F40にインスパイアされた大型NACAダクトをカーボンファイバールーフに配置

ポンティアック ファイヤーバードとフェラーリなどを融合したCG

この特別なミッドシップ・ファイアーバード・ベースの作品は、ジャガーのエクステリアデザインマネージャーである、ジェイソン・バターズビー氏によって細部まで再現されている。バターズビー氏は、インスタグラムで自身のデザイン実験を定期的に公開しているが、今回の作品はこれまでで最も大胆で独創的なもののひとつとして際立っている。

ポンティアック ファイヤーバードとフェラーリなどを融合したCG

創作されたCGは、ファイアーバードの主要なデザイン要素に、F40とF50の影響が加えられている。例えばボンネットは、ふたつの巨大なエアインテーク、大型のクーリングベント、そしてスリムなLEDヘッドライトを備え、ゼロから設計された。また、巨大なカーボンファイバー製スプリッターも装備されている。

フェラーリの影響はルーフにも及んでおり、F40にインスパイアされたふたつの大型NACAダクトがカーボンファイバーに組み込まれている。車体の外板を除いた画像では、カーボンモノコックとチューブラーシャシーが残り、それ自体が芸術作品のように見える。

同氏は、ポンティアックとフェラーリの共同開発によるカスタムメイドのV12エンジンを搭載することを構想しているという。エンジンはパッセンジャーセルのすぐ後ろに搭載され、リヤグリルから4本のエキゾーストパイプが伸びている。また、サーキット専用のゴードン・マレー「T.50s ニキ・ラウダ」のものと似たリヤディフューザーも追加されているのが特徴だ。

完成したモデルは、アメリカンマッスルとイタリアンセクシーさの究極の融合であり、十分な魅力と狂気を持っていると言えそうだ。いつか、億万長者か、勇敢なYouTuberが、このプロジェクトを引き継ぎ、実現させることに期待したい。