MINI ETB(Electronic Throttle Body Body/小型電子制御スロットルボディ)……参考出品

電子制御スロットルボディはECU(下記)からの指令により開閉バルブ(金色の部分)を作動させ、燃焼室内に理想的な空気を送り込む装置。

MINI ETB(Electronic Throttle Body Body/小型電子制御スロットルボディ)は、小型スクーターやライトモーターサイクルに搭載する小排気量単気筒エンジン専用に開発。小排気量車用に限定することで、スロットルボディの小型化を実現。小型化・省スペース化は、車両搭載性を向上するとともに、広いラゲッジスペース(スクーターのシート下収納スペース)の確保にも貢献する。

MINI ETB ECU(Engine Control Unit Unit/小型エンジンコントロールユニット)……参考出品

ECU(エンジンコントロールユニット)は車体に設置された各センサーの数値を集め、スロットルボディやフューエルインジェクターに指令を出すコンピューター装置。

先述のMINI ETBは、同時開発中のMINI ETB ECU(ETB Engine Control Unit Unit/小型エンジンコントロールユニット)と連携。走行条件や走行状況に応じ、アクセル操作に対するエンジンの反応をコントロールすることで、ライダーの意志に忠実に応えながら、ライダーの実体験による燃費の向上を追求した。

電子制御スロットルボディおよびMINI ETB ECUの連携により、トラクションコントロールやクルーズコントロール、二輪車用ADASなどの新機能の追加や連携など柔軟な対応が可能となる。

MINI ETBとMINI ETB ECUは、コミューターおよびライトモーターサイクルの商品性向上にも貢献。さらにモデルの個性を引き立てるとともに、付加価値の付与によるハイグレードモデルの追加設定も実現。

またMINI ETB ECUのプログラム変更のみで、すでにブラジルやインドで広く流通し、今後は世界各地でさらなる需要拡大が見込まれるバイオエタノールなどにも柔軟な対応が可能となる。

フレックスフューエル対応フューエルインジェクター……参考出品

ECUからの指令により、燃焼室内に理想的な量の燃料(ガソリン)を送り込む装置。

現在開発中である次世代燃料対応の小型フューエルインジェクターは、同社の二輪車向け小型インジェクターをベースに、ブラジルでの市販実績から使用材料の選定を見直し、低コストと耐食性の両立を狙った製品。

ブラジルではバイオエタノール燃料を使用した、「フレックスフューエルエンジン」が今や定番。高濃度アルコール含有燃料であるバイオエタノールは、燃料噴射装置となるインジェクターの内部パーツに損傷を与えるため、耐食性の向上が必須。

これまで日立Astemoは、ブラジル市場向け車両に搭載するフューエルインジェクターの燃料通路構成パーツに表面処理を施し、フレックスフューエルエンジンに対応。

開発中のフレックスフューエル対応フューエルインジェクターでは、表面処理が必要だった内部パーツを、インジェクター機能を維持しながら高い耐食性を獲得しつつ、量産に適した材料に置換。大量生産に対応することで、低コスト化を実現した。

フレックスフューエル対応フューエルインジェクターは、現在量産している世界トップクラスの小さなインジェクターと同等サイズを維持することで、スクーターやライトモーターサイクルなど小排気量車両への搭載を促進。通常燃料にも対応することで、ユーザーの燃料選択肢を拡大。

また燃料の噴射角度や噴射粒子の大きさなどが異なる、インジェクターの噴霧バリエーションを拡充。二輪車の多様なエンジン特性に合わせ、インジェクター噴霧特性の選択肢を広げている。

70年代のキャブレターと最新の電子制御スロットルボディ。進化する吸気系の歴史を振り返る【ミクニ】|ジャパンモビリティショー2023

2023年10月28日(土)~11月5日(日)まで開催(一般公開)のジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)。名称を変更した今回のショーでは、自動車やバイクだけでなく“モビリティ全般”を広く募ったのが大きなポイント。「ミクニ」ブースでは懐かしの純正キャブレターや、最新の純正スロットルボディを展示。高性能な純正スロットルボディには、スロットルバルブ開閉用の大型電動モーターも導入。超高性能モデルには、真円型ではなく楕円型の吸気孔も! 普段はあまり見ることのない、新旧の燃料供給システムを隅々までチェックしてみよう。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ミクニ https://www.mikuni.co.jp/

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ボアアップ? いえいえ、ビッグスロットルボディでスーパーカブ110をパワーアップしちゃいました。|旅仕様への道・カスタム化

購入からおよそ1年、走行距離はまだまだ少ないけれど、その間にコツコツと旅仕様へとカスタムしてきた我がスーパーカブ110。今回はついにエンジン周りにも手を入れることになりました。カブ主にはおなじみの東京堂目白店さんのご協力で、スロットルボディを交換しました。 TEXT:栗栖国安 PHOTO:武田大祐

https://motor-fan.jp/bikes/article/10656/