(187hp)/252Nm
ターボ過給SKYACTIV-G2.5T 260ps(256ps)/434Nm

で6ATと組み合わせる。

マツダCX-50の価格が発表された! 2万6800ドル(308万円)から

北米マツダ(MNAO)がCX-50の価格を発表した。SKYACTIV-G2.5を搭載したAWDモデルで2万6800ドルからとなっている。

https://motor-fan.jp/mf/article/43419/

CX-50のデザインは、一見して、ちょっとワイルドでアウトドア指向であることがわかる。いまふうのキーワードで言えば「ラギッド)Rugged」なデザインだ。

写真が公開された時点で、「カッコいいから、日本でも販売して!」という声が多数聞こえたが、残念ながら北米専用である。

最大の理由はサイズだ。CX-5と比べてみよう。

CX-5。マイナーチェンジを受けてさらにカッコよくなった。
左がCX-50、右がCX-5。だいぶ印象が違う。

まずは、CX-5から
CX-5
全長×全幅×全高:4575mm×1845mm×1690mm
ホイールベース:2700mm

では、CX-50のサイズはどうか?
全長×全幅×全高:4720mm×1920mm×1613mm
ホイールベース:2815mm

である。

上がCX-50。下がCX-5

全長で145mm長く、全幅で75mm広く、全高で77mm低い。
長さと高さは問題ないが、全幅の1920mmは日欧で売るにはちょっと広い。

全長で言えばトヨタ・ハリアーくらいだ。

ハリアー
全長×全幅×全高:4740mm×1855mm×1660mm
ホイールベース:2690mm

日本の道路事情、駐車場のサイズからすると、1800mmくらいまでは問題ないとしても、1900mmオーバーとなるとちょっと躊躇する人が多くなる。

例えば……

ジープ・グランドチェロキー

ジープグランドチェロキー
全長×全幅×全高:4828mm×1943mm×1802mm
ホイールベース:2915mm

メルセデス・ベンツGLC
全長×全幅×全高:4690mm×1890mm×1645mm
ホイールベース:2875mm

といったところがCX-50と近いモデルになる。

CX-50とサイズがもっとも近いSUVは、BMW X3 全長×全幅×全高:4720mm×1890mm×1675mm ホイールベース:2865mm

もっともサイズ的に近いのはBMX X3だ
BMW X3
全長×全幅×全高:4720mm×1890mm×1675mm
ホイールベース:2865mm

メガクルーザーは2170mm!いま、もっとも全幅が広いクルマは? 国産車はランドクルーザーの1990mmが最高、輸入車は?

ボディサイズは、クルマ選びで重要なポイントのひとつだ。ガレージに収まるか、狭い裏道でも運転しやすいか? となると注目されるのは、全幅だ。いま日本で買えるクルマで、もっとも車幅が広いのは、どのモデルだろうか?

https://motor-fan.jp/mf/article/44184/

それにしても、4720mmの全長に対して1920mmの全幅は比率にして40.7%だ。

CX-50:40.7%
CX-5:40.3%
CX-8:37.6%
トヨタRAV4:40.3%
トヨタ・ハリアー:39.1%
トヨタ・ランドクルーザー:39.7%
ランドローバー・ディフェンダー110:40.3%
ジープ・グランドチェロキー:40.2%
メルセデス・ベンツGLC:40.3%
BMW X3:40.0%

となる。

CX-50はこのワイドな車幅に対して全高は1613mmとかなり低い。上記のモデルでもっとも低いのがメルセデス・ベンツGLCで1645mmなのを考えると、CX-50は幅広くペッタンコなSUVであることがわかる。

なかなか他に類を見ないプロポーションをもつCX-50。北米でどのくらい受け入れられるか? CX-5より売れるのか? 実際にアメリカの街を走り始めるにはもう少し時間がかかるだろうが、非常に楽しみだ。