レンジローバーやロールスロイスからインスピレーションを得たような高級SUVボディ形状

中国「Geely」傘下の「Zeekr」は、フラッグシップ・クロスオーバーSUV「9Xグランド」のティザーイメージを公開した。

2021年に誕生したZeekrは、まだ知名度こそ低いが、中国ではビッグ3と呼ばれ、わずか4年でEV市場の世界トップ10に名を連ねる脅威のブランドに成長した。2025年には日本市場に上陸する予定で、BYDに次ぐ「第2の黒船」とも囁かれている。

Zeekr 9X ティザーイメージ

新型SUV「9X」と「9Xグランド」は、EVドライブトレインではなくハイブリッドを搭載した最初のZeekrとなる。発表までまだ数週間ある中、冬のテスト中に撮影された画像とビデオで、レンジローバーのライバルをチラ見せした。

Zeekrは2021年のデビュー以来、これまで電気自動車のみを製造および販売してきた。しかし9X Grandの発売により、ポートフォリオにプラグインハイブリッドパワーが追加されるのだ。

正確な寸法はまだわからないが、画像を見るだけでも、それが野獣であることはわかる。ドライバーを恐怖に陥れる、サイドミラーに突然現れた本格的フルサイズのSUVと言えそうだ。

Zeekr 9X ティザーイメージ

画像には、レンジローバーやロールスロイス「カリナン」などの高級 SUV からインスピレーションを得たようなボディ形状が写っている。ドアハンドルが平らなので、側面はすっきりと見える。ノーズには2段ヘッドライトとグリルが備わっており、Zeekr 「009」ミニバンのクロームを多用したものと多くの共通点があると思われる。

長さと幅から判断すると、9Xグランドと、さらに大きいバージョンの9Xは、乗客がくつろぐのに十分なスペースを提供するが、通常の駐車スペースに収まるのは困難そうだ。しかし、フロントガラスの上にあるLiDARセンサーは、駐車スペースに車を入れるのを手助けしてくれる。また、高速道路での運転を楽にする多くの運転支援技術が搭載されることを示唆している。

Zeekr の専門分野はEVだが、最近、PHEVのノウハウを持つブランドであるLynk&Coと合併しており、パワートレインの拡大を目指している。9Xのプラグインシステムがどのように構成されるかはまだわかっていないが、高出力のガソリンエンジンと、少なくとも2つの電気モーターが搭載される可能性が高いようだ。0-60 mph(96km/h)まで4秒未満、純粋な電気走行距離は少なくとも60マイル(96km)になると予想されている。

ワールドプレミアは、4月の上海モーターショーで予定されており、市場ではレンジローバーと方を並べる、約138,000ドル(約2千万円)と強気に攻める。