56インチの次世代「エンドツーエンド」ハイパースクリーンを搭載か?

メルセデスAMGは現在、ハイパフォーマンスSUV「GLE 53クーペ」改良新型を開発中だが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。

現行型となる第2世代GLE(W167/C167型)は2019年にデビュー、2023年9月にマイナーチェンジを発表した。その後、同社はクーペクロスオーバーの需要を再考したが、ライフサイクルの終わりを迎える前に、もう一度アップデートを行うことが決定した。

メルセデス AMG GLE 53クーペ 改良新型プロトタイプ スパイショット

先日はベースとなる「GLE」が新しいLEDシステムでテストされているのを捉えたが、今度はGLE 53が同様のアップデートで発見され、そのスタイリングはメルセデスの他の今後のモデルと一致するようになった。これらのモデルはすべて、照明システムに星型のLEDデイタイムランニングライトが内蔵されている。

リアセクションでは、テールライトにもフロントとは若干異なる、星型をモチーフにしたLEDを配置していることが見てとれる。また、円形クワッドエキゾーストパイプがインストールされていることから、AMG「GLE 53」プロトタイプであることは明白だ。

メルセデス AMG GLE 53クーペ 改良新型プロトタイプ スパイショット

先月、メルセデス・ベンツの最高デザイン責任者であるゴードン・ワグナー氏は、タッチスクリーンで操作する部分が多すぎると、他のデザイン要素が損なわれると語り、いくつかの調査で、タッチスクリーンの操作が安全でない可能性があることがわかっている。布がかけられていないコックピットの画像は、現行型と同じのようだが、隠されている写真を見ると、布が下まで伸びており、56インチのユニットの次世代「エンドツーエンド」ハイパースクリーンを搭載する可能性もありそうだ。

GLE 53は2023年末、フォーマンスを大幅に向上させるプラグインハイブリッドシステムを導入、3.0L直列6気筒ターボエンジンはそのままに最高出力が13ps向上、134psの電気モーターと組み合わせGLE 53は536psに跳ね上がった。これにより、0-60マイル(0-96km)の加速時間はわずか4.7秒となり、無理せず走れば、31.2 kWhのバッテリーはWLTPサイクルで53マイル(85km)の走行距離を実現できるとされている。

ソフトウェアの改善やその他の効率性の向上により、この走行距離は大幅に向上するはずだが、馬力やトルク出力が上がるという確証はまだ得られていない。BMW「X5」やアウディ「Q7」に追いつくために、若干の上昇が見られる可能性は十分にあるが、GLE 53がすでにV8搭載の「X5 M60i 」(523 馬力) よりも高い出力を出していることは注目に値する。

GLEクーペ2度目の大幅改良は、2025年後半から2026年になると予想され、市場では、ポルシェ「カイエン・クーペ」を狙い撃ちするのでは? と囁かれてる。