業界人コラム 航路の安全を確保せよ! 機雷の捜索から破壊まで、水中ドローンが活躍するハイテク掃海艦「のうみ」の装備・能力とは【写真・7枚目】 江田島湾に浮かぶ掃海艦「のうみ」。3月12日に就役したばかりの艦だ。背景の島は名前の由来となった能美島(写真/筆者) 「のうみ」は湾内に停泊しているため、見学者たちは江田島から海上自衛隊 第1術科学校の交通艇で艦に向かった。交通艇に乗る機会は、なかなかないので、これも貴重な体験だった(写真/筆者) 「のうみ」を艦尾側より見る。機雷には鉄製船体が帯びている磁気に反応するものがあるため、掃海艦艇は船体に鉄を用いない。以前は木製だったが、近年はFRP製となっている。「あわじ」型掃海艦もFRP製だ(写真/筆者) 機雷捜索用無人機「OZZ-4」。アメリカ製の「リーマス600」というモデルを海上自衛隊が導入したものだ。写真は柵に入っており、全体像がわかりにくいが、下のCGのように魚雷のような細長い形状をしており、「のうみ」搭載の改良型は、側面に捜索用の合成開口ソナーを装備している(写真/筆者、CG/Hydroid) 自走式機雷処分用弾薬(EMD)。遠隔操作によって機雷に接近し、自爆により破壊する。なお、写真に写っているイエローのものは訓練用で炸薬などは搭載されていない。実弾は黒色だそうだ(写真/筆者) 艦尾側の大きなドラムリールは、掃海用のケーブル(感応掃海具)を巻いておくためのものだが、就役間もない「あわじ」は、まだケーブルを搭載していなかった。なお、このドラムリールは取り外しが可能で、災害派遣などの際にはこのスペースに物資を積み込むことが想定されているそうだ(写真/筆者) この画像の記事を読む