常識で触るとしっぺ返しを食らうデバイスも?

1回で終わらせるつもりでいたセリカ内装編、ついぞ3回目を迎えてしまった。

今回は空調&オーディオからスタートだ。
★マークは当時の資料などでの呼称です。

【空調】

★ヒーター・ブロア・スイッチ

車内を冷やすクーラーだのエアコンだのはオプションで、このセリカはヒーターだけがつく。
コントロールは、ラジオの左にある、ストローク量の短いレバー3本で。
上のレバーは風温調整。左向きに風温が低く(LO)、右に寄せるほど高くなる(HI)。
中段レバーは内外気切り替え。左に寄せて内気循環(RECIRC)、右端で外気導入(FRESH)だ。
最下は吹出口選択で、左が上半身送風(VENT)、中央がフロントガラスのくもり止め(DEFROST)。
右端が足元送風の暖房だ(HEAT)だが、一部の風はくもり止めにも回される。

さて、風を出すためのブロアスイッチはどこか?
よく見ると「PULL-FAN」とあるのだが、最下吹出口選択のレバーがファンスイッチを兼務しており、1段引きで「強」、2段引きで「中」、いちばん引っ張り出した3段目が「弱」となる。セリカ記事5本目でくたびれて逆に書きまちがえているんじゃないぜ!
だから、ほどほどの風を出すつもりで1段だけ引いたら、いきなり「ボワーッ!」と突風を浴びることになる。
思い込みは禁物だ。

ヒーター・ブロア・スイッチ。
ヒーター・ブロア・スイッチ。

★ブースト・ベンチレーションルーバー

空調風の吹出口のこと。計器盤両脇とセンターにあるのはいまの自動車と同じだが、働きはずいぶん異なる。

ファンスイッチをONにして風が出る(★ブースト・ベンチレータ)のはセンター吹出口だけ。風向き調整は、横方向へは左右別個で行なえるが、上下方向には左右一体でしかできない。

計器両端から出るのは走行風圧(ラム圧)による外気導入風だけで、ファンの風とは無縁である。
運転席側はルーバー全体を動かして風向き調整&開閉、助手席側の調整は左右のみで、開閉は左の丸いノブの押し引きで行なう。

それにしてもいいねえ、センター吹出口のこの姿。武骨な外観から、いかにもブォーッっという強風が出る感じがする。

ブースト・ベンチレーションルーバー(助手席側)。
ブースト・ベンチレーションルーバー(センター)。
ブースト・ベンチレーションルーバー(運転席側)。

★エアダクト

昔のクルマには車内気を追い出して排気する明確な口がきちんと用意されていた。
前に採りあげた初代ソアラのそれはサイドプロテクターと一体化していたが、この時代のクルマはきちんとデザインされており、セリカの場合はリヤガラス後ろの化粧パネルに排気口の役を与えている。
遠目には細いメッキスリットを配し、近くで見るとその一部が車内気の抜け穴に。

いまのクルマが外気導入にしても風が少ないのは、エアコンが普及し、風の流路途中にヒーターコアだけでなく、エバポレーターも置かれるようになったためだ。道の途中に工事現場があるせいでクルマの流れが悪くなるのと同様、エバポレーターが風の流れを妨げている。
しょう油さしと同じ原理で、風の入りが悪ければ中の空気だって出て行かないわけで、総じていまのクルマの換気量は不足していると思う。

しょう油さしを傾けてしょう油が出るのは、反対側の穴から空気が入るからだ。試しにその穴を指でふさいでごらん。しょう油は出なくなるから。

エアダクト。ここからしょう油・・・じゃなくて車内気が出てくる。

★熱線入りリヤウインドウ・・・と熱線なしのガラス

触っても熱くないし、その割に熱線と熱線の間のくもりまでなぜ取っ払ってくれるのかがいまだよくわからないのだが、リヤガラスにプリントされたくもり取り熱線は1600GTにのみ備わる。

