ナンバー付きストリート仕様で9秒台に突入!

GT-Rだからこそなせるマルチユースマシン

高めにセットアップされた車高と、マジョーラ+フレアパターンでド派手に彩られたエクステリア。まるで、アメリカンドラッグマシンのような雰囲気を放つこのBNR34は、ストリート兼ドラッグレース仕様としてオーナーが進化させ続けたリアルチューンドだ。

オーナーはドラッグレースの開催日になると、タイヤやヘッドライトなどを交換してこの仕様で走るが、普段は完全合法スペックで街乗りもこなしているという。

心臓部のRB26DETTは86.5φの鍛造ピストンなど、東名パワードのエンジンパーツで構築する2.6L強化仕様。排気量アップのメリットよりも、耐久性を損なうリスクを懸念したセットアップだという。そこにウエストゲート式のGT3037Sをツインでインストール。最高出力は、最大ブースト2.5キロ時に1050psに達するモンスタースペックだ。制御はHKSのF-CON Vプロにて行われている。

ドーピングアイテムとしてNOSも追加。タンクは特製の土台を作ってトランクルーム内に固定する。トラストのマルチスイッチングシステムを使って、100km/h以上&アクセル開度100%時に噴射するよう設定されている。これによって得られるエクストラパワーは70psとのことだ。

足回りはHKSハイパーマックスドラッグダンパーを軸にセットアップ。装着タイヤは4輪ともフュージャーのDOTラジアルでサイズは245/45-17、ホイールはボルクレーシングTE37SLだ。

ちなみに、エクステリアを覆うマジョーラカラーは塗装ではなくフルラッピングによるもの。米ユニバーサルプロダクツ社のカッティングシートを使っているそうだが、施工から7年が経過しているものの色褪せやヒビ割れなどの劣化はほとんど見られないという。

ミッションは様々なメーカーの強化品を試し、現在はホリンジャーのシーケンシャルを搭載。トラブルやシフトミスも減り、コンスタントに9秒台を出せるようになったそう。取材時のベストタイムは9秒472。今後もナンバー付きの快適ストリートカーに拘りつつ、さらなるタイムアップを目指していくというから期待したい。

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