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雨のなか宿を出て、すぐ近くの徳川家康陣地跡を見物した。小田原城の北条氏を攻めようと家康が陣を張った場所だそうだ。が、AFOのタカハシにはさほど面白くなかった。歴史を愛する粘着系インテリライダーとかだったら見て損はないが、そんな知的な人物がタカハシのAFO記事を読んでるはずはない。ここで詳しく紹介する意味もないだろう。
昨日、湘南で残4目盛りになったフューエルメーターは、今朝にはまたフルの残5目盛りに戻っていた。箱根の山坂道に入ってからも、減ったり戻ったりでなかなか落ち着かない。
レイニーロードは駿河湾に続く
箱根を降りて静岡に入り、駿河湾岸へ。あいかわらず雨は降ったりやんだりだ。フューエルメーターも一瞬減ったと思うとまたすぐ戻り、やたらフラフラしていたが、富士市五貫島の道の駅富士で、ついに残3目盛りが確定した。
東海道チャレンジャーとの遭遇
静岡市清水区には、子ども時代の家康が教育をうけた清見寺がある。バイパスを降り、休憩がてら門前にバイクをとめて寺の威容を眺めていると、ザックを背負ったおじさんが近づいてきた。日焼けした顔と装備をみれば、東海道五十三次を歩くチャレンジャーだとすぐわかる。なぜならタカハシ自身も、かつて同じように東海道を歩いたことがあるからだ。
久能山から田中城へ
静岡市街を避け、海岸まわりに西へ抜ける国道150号清水バイパスへ。この道沿いには、かつて家康が愛し、今なお静かに眠る久能山東照宮がある。
久能山を走り出して、偶然みつけたロードサイドのおしゃれスペースにバイクを止めた。早くガソリンを減らしたい一心で朝から休まず走り狂ってて、つい昼メシを食い忘れていたのを思い出したからだ。ベンチでくつろぎ、手持ちのパンをかじり、ペットボトルの水で腹の虫をなだめた。
ランチを済ませ、藤枝市の田中城下屋敷へ。田中城は1503年(天文6年)に駿河今川氏が築城して以来、なにかと家康と因縁のある城のひとつだ。
田中城から宿までは目と鼻の先だ。夕陽を追うように宿に入り、ガレージにバイクを格納、部屋にあがってコンビニ飯を食い、ただちに眠った。