1600GTと、熱線のない、単なる淡青色の強化ガラスとなるSTの写真と両方お見せする。

この頃はカタログでは「高級装備」「豪華装備」に数えられており、ただの熱線なのに、大衆車でも中級以上のクルマにようやく与えられるほどのものだったのだ。

いまなんて軽のライトバンの一番安いモデルにすらついている。

熱線入りリヤウインドウ(車外から)。
熱線入りリヤウインドウ(車内から)。
熱線のないノーマルガラス。

【オーディオ

★高感度AMラジオ

見出しにオーディオなんて書いたが、この頃はAMラジオがついていれば充分で、それ以上を望むひとはオプションでAM/FMラジオなり、それこそオーディオなりを選んだ。

操作は、左のダイヤルで手動選局、右のダイヤルの外側タイヤルでトーン(音質)、内側ダイヤルの回転で音量、押すたびにON/OFFが繰り返される。
周波数窓下の5つボタンは、あらかじめセット記憶させておいた5つの局を選ぶのに使う。
関東地方なら一般的に左から「NHK第1」「NHK第2」「TBS」「文化放送」「ニッポン放送」じゃないかな。

高感度AMラジオ。

●スピーカー

昔は計器盤上面についているのが普通で、計器盤の材質によっちゃあ、スピーカー穴をきっかけにひびが入って割れ目からウレタンが顔をのぞかせるクルマをよく見かけた。230や330あたりのセドリック/グロリアでよく見たっけ。

計器上面にあるのは、音をガラスに反射させたかったためだ。

スピーカーなんぞ1個がふつうで、2個あると「すげえ!」と思ったものだが、そのセリカの5代め(とその仲間、コロナExiv/2代目カリーナEDも・1989年)の「スーパーライブサウンドシステム」の10スピーカーには「すげえ!」を通り越して理解不能に陥ったものよ。

スピーカーは計器盤上面にある。

●アンテナ

左フェンダー上にある。

一見、電動で伸縮するパワーアンテナに見えるが、ラジオONで1段「ぴょこっ!」と飛び出し、感度不足なら手で引き出すという、同じパワーでもハンドパワー式。
したがってラジオOFFにしても出っぱなしで、収容もハンドパワー。自動出しは1段だけで、その後の伸縮or収容をどのみち手で行なうなら、初めっから手が届く右フロントピラーにしておけばよかったのに・・・という声が挙がったかどうか知らないが、途中でGTにのみパワー化が図られた後、1975年のマイナーチェンジで運転席側フロントピラーに移された。

アンテナ。

【収納・トランク】

★グラブ・ボックス

何のことかといえばグローブボックスだ。
いまどきのクルマがしっぽ巻いて逃げるほど立派な造りになっている。

まずふたはキー付きだ。
そしてそのふたは計器盤同様パッド仕上げ。水平に開くが、そのときは飲料缶が置けるよう、まーるいくぼみがあり、ちょっとしたテーブル代わりに使える。当時のことだから250cc用で、350cc缶は置けない。どのみち不安定だから、停車中に使うのが鉄則だ。そのまま走ると缶が倒れてどえらいことになる。
ボックス内面は植毛処理がなされ、内部を照らすランプまである。

もうひとつ。
セリカはGTとカスタム内装車に★インスペクションランプ(暗がりでの整備時、フード裏にセットしてエンジンルームを照らすランプ)が標準でつくのだが、そのランプのためのコンセントも内部照明ランプ下にある・・・このコンセントが100Vなのかどうかわからないし、他の電気製品も使えるのかどうかは不明だ。
いま、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車にコンセントが広まりつつあるが、クルマ用コンセントは別に最近のものではなく、販社用品では前からあったし、このセリカよりもっと前のブルーバードにもコンセントがあった(2代目ブルーバード ファンシーデラックス・1962年)。その前はどうだったっけ。知っている方、ヤフーのコメント欄にどうぞ。

