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廃棄物処理法・第16条違反となり、5年以下の懲役。または1000万円以下の罰金
筆者がかつて住んでいた神奈川県横浜市某区での出来事。バイク用パーツに加え、交換した古タイヤや古バッテリー、その他ワケの分からない廃棄物が「燃えないゴミ」の袋に入れられ、近隣の集積場に繰り返し放置。後日、不法投棄として役所だけでなく、警察も出動するほどの大きな問題へと発展した。(筆者が捨てたのではありません)
当時バイクを所有していた筆者のもとにも、「バイクに乗ってますね。最近タイヤやバッテリーの交換、してません?」と、2人組の警察官が自宅へ聞き込みにやって来た。
数ヶ月が経ち、近所のオバちゃんから「“犯人”が捕まった」と聞いた。オバちゃんによれば、犯人は他区のマンションに住む、地方出身の大学生で(防犯カメラで身元が判明)、警察が動くほどの悪質な犯罪絡みだったらしい(あくまでも噂であり詳細は不明)。それを聞いた筆者は、「うかつにモノは捨てられないなあ」「悪行は必ずバレる」と思った。
廃棄物処理法第16条では、『何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない』と規定。上記の犯人がそうだったかは知らぬが、廃棄物の不法投棄は、「よそ者なので、ゴミ出しのルールを知らなかったんですぅぅぅ」では決して済まされない。特に人口の多い都市部では、廃棄物はもちろん、家庭のゴミ出しのルールも徹底されている。
国内ではモノの不法投棄が禁止されており、違反した場合には5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金。法人等に対しては、3億円以下の罰金という厳しい罰則が設置済みだ。
不要になった金属製パーツやプラスチック製パーツは、一般的に粗大ゴミや廃品回収物として出すのが常識(居住地域によりゴミの分別は様々。詳しくは各市区町村役場のWEBサイト等を要確認)。
バイクの場合、特に注意したいのが、古いタイヤやバッテリー、また交換したエンジンオイル。これらは“適正処理困難物”、つまり有害性&危険性のあるものとして、ほとんどの自治体ではゴミとして受け付けていない。
古いタイヤやバッテリーは、ショップや専門処理業者に依頼すること
2023年現在、古いタイヤやバッテリーの廃棄は、バイクショップやバイクパーツショップ、専門業者に処分を依頼することが鉄則(古タイヤの場合、引き取り料金は1本500円前後)。バイクショップやバイクパーツショップでは基本的に、その店でタイヤ・バッテリー・エンジンオイルを交換した場合、そのまま引き取ってくれる。
まだ使えるタイヤやホイール、交換して余った純正パーツ、純正に戻して使わなくなった社外パーツなどは、ゴミとして処分せず、ネットオークション等で売却するのがという手も(モノによっては思いのほか高額で売れる場合あり)。現在では四輪用パーツや二輪用パーツを対象にした「アップガレージ」などの買取店も全国展開しているので、大いに活用したいところ。
自分でエンジンオイル交換するならば、「廃油処理パック」を活用するのが定番。廃油処理材に吸わせたエンジンオイルは、「燃えるゴミ」として捨てられる自治体が多い。(※注)
※注:自治体によりNGの場合があるため、居住地のルールを必ず確認すること