カウルが透明! エンジンはちょっと珍しい“縦置き並列4気筒”のBMW K1200RS|ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー

2023年12月3日(日)にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された日本最大級のカスタムカー&カスタムバイクイベント「ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー(HCS)」。31回目を迎えるこのイベントには、ビルダーたちが手掛けたハイレベルな作品が全国から集結。ここではバイクでは珍しい“縦置き4気筒”のBMW K1200RSがベースにした、スケルトン型ロケットカウル装備の新感覚カスタムをご紹介しよう。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
@JUNE_JUNK_6 https://instagram.com/june_junk_6?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==
イベント主催:ムーンアイズ https://www.mooneyes.co.jp/

※2023.12.13 記事内容を修正しました。

車名:秋水(しゅうすい) 出展:@JUNE_JUNK_6 ベース車両:BMW K1200RS

バイクとしては極めて珍しい鋳造のアルミフレームに、縦置きの並列4気筒エンジン(バイクの並列4気筒は横置きが主流)を搭載(水冷4ストローク4気筒DOHC 4バルブ 1171cc)したBMW K1200RSがベース。
「秋水(しゅうすい)」という名称の由来は、第二次大戦末期に三菱航空機が作ったロケット型戦闘機から。ドイツ車からカスタムのインスピレーションを受け、日本人が作ったバイクというストーリーで命名された。
ガソリンタンクはアルミ製のワンオフ。タンデム部のシートレールは取り除き、スッキリとしたリアフォルムにアレンジ。
秋水のベース車両であるBMW K1200RS。

BMWモタードといえば、地面と平行となる左右に腰上(シリンダーとシリンダーヘッド)をレイアウトした「水平対向2気筒ボクサーエンジン」が有名。一方、1997年~2005年にカタログ掲載されたBMW K1200RSは、バイクとしては極めて珍しい鋳造のアルミフレームに、縦置きの並列4気筒(バイクの4気筒は横置きが主流)を搭載(水冷4ストローク4気筒DOHC 4バルブ 1171cc)。

またフロントにはテレレバー式のサスペンション、加えてシャフトドライブ内蔵の片持ちスイングアームを導入。発売時は従来の常識を覆す、これらの画期的な車体構成が話題を呼んだ。

ガソリンタンク下の4つのエアフィルターが、バイクでは珍しい“縦置きの並列4気筒エンジン”をアピール

秋水 BMW K1200RS Custom Bike

「秋水(しゅうすい)」と命名された写真のカスタムは、現在では考えられない、ユニークな機構を採用したBMW K1200RSがベース。

「秋水」という名称の由来は、第二次大戦末期に三菱航空機が作ったロケット型戦闘機から。当時の「秋水」は、ドイツ空軍のメッサーシュミット「Me163」の資料を基に設計を開始したが、結局は試作段階で開発終了。写真のカスタムは、ドイツ車からカスタムのインスピレーションを受け、日本人が作ったバイクというストーリーで「秋水」と命名された。

カフェレーサーをコンセプトにプロデュースされた「秋水」は、純正カウルを取り払い、シングルシート、クリップオンのセパレートハンドル、バックステップを採用。またアルミ板を加工・溶接して製作されたハンドメイド溢れる外装に、戦闘機の「秋水」をオマージュしたロケット型のスケルトンカウルをコーディネイト。

ガソリンタンクはアルミ製のワンオフ。シートはシングル式とし、レトロなイメージを演出するために数本のスプリングを導入。タンデム部のシートレールはレス化され、スッキリとしたリアフォルムにアレンジ。

吸気系はエアクリーナーからエアフィルターに交換。ガソリンタンク下に配置された4つのエアフィルターが、バイクでは珍しい“縦置き並列4気筒”のエンジンを遺憾なくアピールしている。

レトロなイメージのロケット型に成形されたスケルトンカウル。
正立型フロントフォークのアウター部には独自のカバーを装備。
ハンドルはセパレートタイプをクリップオン装着。シルバー主体のボディカラーに合わせ、グリップもシルバーにコーディネイト。
縦に並んだ4つのエアフィルターが、バイクでは珍しい“縦置き並列4気筒”のエンジンを遺憾なくアピール。
シートはシングル式。レトロなイメージを演出するため、シート面下には数本のスプリングを導入。
エンジン下で複雑に取り回された4本のエキゾーストパイプ。
4気筒エンジンのマフラーはサイレンサー1本の集合タイプ。大型のサイレンサーはフレームとリアフェンダーの間にレイアウト。
ベース車両のBMW K1200RSはシャフトドライブ内蔵の片持ちスイングアームを導入。前後ホイールはノーマルと同寸の17インチだが、ホイールはスポーク型に変更。前タイヤは120/70-17の同寸だが、後タイヤは170/60-17から180/55-17にサイズを変更。

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