【長野県諏訪市】バイクで行きたいツーリングスポット|蓼科のビーナスライン

ドライブやツーリングコースとしては、かなり古くから知られる高原ルート。今回の徳永茂・旅の写真コレクションは、蓼科山を望むビーナスラインをお届けします。

PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
編集●近田 茂(CHIKATA Shigeru)
晴れに恵まれたら雄大な富士山を望むこともできる。

ここは四季折々の色とそれぞれの景観が楽しめる素敵な高原ルートです。長野県の茅野市から始まり、美ヶ原高原美術館に至る約76kmの道。遠方まで広く見渡せる爽やかなワインディングロードとして知られ、古くから行楽のメッカとなった美しいロケーションに恵まれています。沿道から見える蓼科山の姿をビーナスに例えたことがその名の由来だそう。一部区間が冬季閉鎖されることを除けば、1年中楽しめます。周辺には観光地が多く、豊かな自然の絶景はもちろん、温泉やリゾート施設も多い。天候に恵まれれば白樺湖の先で富士山をみる事もできます。霧ヶ峰周辺の夏はキスゲが有名。秋の紅葉シーズンもまた美しい。北方の美ヶ原まで足を伸ばせば標高が2000mを超え、早朝の雲海を見下ろす光景も素晴らしい。

今回、座標ポイントとして紹介したのは「霧ヶ峰高原パ-キング」。白樺湖から上諏訪へ向かう県道40号線と同194号線が交差する北西の角に位置する大きな無料駐車場で、“旅の駅”と称した「霧ヶ峰ビーナス」(売店)や、霧ヶ峰自然保護センターと同農場直売所がある。車山登山ルートの起点にも活用できるし、近くにはグライダー用の滑走路や乗馬施設も。白樺湖を中心とする一帯は、長野市や松本市、あるいはメルヘン街道(国道299号線)を経て佐久市〜軽井沢、八ヶ岳から清里へのアクセスも容易。どれも有名な観光地だけに、交通量と、路面が悪化している場所が多い点には要注意です。また標高が高いので防寒ウエアの備えも必須です。遠くの山並みも綺麗に見渡せる空気の澄む秋のツーリングにもおすすめです。

爽快な高原の景色とワイディングロード

長野県諏訪市上諏訪7718-50(JR中央本線「上諏訪」駅から車で約22分/約14km)

颯爽とバイクを走らせる。ワインディングロードを行く醍醐味が満喫できる。

登り下りの勾配がある峠道。ブラインドコーナーもある。
路面状況も色々。滑りやすい場所や状況にも要注意です。

ビーナスラインの前後は県道191号線で御射鹿池立ち寄りもお勧め。

御射鹿(みしゃが)池。深みのある色合いが美しい。改めて紅葉の季節に再訪してみたいところだ。

ビーナスライン
URL:https://www.venus-line.net/about/

八島湿原の一コマ。標高は1630m。ミズゴケの種類は18種にのぼるそう。高層湿原として天然記念物に指定(1939年)。
七島八島は自然散策におすすめ。「霧ヶ峰湿原植物群落」として天然記念物に指定(1960年)されている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…