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BMW・R18 トランスコンチネンタル……3,726,000円〜
トランスコンチネンタルと車名が示すとおり、大陸横断を前提に開発されたグランドツアラーである。大型フェアリング、トールスクリーン、エアフラップ、フォグライト、レッグシールド、エンジンガード、フットボード、サイドパニアケース、トップケースを標準装備し、その威風堂々たる姿はBMW R18クルーザーシリーズのフラッグシップに相応しい。
上の写真は「ギャラクシー・ダスト・メタリック・チタン・シルバー2・メタリック」というオプション設定となるカラーで、見る角度で色が異なる鮮やかなフリップフロップ塗装が施されている。実車を目の当たりにすると、筆者(青木タカオ)はひとり詠嘆の言葉を発し、うっとりするばかりであった。
初期生産分は伝統感じるファーストエディション!
初期生産分は、クラシックなブラックフィニッシュに白いピンストライプを配したFirst Edition(ファースト・エディション)となり、これもまた息をのむ美しさだ。
コントラストカットホイールを履き、ファーストエディションロゴをパニアケースに配置。クロームパーツがエンジンカバーやレバー類、フロントブレーキキャリパー、フォグランプのボディケース、フットボードなどに採用され、豪華な仕上がりとなっている。
BMWがクルーザーセグメントに猛攻!
今回、『R18トランスコンチネンタル』とバガーカスタムスタイルの『R18B』が登場したことでR18シリーズは全4機種となり、BMW Motorradのクルーザーセグメント攻めに拍車がかかった。
先陣を切ったのが昨年デビューの『R18』(写真右)。一見するとリジッドフレームに見えるダブルループ鋼管フレームを採用し、1936年の『R5』をオマージュしたクラシカルな雰囲気を持つ。
サスペンションはあえて電子制御を排し、フロントには49mm径のテレスコピックフォーク、リヤはカンチレバーサスペンションストラットを装備。後輪への動力伝達はBMW伝統のシャフトドライブが用いられ、オープン方式としニッケルプレートメッキを施した。
今春には『R18クラシック』(写真左)も登場した。フロント19インチを前後16インチとし、大型ウインドスクリーンやLEDドライビングランプを追加装備。ソロシートだったR18に対し、クラシックではタンデムも快適な肉厚のダブルシートに変更され、マフラーもフィッシュテールからスラッシュカットに。レザー・サドルバッグが左右に標準装備されている。
フェアリング付き2兄弟登場で第2幕スタート!
そしていま、『R18トランスコンチネンタル』と『R18B』がラインナップに加わった。装備重量の増加に伴い、剛性を上げたツーリングシャシーが与えられ、フォークオフセットなどステアリングジオメトリーも専用設計。アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)も日本仕様では標準装備し、クルージング性能を高めている。