ホンダPCX160、インドネシアで新型が登場! スマホコネクト機能搭載だ!

本田技研工業(ホンダ)は、「PCX」の新型をインドネシアで発表・発売した。日本での発表はないが、各所が大幅に変更になっている。

マイナーチェンジだとしてもかなり大規模

「PCX」のモデルチェンジペースは早い。3代目から4代目へのフルモデルチェンジが約3年弱で行われ、現行型(日本向け)へのチェンジから4年が経つ。このペースを考えれば、そろそろフルモデルチェンジがなされてもおかしくはない。

インドネシアで発表・発売された新型PCXの変更点をみると、フルモデルチェンジといってもいいほど、かなり大規模な変更である。

CBRを彷彿とさせるヘッドライト

まずフロントフェイスのイメージが変えられた。特にヘッドライトの意匠がガラリと変わっている。全体的には、日本での現行型のU字型デザインを踏襲しているが、メインのライトの部分は左右2眼のようなイメージとなっている。

逆スラントチックな印象を覚えるが、どことなく現在のCBRシリーズに近いライトのデザインとなった。PCXにこのデザインを用いたことを考えると、フルカウルタイプのフロントマスクを共通化するのかもしれない。

また、ヘッドライト以外にもカウル全体のデザインが帰られている。曲線を取り入れた現行型のそれよりも、もっと直線を意識したスタイリングに変更され、スポーティさを強めている。なお、テールランプは現行型を踏襲したように見える。

さらに、ホイールもゴールドカラーが採用されているのが面白い。ちなみにゴールドのホイール以外にブラックも用意されている。ツートーンカラーのタイプは高級感もプラスされる印象だ。

搭載されるエンジンは、156.9ccの水冷単気筒エンジンと公表されている。最高出力11.8kW(16PS)/8500rpm・最大トルク14.7Nm(1.5kgm)/6500rpmを発揮するという。国による計測の違いによるかもしれないが、パワートレインは現行型と同一のようだ。ただ、トラクションコントロールが設けられているのがみて取れる。

さらに足回りは、別体タンク式のリアショックアブソーバーが上級仕様に装備されている。基準グレードは通常のストレートタイプだ。ブレーキは前後ディスクブレーキで、ABS有りのタイプと無しのタイプがある。

フルカラーTFT液晶メーター搭載

そのほかの目玉ポイントはメーターとなる。5インチのフルカラーTFT液晶で、左手側に十字形マルチファンクションスイッチがついている。スマートフォンとのコネクト機能があり、ナビを表示することができるようだ。なお、スマートキーは現行型同様に採用されている。USB Type-Cのポートも標準装備。シート下のラゲッジは30Lの容量だ。

デザインが刷新されたこともさることながら、デジタル機能が大幅に強化されているのが新型PCX160のポイントとなりそうだ。日本発売はアナウンスされていないが、導入は間違いないだろう。もしこのデジタル機能のまま日本導入が決定されれば、小型スクーター市場に大きな衝撃が走ろう。

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