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原付が大好きならモトチャンプは欠かせない愛読書だろう。けれど誌面では伝えきれないこともある。そこでユーチューブで無料配信するモトチャンプTVが始まった。チャンネルは「カブ」「新型車研究所」「パーツ紹介」「スクーター」などモトチャンプ本誌で人気の企画をテーマ別にラインナップしている。今回は「パーツ紹介」にアップされた1本の動画に注目したい。というのも、現在市販されている国内メーカー製原付2種で唯一といえるフルサイズ・ネイキッドたるホンダCB125Rのカスタム車が紹介されているのだ。「CB125Rを快適ツアラーにカスタム！ byスペシャルパーツ武川」というのがその動画。カスタム系の情報があまり多くないCB125Rだから、気になっている人には必見の内容なのだ。
スペシャルパーツ武川コンプリートCB125R
下の写真を見れば純正のCB125Rからずいぶんと印象を変えていることに気が付く。純正だとどこか未来的で昔からのバイクファンには遠い存在のように見えてしまうスタイルだが、SP武川のコンプリートカスタム車にはどこか昔ながらのバイクらしさが感じられる。そう感じる最大の理由がアップタイプのマフラーではないだろうか。バイクをカスタムするならまずマフラーという人も多いだろうし、純正の腹下に位置して存在感を薄くしているマフラーに比べると違いは一目瞭然。また古いキャブレター時代のCB125を彷彿とさせるタンクに装着されたニーグリップパッドも効果的なカスタムだ。
存在感抜群のテーパーコーンマフラー
モトチャンプが誌面で伝えきれない最大の要素が「音」だ。雑誌は当たり前のことだが紙に印刷する以上の情報は盛り込めない。そこでモトチャンプTVでは積極的に「音」を紹介している。CB125Rに装着されたSP武川のテーパーコーンマフラーが一体どのような音になるのかも注目ポイント。実際の音は動画でしか紹介できないが、歯切れの良い単気筒らしさを強調した音質になっていることをお伝えしよう。また交換するだけで0.6馬力アップするテーパーコーンマフラーはエキゾーストからステンレスを採用しているため、軽量化にも貢献する。高級感あるルックスまで手に入るので、ぜひ装着したいと思えるパーツだ。
積載性を高めるパーツたち
CB125Rはこのクラスとしては希少なフルサイズ・ネイキッドということで、走りの良さに特化したモデルといえる。走行性能だけでなくライダーの感性に訴えかける操縦性の良さが魅力なのだが、一方で積載性が犠牲になっていることも事実だろう。スリムなシートはスタイルだけでなく体重移動のしやすさやツーリング時の疲労度軽減に効果的だが、積載性は期待できない。そこで大型パニアケースにも対応するリアキャリアセットが開発された。しっかりとした強度を確保しているだけでなく、タンデムした時のグリップ性にも配慮された形状。またキャリアと同時に装着できるサイドバッグサポートがあれば、大小問わずバッグを固定してタイヤへの巻き込みが防止できる。これはツーリングライダーなら見逃せない装備だろう。コンプリート車ではアップタイプのマフラーを装着しているため車体左にしか付けていないが、純正マフラーなら左右に装着することが可能だ。
リアキャリアセットを使うほどではないという人にはグラブバーセットも用意されているので、コンプリート車のタンデムシートに付けられたツーリングネットを併用すれば十分な積載性が確保できるだろう。またタンクが樹脂製のためタンクバッグを付けられないCB125Rで欲しいのが、フロント側の積載性をアップできるパーツ。コンプリート車のハンドルに追加されたハンドルガードはスマホホルダーやヘルメットホルダーが装着されている。さらにこの状態でもイグニッションキーの抜き差しが邪魔にならないよう設計されているため、操作性に影響がないこともうれしいところだ。
快適性を向上させるパーツたち
ツーリング時の快適性を考慮するなら、ぜひとも欲しいのがフロントのスクリーンだろう。SP武川ではCB125R専用に設計したブラケットを用いてガッチリ固定できるメーターバイザーキットが用意されている。小振りな形状でルックス的にゴテゴテしていないものの、防風性は抜群だ。同時に装着してあるナックルガードは手に当たる風を軽減してくれるため、こちらも快適性を向上させるのに効果的だ。この二つを同時に装着することで、スタイルにも大きな影響を与えている。フロントがスッキリしているCB125Rを逞しいイメージに変身させてくれるのだ。
操作性を変化させると快適性が向上することはライダーなら誰しも感じているところだろう。SP武川からリリースされているアルミビレットレバーはポジションを6段階に調整できるだけでなく、転倒時などで上下に可倒するためレバーを折ってしまうことを予防できる。手元と同時に見直したいのが足元のステップだろう。アルミ削り出しアジャスタブルステップキットはフォワード・バックと前後に調整できるだけでなく上下にも調整可能なため、どのような体格のライダーでも好みのポジションを作り出せる。
紹介したもの以外にもメインスイッチカバーやアルミ削り出しマスターシリンダーガード、ステアリングステムキャップ、ジェネレータープラグセットなどでカスタムされたSP武川のコンプリート車。最後に注目したいのがLEDフォグランプキット3.0だ。従来からあるLEDフォグランプだが、最新モデルでは照度・照射範囲ともに向上している。また発電量が多くない小排気量モデル向けに省電力化されているため、バッテリー上がりを予防してくれるのがうれしいポイント。ヘッドライトは常時点灯だが、このフォグランプはスイッチによりオンオフできるため、必要な時だけ点灯させられる。キットは2個入りだから、左右シンメトリーに装備できることも特徴だろう。