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セグウェイ・B110S(437,800円 ※早割等あります)
重心移動で操作する電動立ち乗り二輪車で有名なセグウェイ社から電動スクーターが発売。そう聞くと、なんだか楽しげな乗り物を期待してしまう。
ヤマハeビーノやホンダPCXエレクトリックといった国内メーカーの電動スクーターは、エンジン車と共通の車体を用いられており、見た目もサイズ感もエンジン車とほぼ一緒。
一方、今回メディアに向けた試乗会で用意されたセグウェイB110Sは、ひとまわりほどスリムな印象だ。車体重量はeビーノ(68kg)よりも軽量な57kgで、実際の押し引きも軽々。全幅はeビーノ(660mm)よりも31mmほど広いがこれはハンドルバーがゆったりとしたポジションゆえで、メリットとして捉えてもよいだろう。ボディカウルそのものはかなりシェイプされていて、洗練された雰囲気に感じる。カラーリングはブラック×グレーとグレー×オレンジのバイカラー系で展開。ガジェット感あるデザイン&色使いは、B110Sならではと言える。
このB110Sの特徴は、
●イグニッションはスマホでオン/オフ
スマホと連携することで、従来のカギは使用せずともバイクを起動できる。具体的にはスマホを携帯した状態でバイクに近づく→パワースイッチを押す→スロットルを開けて走り出す、という流れ。なので、毎回ポケットから鍵を出さずともサッと走り出すことができるというわけだ。スマホの代わりに専用カードキーをメーターユニットにかざすことでもバイクを起動可能。
●防犯ロックが自動でオン
一般的バイクの場合、ハンドルロックを標準採用していることが多い。イグニッションをオフ→ハンドルを左に切る→キーシリンダー操作でロックを掛ける。というのが基本的な流れだが、B110Sの場合はロックが超簡単。
パワースイッチをオフにする、たったこれだけで、自動的にロック機能が発動する。パワースイッチをオフにした状態で、車体を動かす(異常が起こる)とロック状態になり、それと同時にバイクが上下に振動して警告を発する。合わせて、スマートフォンに異常を通知。また、万が一の盗難時にはGPS追跡機能で車両の位置を辿ることもできる。
加速感はほどほど、でもストレスなし
スロットルを開けると静かに加速。荒々しさは一切なく、上品なコミューターという感じ。スロットルをオフにしても回生はあまり効いていない印象で、スーッと転がり続ける。前後タイヤはメイド・イン・チャイナCST製でサイズはフロント70/90-12、70/90-10。70幅のスリムなタイヤはひらりひらりと切り返しが容易で、住宅街など狭い路地も走りやすい。ブレーキは原付一種クラスながらも前後ディスクという豪華な装備。ブレーキは深くレバー握りこんでギューっと効かせるようなフィーリングで、ブレーキを掛けるごとに毎回フロントフォークがバネバネしい動きで大きくボトムするのがわずらわしく思えた。前後最高速は38km/hで頭打ち、諸元表通りの結果だった。
航続距離は67km
搭載するバッテリーはリチウムイオンで航続距離は67km。充電方法は車体に直接ケーブルを接続する方法と、車体からバッテリーを取り外して充電する方法の2種類。100Vの家庭用コンセントを用いる。満充電まで要する時間は4時間で100%、3時間で80%。
ディテール解説
プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/b110s/
プロジェクト期間:2022年8月30日(火)18時まで
主要諸元
航続距離※1:約67km 最高速度:38km/h 定格モーター出力:570W 定格電圧/定格容量:48V/30Ah 最大登坂角度:15° 作動温度:-18~45度 本体サイズ:L 1685× W 691× H 109 mm 本体重量:約57kg 制限重量:100kg シート高:779mm ホイールベース:1187mm 充電時間:100%まで4時間/80%まで3時間 防水防塵:本体 IPX5/バッテリー IPX7 ※1 荷重75kg 風速 3m/sの環境下で最高速度での走行を想定