グラブ・ボックス(オープン)。
グラブ・ボックス(クローズ)。
インスペクション・ランプ。

●アンダートレイ

グラブ・ボックスの下にはトレイがある。
けっこう奥行きがあって、なかなか使いでがありそうだ。
空調の風が通る蛇腹パイプ部分を巧みに削ってある。昔は計器盤下を覗くと空調配管がまる見えだったのである。

アンダートレイ。

●シガライター

シガライターは3つ連なる補助メーターの左に置かれ、まるで「私もメーターです」とでもいいたげな顔をしている。
そろそろ若いひとの中に見たことないというひとが出始めているかも知れない、クルマのライターは、本体を外して12V電装品のソケットを挿せば電源としても使えるのですよ。
世界的な禁煙志向の流れでライター機能だけが取っ払われ、電源機能だけ残されたのがいまの12Vソケットだ。

シガーライター。

★大型コンソールボックス

時計やシフトレバー、灰皿やもの置きトレイ、腰ベルト収容部から構成されるパーツを「大型コンソールボックス」と呼んでいる。
とはいえ、「ボックス」というほど箱型のもの入れ部が存在しているわけでもない。
時計は前に紹介済み。時計以外の部分をお見せする。

大型コンソールボックス。

1.灰皿

ライターとセットで使う灰皿は、シフトレバー手前にある。
ふた閉じ状態ではきれいに面一になり、ふたを開くとかわいい灰皿が姿を現す。
通常ありそうな夜間照明はない。
私はクルマの灰皿を小銭入れに使っているが、この灰皿も、サイズ、容量ともに小銭入れにちょうどよさそうだ。
使いやすい位置だと思うのだが、不評だったのか、灰皿は後年のマイナーチェンジで計器盤側に移設されている。

灰皿(使用時)。
灰皿(オープン)。
灰皿(クローズ)。

2.トレイ

灰皿のさらに手前にはトレイがあるが、そもそも車室空間が小さいだけに、このセリカはもの入れが少ない。それを象徴するかのように面積は「せめてもの」というていどで、たばこの箱とライターを置いたらそれでもう「受付終了、また明日。」といった具合だ。
たぶんたばこの箱サイズはいまもむかしも同じだと思うのだが、このぴったり具合からして、どう考えてもたばことライターを並べて面積を決めたとしか思えない

なお、MT用コンソールにはシフトレバー手前にもトレイがある。つまり灰皿の前後にトレイが備わるわけだ。。

トレイ(使用時)。
トレイ(未使用時)。
MT車用コンソールの、シフト手前のトレイ。

3.後席灰皿

そのコンソール後端にはまた灰皿がある。後席乗員用のもので、手前側に引き出して使う。もちろん夜間照明はない。
昔は(何だか「昔は・・・」なんて書いてばっかりだ)軽自動車でさえ後ろに灰皿があり、さきほど「前席の灰皿は小銭入れにも使える」と書いたが、後席灰皿は小さな小さなごみ入れとして使うこともできたので、たばこを吸わないひとにもそれなりに便利だった。

後席用灰皿(使用時)。
後席用灰皿(オープン)。

★前席の背もたれ裏に便利な小物入れ

・・・と、カタログに書いてあったのだからしょうがない。いまならシートバックポケットと呼ぶところだ。その割にカタログ写真では雑誌を入れている。左右の「前席の背もたれ裏」にある。

前席の背もたれ裏に便利な小物入れ。

★パツケージ トレイ トリム パネル

多くは「パーセルシェルフ」という呼び名だが、当時のセリカ資料では「パツケージ トレイ トリム パネル」。「ツ」が大きい。
後席背もたれ後ろにある棚のことで、ボディ面のほこりを取るパタパタ毛ばたきを置いているクルマをよく見かけた。
この棚もパタパタも、セダンやクーペタイプ衰退で見かけなりましたな。

