
これを記念して、ホンダは、2度にわたり「ホットハッチ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したシビック タイプRの特別仕様車、「ホンダ・シビック・タイプR Ultimate Edition」(アルティメット”究極”エディション)を発表した。欧州全域で合計40台限定、英国では10台限定で発売される。

英国での価格は5万7,905ポンド(約1千130万円)で販売されるが、限定の顧客だけに渡るのではなく、「先着順」で販売されるため、このホットハッチの歴史を刻む一台を手に入れたい人は、ディーラーへの競争に巻き込まれることになりそうだ。
ホンダによると、「28年間のホットハッチのパフォーマンスを体現するために設計された」アルティメットエディションは、チャンピオンシップホワイトのボディにブラックルーフ、大型リヤスポイラーを含む様々なカーボンファイバー製コンポーネント、そしてもちろん、ボンネットとサイドには象徴的な「Type R」バッジと同色の鮮やかなレッドのグラフィックがあしらわれている。
キャビン内には、センターコンソールとドアシルにはカーボン素材がふんだんに使用されており、フロントドアを開けるとType Rのロゴが地面に映し出される。幸運な購入者には、1から40までのシリアルナンバー入りエンブレム、カーボン製キーホルダー、特注フロアマット、そして車体カバーが入ったギフトボックスも贈られるという。
卓越したドライブトレーンはそのままに、ボンネットの下には、最高出力330ps、最大トルク420Nmを発揮する2.0L直列4気筒ターボエンジンが搭載されている。このエンジンは、伝統的なホットハッチスタイルに倣い、電動の6速マニュアルトランスミッションを介して前輪のみに伝達される。
伝説のホットハッチの終焉の原因は、2026年1月に施行予定のユーロ6e-bisエンジン規制にあると言われている。しかし、シビックタイプRが消滅する一方で、ホンダは2027年から2030年にかけて13種類の次世代ハイブリッド車を発売する予定だ。
ホンダの欧州戦略・製品責任者であるハンナ・スウィフト氏は、「業界は変化しており、私たちのモデルラインアップも欧州の法規制に合わせて進化する必要があります。しかし、タイプRは常にホンダのドライビングの興奮への情熱を究極的に表現してきた車であり、今後数週間、数ヶ月にわたってその伝統を称えていくことを楽しみにしています。」と語っている。
シビック タイプR次世代型がどんなパワートレインで復活するのか、要注目だ。
