181ccって素晴らしい!|SP武川から登場のハンターカブ用ボアアップキット

カブ用チューニングパーツで人気のSP武川から、ついにCT125用ボアアップキットが発売開始。181ccキットにハイカムやFIコンTYPE-eまでパッケージされたキットを早速装着してみよう。

取材協力:スペシャルパーツ武川 ☎︎0721-25-1357
PHOTO:重松浩平 REPORT:川島秀俊


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走行性能を底上げできる待望のボアアップキット

ハンターカブに搭載されるエンジンは、グロムやモンキー125と同系統で基本設計は同じ。すでにSP武川には同エンジン用のボアアップキットがあり、適合さえ確認されればハンターカブ用を発売できる状態にあった。最後まで手間取ったのは、車種ごとに専用設計が必要となるFIコントローラー。それがこのほど完成し、晴れて「eステージ143cc」と「Sステージ181cc」の両キットが12月中旬に発売されるのだ。

そこで早速、SP武川で取材を慣行。装着するのは、ハイパワーなのに扱いやすいと評判の高い「Sステージ181cc」で、同時装着が必須となるマフラーはノーマルルックの「スポーツマフラー(3万8500円)」を選択。外観は一見してノーマルに見えるが、かなりパワフルに変身する注目アイテムだ。

まず排気音からして段違いにパワフル。

爆発力がダイレクトにトルクとなり、グイグイ加速してくれる。

低速から粘りのある走りで、扱いやすさも格段にアップする。

【NEW ITEM】別次元の速さに感激!パワー&トルクが大幅アップ!

■適合車種:CT125ハンターカブ

シリンダーとピストンの変更で、排気量を181ccにアップ! 専用のFIコンTYPE-e、ハイカム、プラグもキットに含まれている。なお、シリンダーヘッドはノーマルを使用する。

信頼性を高めるため、オイルクーラーや強化オイルポンプ、強化カムチェーンテンショナー、クランクシャフトサポートアダプターの同時装着がオススメ。

装着にはエンジンの分解作業が必要になるが、どうせ手間をかけるならパワーアップに伴ってエンジンの信頼性を高めてやるのがオススメ。強化オイルポンプやクランクの支持部を増やすサポートアダプターを装着するなど、思いっきりパワーを楽しめるプラスαチューンも同時にやっておくと安心だ。

取り付け作業ダイジェスト

手順1.インマニを外す

エンジン分解の下準備として、周辺パーツを外しておきます。サブフレーム、マフラー、各カバー類、プラグ、O2センサーのカプラー、スロットルボディを外してスペーサーを抜きます。

手順3.シリンダーヘッドを外す

手順2.カムスプロケを外す

垂れるオイルを受けつつ、上下のタペットカバーとカムスプロケットカバーを外します。チェーンテンショナーの油圧を抜いてカムスプロケットを外したら、油温センサーも外します。

手順4.純正シリンダーを抜く

ロッカーアームシャフト固定プレートのボルトとカムチェーンガイドローラーのボルトを緩めます。サイドボルト2本とヘッドナット4個を抜き、シリンダーヘッド&ガスケットを外します。

10mmボルトを抜いてカムチェーンガイドローラーを外したら、ピストンを支えつつシリンダーを抜き取ります。ガスケットが残った場合は、スクレーパーで清掃しましょう。

手順5.純正ピストンを外す

クランクケース内に異物が入らないようウエスでフタをし、細いマイナスドライバーを使ってピストンピンクリップを外します。その後ピストンピンを抜いたら、ピストンが外れます。

作業のPOINT! 手順6.スタッドボルトを増し締め

ボアアップキットを組み込む前に、4本のスタッドボルトにダブルナットを噛ませて増し締め(11Nm)しておきましょう。ヘッドナットを外した際、結構緩んでいるので注意しましょう!

手順7.ピストン&シリンダーを装着

キットのピストンにリング類と片側のピストンピンクリップを装着。ガスケットをセットした後に、ピストン、シリンダーを注油しつつ組み、カムチェーンガイドローラーも戻します。

手順8.カムの組み替え

外したシリンダーヘッドからロッカーアーム&シャフト、ノーマルカムを抜きます。スポーツカムに特殊工具を使ってデコンプを移植し、シリンダーヘッドへ戻します。移植の宅配依頼も可能ですよ。

手順9.シリンダーヘッドを装着

ヘッドガスケットをセットしてシリンダーヘッドを装着。ヘッドナットは24Nm、サイドボルトは10Nmで締めます。上死点を合わせつつ、カムスプロケは27Nmで固定しましょう。

手順10.バルブクリアランスを調整

油温センサーを15Nmで固定し、カムチェーンテンショナーにオイルを4cc補充したら仮留めだったボルト類を固定。専用工具でバルブクリアランスを調整してください。

FIコン装着&マップ設定

説明書に従ってFIコンをギボシ配線し、荷台下のカバー内にセット。外していたパーツ類を戻し、キット同梱のプラグとスポーツマフラーを装着しましょう。無料のPCソフトを使ってFIコンにマップをインストールし、各種設定を済ませれば完成! スマホアプリ(有料)で、屋外でもセットアップできますよ。


181ccとなったハンターカブは、低回転から余裕のトルクでとにかくご機嫌! 

出足の良さは特筆もので、4速に入れっぱなしでもグイグイ進んでいくからラクチンだ。このポテンシャルなら軽二輪登録して、高速道路も安心して走れそう。

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