パツケージ トレイ トリム パネル。

●トランク

内部はフロアにマットが敷かれるのみで、サイドや後面内壁は鉄まる出し。トリミングの類は一切ない。ランプユニットだってむき出しなのだ。
ここに荷をぶつけたら・・・

ユニットが損傷する → ストップランプが切れて点かなくなる → 整備不良 → 白と黒ツートーンカラーのクラウンに乗っている制服のおじさんに見つかる → 御用

ということに。

燃料タンクはフロア下にあるため、奥行きはけっこうある。
燃料タンクにフロア下を占領されているため、撮影車にはなかったが、スペアタイヤは右内壁が定置場所となる。
その燃料タンクに続く給油口からのパイプをここでもう一度お見せしよう。

トランクルーム(写真は1600GT)。
右内壁がスペアタイヤ設置スペース。
ランプユニット筐体はまる出しだ。
ふたたびお見せしよう、燃料タンクへのパイプ。
こちらは1600ST。当然同じ形をしている。
毎度おなじみ燃料パイプ。

【やめときゃいいのにまたエンブレム特集】

いまのクルマでは少ない車内外のエンブレムをソアラ回で特集したとき、ヤフーコメント欄で何と1名もの方からの反応があったので、調子に乗ってセリカでも特集しよう。

エンブレム位置(フロント)。
エンブレム位置(リヤ)。
エンブレム位置(車内)。

【車外】

1.フロントグリルのGT/ST

フロントのGTでタダ者でないことを誇示し、STは赤で情熱さを象徴する。

1600GTのフロントグリルの飛竜マークと「GT」。
STのフロントグリルの「ST」。

2.ホイールのセンターキャップ

いまならプリウスであろうとランクルであろうと、クルマを問わず、肉の万世の看板みたいなトヨタマークがつくところだが、この時代はホイールのセンターキャップにも個別のマークをつけていた。

「celica」とはスペイン語で「天上の」「聖なる」「神々しい」という形容詞で、直接「竜」の意味はないが、「celica」の持つイメージに、天空を駆ける竜といわれる「飛竜」をシンボライズした・・・カリーナのイメージキャラクターが千葉真一なら、セリカのそれは架空の竜だったわけだ。

竜ではあるが、「飛竜」の読みは「ひりゅう」ではなく、「肥料」と同じ「ひりょう」。これは国語辞典に載っており、「空を飛びまわるという竜」「聖人が天子の位にあることをたとえていう語」と書いてある。

ホイールセンターキャップの飛竜マーク。

3.サイドストライプのGT/ST

サイドストライプの先端ででもGT、STを名乗る!
ボディ各部の文字と書体が統一されていないという、一貫性のなさに拍手を贈りたい。

1600GTのサイドストライプで「GT」。
1600STのサイドストライプで「ST」。

4.リヤフェンダーのCELICAマーク

左右リヤフェンダー上で、お隣り車線のクルマに車名を教える「Celica」マーク!
万年筆で書いたかのような流麗なCelica文字をそのままエンブレムにした。
私は繊細なのが気に入っている。
紙の上でペン先を走らせる音が聞こえてきそうだ。
その下には、ここにも飛竜さんがいらっしゃる。

「スラスラ、シャッ、シャッ」という筆先の音が聞こえそうな筆記書体の「Celica」と飛竜マーク。

5.リヤのTOYOTA

赤バックの飛竜と「TOYOTA」、小さく控えめなバッジでセリカとメーカー名を主張する。

トランクリッド上に小さく設けられた飛竜と「TOYOTA」。

6.リヤの1600GTとST AUTOMATIC

GTは赤の1本ラインをはさんだ白の二重線を添えて真っ白なGTでリヤを締める!
GTなら1600に決まっているから排気量を示す数字はなし。

黒ガーニッシュに白文字の「GT」でリヤを締める!

