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電子制御システムもフル投入!
Davinci Tech DC100……米国:2万7500ドル(約280万円)/欧州:2万6000ユーロ(約340万円)
中国のDavinci Tech社は、2013年に清華大学の11の学部により構成された、新進のテクノロジーカンパニー。同社が7年の歳月をかけて開発した電動バイク「DC100」は、数々の最新電子制御システムを導入した高性能モデル。既存の電動バイクとは一線を画す、中央部が大型カウルで覆われた、個性的なフォルムが特徴だ。
ずんぐりとした外観とは裏腹に、DC100は1000ccクラスのガソリンエンジンバイクの性能に匹敵するポテンシャルを秘めているのがポイント。電動モーターはリヤホイールに直結。車体の中心部には“マスの集中化”を狙い、メインフレームの役割も担う大型バッテリーをレイアウト。
フロントフォークは倒立型とし、フロントブレーキは大径ディスクローター+ラジアルマウント型キャリパーを組み合わせ。スイングアームは片持ち式のプロアームを採用し、前後ホイールは軽快なイメージのキャストタイプをセット。前後タイヤはワイドタイプをチョイスするなど、強靭な足周りに仕上げている。
DC100は各部に高度なセンサーを導入。温度、速度、加速度、バンク角、スロットル開度、ホイールの回転状況などの情報を感知し、集められた各データを搭載したコンピューターに集約。理想的な電力、回転数、トルクをバッテリーや電動モーターに伝達するという、MotoGPマシン並の電子制御システムを導入。また、スムーズな発進と低速域での扱いやすさを獲得するため、運転支援機能も搭載されている。
DC100には、ハイスペックなガソリン車にも採用されている、トラクションコントロール、コンビブレーキ(前後輪連動ブレーキシステム)、ABS(アンチロックブレーキシステム)などの機能に加え、ドライバーアシスト、ヒルアシスト、ダウンヒルアシスト、リバースアシストなどの電子制御システムも導入して安全性を確保。130馬力オーバーの出力を正確に制御できる最新技術が、ふんだんに盛り込まれている。
最高速度は時速200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の加速は3秒台
DC100は、最高速度、加速、航続距離の3つを、バランス良く高次元で発揮するように設計。メーカー発表によれば、最高速度は時速200km、0-60マイル/h(0-96.5km/h)の到達時間は3秒台、航続距離は357.51km(WLTP基準)。
搭載されたバッテリーは、高エネルギー密度の三元系リチウム(17.7kWh)。DC急速充電ステーションを使用すれば、約30分でフル充電が完了する。
バイクを制御し、ライディングを強化するオールインワンモニターも装備。モニターは、Android/iOS対応の専用アプリ「Davinciアプリ」にも対応。このアプリは、バイクのメインキーとダッシュボードの両機能を担うのが特徴。車体の制御システムに接続すると、地図やナビ機能に加え、リアルタイムに速度、バッテリー、タイヤの状態を表示してくれる。
DC100の価格は、アメリカが2万7500ドル(約280万円)、ヨーロッパが2万6000ユーロ(約340万円)。出荷は2022年7月~を予定。2021年9月現在、Davince Techの公式ウェブサイトで予約受付中。
レトロなネイキッドスタイルのDC Classic
Davinci Tech DC Classic……米国:9万ドル(約990万円)/欧州:7万8000ユーロ(約1000万円) ※世界限定50台
写真はアップグレードされた「DC Classic」。大型カウルをまとったDC100とは異なり、カウルのレス化や革張りのシングルシートをコーディネイトするなど、レトロなネイキッドスタイルにアレンジ。
倒立型フロントフォーク、オーリンズ製リヤサスペンション、大径ディスクブレーキ、鍛造アルミ製ホイールなど、足周りはDC100と同じく、豪華で強靭な仕様。最高時速、加速力、航続距離、充電時間はDC100と同じ。すべて手作業で組み立てられるDC Classicは、世界でわずか50台の限定発売。
DC Classicの価格は、アメリカが9万ドル(約990万円)、ヨーロッパが7万8000ユーロ(約1000万円)。出荷は2022年4月~を予定。2021年9月現在、Davince Techの公式ウェブサイトで予約受付中。
■Davinci Tech
https://global.davincimotor.com/