まずは両車の価格比較とアウトライン

新型シエンタ

新型シエンタ フロントビュー
新型シエンタ リヤビュー

新型シエンタは、2列シート(5名乗り)と3列シート(7名乗り)がある。「3列目シート」は、いざというときに役に立つ。ホンダ・フリードとともに、コンパクトなミニバンとしての不動のポジションを確立している。おそらく新型も大ヒットするだろう。

シャシーはTNGAのコンパクトカー用のGA-Bを使う。パワートレーンは、1.5ℓ直3DOHC+CVTと1.5ℓ直3DOHC(M15A-FXE型)+THSⅡ(ハイブリッド)の2種類を設定している。

新型シエンタ、ついに登場! 三代目はツール感あふれる使い勝手の良さと優れた居住性に注目。

8月23日、3世代目となる新型トヨタ・シエンタが発表された。室内高が20mmアップし、広々とした室内空間が創出され優れた居住性能を実現。それでいて、コンパクトなルックスと5ナンバー枠の小ささで優れた扱いやすさ・小回りを実現。ツールとしても重宝しそうな家族みんなで楽しめる1台が満を持して登場した。

https://motor-fan.jp/mf/article/78459/

トヨタ・アクア

現行トヨタ・アクアは2021年デビューの2代目モデル。こちらもTNGAのGA-Bを採用している。パワートレーンは、1.5ℓ直3DOHC(M15A-FXE型)+THSⅡのみ。つまりハイブリッド専用車である。リヤにモーターを搭載した4WD(E-Four)もある。

今回は、ハイブリッドZ(FF)モデル同士で比べてみよう。もちろん、シエンタも2列シート(5名乗り)のハイブリッドZ(FF)をピックアップした。

大事なのはまずは価格

アクアの最上級グレードのハイブリッドZ(FF)の価格は240万円

アクアの価格は
198万円(BグレードFF)~259万8000円(Zグレード4WD)


新型シエンタは
195万円(XグレードFF)~310万8000円(ハイブリッドZ 4WD)

スタート価格はほとんど同じ……かと思ったら、シエンタにはノンハイブリッドモデルが設定されている。ハイブリッドモデルだけに絞ったら
238万円(ハイブリッドZ FF)~310万8000円(ハイブリッドZ 4WD 7名乗り)
となる。

今回の主役は
シエンタ・ハイブリッドZ(FF)5名乗り):291万円
トヨタ・アクア Z(FF):240万円
である。

新型シエンタ vs ホンダ・フリード 3列シートコンパクトミニバン頂上対決!

トヨタ・シエンタが新型に切り替わった。コンパクトなボディに3列シート、高いユーティリティを誇る日本特有のコンパクト・ミニバンだ。ライバルはホンダ・フリード。まずは宿命のライバル比較をしてみよう!

https://motor-fan.jp/mf/article/78568/

同じGA-Bプラットフォームだが、サイズはだいぶ違う

上が新型シエンタ、下がアクア

同じGA-Bプラットフォームだが、サイズはだいぶ違う。3列シートを収めるシエンタのサイズは

新型シエンタ
全長×全幅×全高:4260mm×1695mm×1695mm
ホイールベース:2750mm

アクア
全長×全幅×全高:4050mm×1695mm×1485mm
ホイールベース:2600mm

シエンタのホイールベースは2750mmでアクア(2600mm)より150mmも長い。ちなみにヤリスのホイールベースは2550mm、ヤリスクロスは2560mm。さらにいえばRAV4のホイールベースは2690mmだから、シエンタのホイールベースはRAV4より長いのだ。

そして全長はアクアよりシエンタのほうが210mmも長い(そのうちの150mmがホイールベースの延長ぶんになるわけだ)。

左が新型シエンタ、右がアクア

最低地上高は、どちらも140mm。
小回り性を示す「最小回転半径は」
シエンタ:5.0m
アクア:5.2m
で、こちらは驚くことに全長の長いシエンタのほうが20cmも小さい。

インテリア比較

新型シエンタ

アクア

新型シエンタ

新型シエンタ ハイブリッドZ 5名乗りのインテリア(内装色はカーキ)

アクア

アクアの内装

シエンタは、やはりミニバンの内装で、シートの配置もミニバンのそれだ。アクアは、運転席と助手席の間にセンターコンソールがある。

ラゲッジルームは?

新型シエンタ

2列シート車 フラットラゲッジモード時

アクア

後席を畳むとこうなる。後席を畳むと最大奥行きは1540mm、高さは690mm

後席を畳むと最大奥行きは1540mmになる。かなり余裕のラゲッジスペースだ。とはいえ、シエンタのラゲッジスペースの広さは特筆すべきレベルになっている。

コンパクトとはいえミニバンのシエンタとコンパクトハッチバックのアクアを比べたら、やはりユーティリティではシエンタに軍配が上がる。だが、5ナンバーサイズで大人4人がラクラク乗れて、充分以上のラゲッジスペースがあるクルマということなら、アクアもかなり魅力的だと言えるだろう。

燃費性能はやはりアクアがスゴイ

では燃費性能は、というと、どちらも非常に優れているが、アクアの燃費は抜群だ。まずは、シエンタのモード燃費から。

シエンタ ハイブリッドZ FF 5名乗り
WLTCモード燃費:28.4km/ℓ
 市街地モード 27.5km/ℓ
 郊外モード 30.2km/ℓ
 高速道路モード 27.8km/ℓ

アクアZ(FF)
WLTCモード燃費:33.6km/ℓ
 市街地モード 33.8km/ℓ
 郊外モード 36.0km/ℓ
 高速道路モード 32.0km/ℓ

燃費は、さすが、と言うべきか、アクアの圧勝である。
さて、あなたはどちらを選びますか。