いっぽう、1400も1600もあるSTは、この撮影車では1600であり、ATであることを示したいため、上の「1600」、下の「Automatic」に挟まれながら赤く「ST」を名乗る。
「1600」の部分は1400車になると「・・・」になり、MT車になると同じく「・・・」になる。
いったい何種類のバッジがあるのやら。

1600ST。ちょっと曲がっているのはたぶんレストアの都合だ。

それにしても、この時代のトヨタ車を見るたびに思うのだが、このセリカに限らず、この頃のトヨタ車はなぜ車名をリヤで名乗らなかったのだろう?  
ボディサイドでは隣り車線のクルマに「Celica」と教えているのに。

後ろ姿で「Celica」を名乗らないのはヘンだ。たぶん照れ屋さんな女の子・豊田瀬梨香ちゃんなのであった。

【車内】

7.ハンドルセンターの飛竜マーク

ここもいまのクルマならトヨタマークになるが、やはりこの時代のセリカはハンドルセンターに飛竜が。
右左折のたびに、飛竜さんもさぞかし目をまわしたことだろう。

ハンドルマークの飛竜。

8.助手席のひとに「Celica」

セリカは後ろのクルマにではなく、助手席のひとにこそ「あなたがいま乗っているのはCelicaだぜ!」とアピールする!

グローブボックスふたの上の飛竜と「Celica」。

今回はここまで。

セリカ内外をお見せするのは今回で終わり。
次回は初代セリカ外観のデザインプロセスを語るつもり。
ではまた明日お逢いしましょう。

【撮影車スペック】

トヨタセリカ 1600 GT(TA22-MQ型・1970(昭和45)年型のレストア車・5段MT)

●全長×全幅×全高:4165×1600×1310mm ●ホイールベース:2425mm ●トレッド前/後:1280/1285mm ●最低地上高:175mm ●車両重量:940kg ●乗車定員:5名 ●最高速度:190km/h ●最小回転半径:4.8m ●タイヤサイズ:6.45H-13-4PR ●エンジン:2T-G型(水冷直列4気筒DOHC・縦置き) ●総排気量:1588cc ●ボア×ストローク:85.0×70.0mm ●圧縮比:9.8 ●最高出力:115ps/6400rpm ●最大トルク:14.5kgm/5200rpm ●燃料供給装置:ソレックス型ツインキャブレター ●燃料タンク容量:50L(プレミアム) ●サスペンション 前/後:マクファーソンストラット式コイルスプリング/4リンク・ラテラルロッド付コイルスプリング ●ブレーキ 前/後:ディスク/リーディングトレーリング ●車両本体価格:87万5000円(当時・東京店頭渡し価格)

トヨタセリカ 1600ツインキャブST(TA22-HZ型・1972(昭和47)年型・3段AT(トヨグライド)・カスタムSW内装)

●全長×全幅×全高:4165×1600×1310mm ●ホイールベース:2425mm ●トレッド前/後:1280/1285mm ●最低地上高:170mm ●車両重量:895kg ●乗車定員:5名 ●最高速度:165km/h ●最小回転半径:4.8m ●タイヤサイズ:6.45H-13-4PR ●エンジン:2T-B型(水冷直列4気筒OHV・縦置き) ●総排気量:1588cc ●ボア×ストローク:85.0×70.0mm ●圧縮比:9.4 ●最高出力:105ps/6000rpm ●最大トルク:14.0kgm/4200rpm ●燃料供給装置:2バレル式ツインキャブレター ●燃料タンク容量:50L(プレミアム) ●サスペンション 前/後:マクファーソンストラット式コイルスプリング/4リンク・ラテラルロッド付コイルスプリング ●ブレーキ 前/後:ディスク/リーディングトレーリング ●車両本体価格:69万5000円(当時・東京店頭渡し価格。STエクステリア・3万円、カスタム内装SW・8万5000円含まず。)