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新型スーパーカブ110の進化をおさらい
すでに新型スーパーカブ110が街を走り始めているのでご存じの人も多いことだろう。2022年4月にモデルチェンジしたスーパーカブ110には、フロントにディスクブレーキが標準装備されたほか、前後キャストホイールまで採用され話題騒然。購入を真剣に考えている人なら、絶対に知っておきたいポイントがいくつかある。そこで今回はユーチューブで無料配信しているモトチャンプTVのプログラムから、「ホンダ・スーパーカブ&クロスカブ 超絶アップデート! ディスクブレーキになっちゃった!」を紹介したい。
なんと言ってもフロントにディスクブレーキが採用されたことが今回のモデルチェンジの目玉。従来からのデザインを崩すことなくディスクブレーキが装備され、ヘッドライトケースにはマスターシリンダーを収めるため一部デザインが変更された。当然、このディスクブレーキにはABSが採用されていて、イザという時の強い味方になってくれる。もちろんドラムブレーキ時代とは次元の異なる制動性能を獲得している。同時に前後キャストホイールが採用されたことも注目。従来のスポークホイールはチューブタイヤが組み合わされタイヤの選択肢が限られていたが、キャスト化されたことでチューブレスタイヤが標準になった。これでタイヤの選択肢も大いに広がった。
さらに忘れてならないポイントがメーター。デジタル表示に中にギアポジションが表示されるようになったのだ。また平均燃費や時計も表示できるので、利便性が大幅にアップしている。時計があると通勤通学時に便利なだけでなく、ツーリング時にも有効。ギアポジションがわかれば走行中だけでなく停車時にも便利なはずだ。
今回のモデルチェンジでエンジンが新型に切り替わっている。新たな排出ガス規制に対応させることが主眼だったわけだが、従来よりロングストローク型になったことでトルクフルな走りが得られたうえに振動まで抑え込まれている。ディスクブレーキとともに大きな改善点といえるだろう。
ここまで進化したにもかかわらず新車価格はわずかに2万2000円しか新車価格が上がっていない。これには編集長のチャボも驚きを隠していない。価格設定の裏には庶民のための乗り物であると主張しているようではないか。
クロスカブ110はどう変わった?
スーパーカブ110と同時にモデルチェンジして発売されたクロスカブ110はどうだろう。大阪モーターサイクルショーにはカスタム車が展示されていたので、実際には下の写真にあるようなスタイルが標準となる。基本的にはスーパーカブに準じた変更となっているが、違いもある。スーパーカブ110に採用されたディスクブレーキは1ポットキャリパーなのだが、クロスカブ110には2ポットキャリパーが採用されているのだ。制動性能だけでなくコントロール性を重視した結果だろうか。また前後キャストホイールを装備した点は同じでギアポジションなどが表示されるようになったことも共通。だがクロスカブ110ではメーター自体のデザインが変更された。従来モデルより小降りな印象で新鮮味があるデザインだ。
スーパーカブ110と細部が異なるモデルチェンジとなったわけだが、新車価格の上昇幅はスーパーカブ110と同じ2万2000円にとどまっている。これは嬉しいポイントだろう。また新型クロスカブ110にも「くまモンバージョン」が用意されていて、こちらは37万4000円の新車価格となっている。
モトチャンプ的に注目したのが、クロスカブ110に用意された純正アクセサリー。写真は試作型なので色味が異なるかもしれないが、こんなおしゃれなデザインのディスクカバーが用意されている。新車を購入するなら純正アクセサリーカタログも必読だ!