清里高原をVツインサウンドが包み込んだ
インディアンモーターサイクルは1901年設立のアメリカ最古のモーターサイクルメーカーです。しかし紆余曲折あって倒産、再興を繰り返しました。そのため日本国内において「インディアン」は過去のメーカーという認識が広まりました。ですが1990年代後半になると、再びその名を耳にするようになりました。インディアンモーターサイクルが再度設立されたのです。そして2011年、アメリカのポラリスインダストリーが経営権を取得、2019年に日本法人であるポラリス・ジャパンが設立されるに至っています。 現在インディアンモーターサイクルからはさまざまなモデルが販売されています。日本国内においてユーザーはまだまだ少数派ですが、着実にファンを増やしています。そうした状況を受けてポラリス・ジャパンは、国内初となるファンミーティング『インディアン・ライダーズ・デイ・ジャパン』を10月15日、山梨県北杜市のサンメドウズ清里を舞台に開催しました。
イベント当日は快晴に恵まれ、予想を上回る約450名の来場者を数えました。国内では希少なインディアンモデルがこれだけ集まったのはもちろん初めてのことですし、壮観でした。パーキングスペースに整然と並べられたモデルを眺めてみると、それらのナンバープレートから、全国各地から参加していたことが理解できます。さらに北海道からもディーラーが来場していました。
イベントは10時から17時まで行われたのですが、特設会場には飲食店を含めて20ものブースが出店されていて、ステージイベントがない時間帯も来場者を飽きさせることはありませんでした。さらに会場中央では、一本橋チャレンジや倒したバイクを引き起こすコツを伝授するBikeごろりん、小林直樹氏によるバイクトライアルショーや塩崎太夢選手の自転車トライアルショーなどが行われ、会場を盛り上げました。
ステージでは、長野県佐久市を中心に小海線沿線の活性化に一役買っているご当地キャラのハイぶりっこちゃんによるダンスパフォーマンスに始まり、ナナマリさんとピアニストgee2woさんの新ユニット「7g classics」のボサノバライブ、Johnny Daigo Yamashita氏のアコースティックライブが行われ美しくて楽しいサウンドが会場を包み込みました。
一方レッスンエリアでは、ご存知柏秀樹氏によるライディングレッスンが午前と午後の2回開催され、みな真剣な面持ちで基礎的なバイク操作を練習していました。
午後のステージイベントでは、ボンネビル写真展ブースも出展したカメラマンの増井貴光氏のトークショーからスタートし、木村亜美さん、田中愛生さん、葉月美優さん、福山理子さんらによるバイク女子トーク、いとの靴磨き屋さんステージ、FMラジオ収録を兼ねた柏秀樹氏/レーサー鹿島氏のトークショーなどが行われ、楽しくてためになる話にみな耳を傾けました。そしてハイぶりっ子ちゃんステージを挟んで、最後に豪華景品争奪大じゃんけん大会が行われ、大盛況のうちに初のインディアン・ライダーズ・デイ・ジャパンは幕を下ろしました。会場の様子を見る限り、来年以後も恒例のファンミーティングとして開催されるのではないかと感じました。