その正体は大型スクリーンとデジタルインストルメントクラスターか!?

ルノー傘下でルーマニアを拠点とするダチアは現在、欧州CセグメントのMPVである「ジョガー」改良新型を開発中だが、そのコックピットをスクープ班のカメラが初めて捉えた。
初代である現行型「ジョガー」は、「ローガンMCV」と「ロッジー」の2モデルに取って代わり2021年に発売が開始され、翌2022年には早くもマイナーチェンジを受けている。そして2025年後半には、2度目の大幅改良が施される見込みだ。

スペインで捉えたプロトタイプはボディ前後を隠しているが、今回の大幅改良では、ヘッドライトおよびテールライトのグラフィックの刷新など、より大胆な改良が期待され、フロントエンドの上下グリルにはキュービックパターンが採用されていることがわかる。
画像を拡大すると、新しいフォグランプと、空力性能を向上させるふたつのエアカーテンも確認できる。一見地味な通気口は、エアカーテンにより空気抵抗を低減し、燃費向上と排出量削減につながるため、空力の観点から非常に重要なアイテムだ。
ドアモールディングと黒く塗装されたアルミホイールのデザインから判断すると、このプロトタイプはエクストリームモデルのいずれかであると考えられる。エクストリームとエクストリーム+は、ジョガーの最上級グレードだ。ルーマニアでは、エクストリーム+は7人乗りで、エクストリームは5人乗りまたは7人乗りが設定されている。
ホイールアーチ周辺にブラッククラッディングが施されるかもしれないが、今回の改良で四輪駆動化される可能性は低いと見られる。一方、ダスターとビグスターはAWDの選択が可能だ。ちなみに、ジョガーはこれらのクロスオーバーSUVと同じ1.2L直列3気筒ターボのマイルドハイブリッドパワートレインを採用する可能性がある。
この1.2Lエンジンは、ハイブリッドモデルの1.0L TCeと1.6L自然吸気直列4気筒エンジンの中間に位置付けられる。生産地であるアフリカでは、ジョガーは1.5Lターボディーゼル直列4気筒エンジンを搭載している。
初めて捉えたキャビン内には、大型のインフォテインメントスクリーンと、デジタルインストルメントクラスターらしきものが確認できる。さらによく見ると、ステアリングホイールが異なっていることに気付くだろう。これはダスターとビッグスターから流用したと思われるハンドルだ。
ジョガー改良新型のワールドプレミアは、2025年秋以降と見られる。今回の刷新により、ジョガーの価格も上昇することは間違いない。特に標準装備を充実させるなら、なおさらだろう。











