MITSUBISHI OUTLANDER(2024年改良型)
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TOYOTA RAV4(先代)

使い勝手は同等! アウトランダーは7人乗り仕様が選べるが…

ボディサイズはアウトランダーがRAV4をわずかに上回る程度で大きな差はなく、後席空間も同等レベルの広さが確保されている。後席の乗降性に関しては、ドアの開口面積が広いRAV4に軍配が上がるだろう。

アウトランダーは7人乗り仕様も選べるが3列目シートは決して広いとはいえず、小柄な女性や子ども向けのスペースとなる。しかし3列目シートは床下収納できるため格納状態でも荷室スペースへの悪影響は最小限だ。2列目シートもスライド可能であるため居住性にも影響は少なく、緊急時の備えとして7人乗りを選ぶ価値は十分にありそうだ。

ボディサイズが近いだけあって荷室空間にも大きな差はない。両車の荷室奥行きはアウトランダーがスライド量に応じて800~1020mm、RAV4が996mmとなっており、ホイールハウス間はどちらも1000mm程度を確保している。2名乗車時の最大荷室長もアウトランダーが2040mm、RAV4が2060mmとほぼ互角の広さだ。

三菱 アウトランダー P(7人乗り)
ボディサイズ=全長4720mm×全幅1860mm×全高1750mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=2160kg
タイヤサイズ=255/45R20(前後)

トヨタ RAV4 Z
ボディサイズ=全長4600mm×全幅1855mm×全高1695mm
ホイールベース=2690mm
車両重量=1920kg
タイヤサイズ=225/55R19(前後)

高い運動性能を誇るアウトランダー、燃費性能と安定走行が特徴のRAV4

アウトランダーはモーターを主体として走行するシリーズハイブリッド方式を採用し、高速走行時のみエンジンが直接前輪を駆動できるようになっている。モータースペックはフロントが最高出力115ps/最大トルク255Nm、リヤが135ps/195Nmでありシステム出力は約300psだ。

一方のRAV4は、状況に応じてエンジンとモーターを使い分けるTHS-IIに大容量バッテリーを組み合わせたPHEVであり、モータースペックはフロントが最高出力182ps/最大トルク270Nm、リヤが54ps/121Nmでシステム出力は306psとなる。

両車のエンジンの排気量区分やスペック、動力性能に大きな差はない。WLTCモード平均燃費はアウトランダーが17.2km/L、RAV4が22.2km/Lとやや差はあるが、EV航続距離はアウトランダーが102km、RAV4は95kmとほぼ同等だ。しかし、プラグインハイブリッドシステムの違いにより走行特性はやや異なる。

駆動バッテリーの枯渇や、高負荷運転によりモーター等の発熱過剰が起こるとアウトランダーは出力低下が起こりがちだ。2024年10月の改良で、この点は大きく改善されたもののシステム上の基本特性は変わらない。これ以前のモデルでは注意したい点だ。一方、RAV4は常時エンジン出力を動力として直接利用できるため、負荷量や速度域を問わず安定した動力性能を発揮できる。

三菱 アウトランダー P(7人乗り)
エンジン形式=直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=2359cc
最高出力=133ps/5000rpm
最大トルク=195Nm/4300rpm
トランスミッション=単速
駆動方式=4WD

トヨタ RAV4 Z
エンジン形式=直列4気筒ガソリンエンジン+モーター
排気量=2487cc
最高出力=177ps/6000rpm
最大トルク=219Nm/3600rpm
トランスミッション=電気式CVT
駆動方式=4WD

快適性で選ぶか、実用性で選ぶか

RAV4のPHEVモデルは「Z」のワングレードであり新車価格は566万1700円だった。一方、2024年10月の改良モデルではアウトランダーの上級グレード「P(7人乗り)」は640万5300円と高価(いまだに高価ではある)だが、最廉価グレードの「M」なら約526万、RAV4と同等の装備を持つ「G(5人乗り)」は約588万円だったので、選ぶグレード次第では価格差は小さくなった。中古車市場では関係ないが、ちなみにCEV補助金は基礎額がどちらも上限の55万円で、GX化の加算措置としてアウトランダーが+3万円、RAV4が+5万円の補助が上乗せされるが差は小さかった。

アウトランダーの「P」および「P エグゼクティブ パッケージ」グレードは、改良で追加された豪華装備が大きな魅力となる。大型化された12.3インチディスプレイやシートベンチレーション機能付本革シート、ヤマハと共同開発のオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」などの装備に加え、遮音性も向上しており快適性が飛躍的に高められた。

RAV4の装備も十分なレベルにあるが、アウトランダーの上位グレードに比べると見劣りしてしまう。しかし実用的なPHEVはどちらかと問われれば、その答えはRAV4となるだろう。

街乗り主体であれば、外観や装備の好みでどちらを選んでも問題はない。高速道路を頻繁に利用するなら燃費性能に優れるRAV4がおすすめとなる。山岳道路など高負荷運転が多い場合は、常に安定した動力性能を発揮できるRAV4が安心だろう。

車両本体価格