過去に何度か紹介してきた日本旧軽車会が主催する旧車イベント。今回は2025年5月11日に開催された「第6回北本ヘイワールド昭和平成クラシックカーフェスティバル」の模様をお伝えしたい。前日まで雨が続きエントリー車のキャンセルが相次ぐかと不安視されたが、当日は朝から快晴に恵まれた。だが、遠方からの参加車には展示を見送ったケースもあるようで、事前に150台ほどのエントリーがあったものの少々数を減らしてしまったようだ。

会場は埼玉県北本市にある商業施設「北本ヘイワールド」の屋上駐車場。

イベント名にもあるように、今回は埼玉県北本市にある商業施設「北本ヘイワールド」で開催された。屋上にある駐車場を貸し切って展示場にしている。そのため、お買い物客がエスカレーターで施設内から足を運べ、参加者だけでなく一般の見学者も数多く来場する。

午前9時半から開会式が行われた。

主催する日本旧軽車会は2017年に立ち上がった愛好家の集まり。それ以前から旧車イベントを開催してきたが、古い軽自動車を愛する仲間たちと新たな出発を記念して結成された。以前は町おこしイベントと共催することが多かったが、日本旧軽車会となってからは商業施設とコラボして開催することが多くなった。

マイクを握るのは日本旧軽車会の会長である吉崎 勝さん。

実は日本旧軽車会の代表である吉崎 勝さんとは長くお付き合いをさせていただいている。以前に編集長を務めた旧車専門誌で缶コーヒーブレイクと題した、ただ単に旧車乗りが集まるミーティングを開催する際に吉崎さんへ協力を仰いだ。16年ほど前のことだが、このミーティングが吉崎さんのイベント魂に火をつけた。今では年間20回前後も同様のイベントを主催しているのだ。

今回の特別企画はホンダ車だった。

毎回、数多くの古いクルマたちが内外問わず参加するが、必ず特別企画と題して特定のメーカーや車種、ジャンルに絞った展示が行われる。今回はホンダ車をテーマとして開催されN360や初代ライフ、ステップバンなどの古い軽自動車からビートやNSXなどのネオクラ世代までが集められた。

手前からトヨタ2000GT、MG-A、ベントレー・コンチネンタルクーペ。

特別企画以外でエントリーが可能なのは平成12年(2000年)までに生産された国産車と輸入車で、2輪3輪4輪を問わない。またサイドカーやミニカー、スーパーカー、光岡自動車製については年式を問わず参加可能となっている。そのため多種多様なクルマが参加することも特徴で、展示車を見ていて飽きさせないほど豊富な車種を見ることができる。

歴代スカイラインが並ぶ。

もちろん旧車人気を牽引する歴代スカイラインは必ず数台が参加している。過去のイベントにも参加されてきた常連たちで、やはり地元である埼玉県に住んでいるメンバーが中心となって結成されたクラブでの参加だ。

カローラレビンは手前のTE37と奥のTE27が並んで展示された。

駐車スペース1台分を開けて展示されているので、見学しやすいことも北本ヘイワールドで開催される時の特徴だろう。枠をいっぱいに使って展示されると、どうしても見学者同士が重なりじっくり見ることができないものだが、このイベントでは来場者への配慮が行き届いている。それもこれも年間20回前後も開催してきた経験からのことだろう。それでは以後、会場に並べられたクルマたちを写真とともに紹介しよう。

R107メルセデス・ベンツSLとミニが並ぶ。
同じダットサンブランドの410ブルーバードと710バイオレットが並ぶ。
MGのTシリーズミジェットとMG-Bが並ぶ。
80年代らしいスタイルのFFジェミニとAE86カローラレビン。
スズキX-90とスターレット・リミックスというレアな組み合わせ。
絶滅寸前とも呼べる4代目カローラⅡとFR最後のカリーナ。
サビ塗装が壮絶さを演出するハイゼット。
個人登録された軍用車も展示された。
モデリスタから150台限定で発売されたMR-SベースのCASERTA。
パーツやグッズが販売されるスワップミートも行われた。
スワップミート出店者の所有らしきセリカXX。
パーツだけでなく実車まで販売された。このトルネオには220万円のプライスが掲げられた。