250ccのVツインエンジン、しかも新型! ヒョースンモーターサイクルが気になるバイクをお披露目|モーターサイクルショー2024

韓国のオートバイブランドであるヒョースンは、3月22日から24日まで開催された東京モーターサイクルショーに、日本国内初公開となる水冷V型2気筒エンジンを搭載した新モデルをお披露目した。
ボバースタイルに未来的なデザインを融合させたモダンクルーザー。水冷60°Vツインユニットを搭載する。

ヒョースンは北米やヨーロッパを始め、世界各国へも供給を行う韓国を代表する2輪車ブランド。本国ではKRモータースに名称変更されているが、日本をはじめ輸出モデルのブランド名はHYOSUNG(ヒョースン)の名称を使用している。現在日本市場へはGVシリーズと呼ばれるクルーザーモデルを中心に展開する。東京モーターサイクルショーでは日本初公開となる2つのモデル「GV250R」と「GV250S-EVO」、アップデートされた「GV125S」を展示。

本国では300ccモデルとして販売される、レトロモダンデザインのボバーモデル。

「GV250R」と「GV250S-EVO」は新設計の水冷V型2気筒250ccのSOHCユニットを搭載。本国や欧州向けには300ccで販売されているエンジンをストロークダウンさせることで、日本の軽二輪規格に合った248.4ccへと変更させている。日本市場へ向けた戦略的なモデルと言えるだろう。

日本市場向けに300ccのVツインユニットをストロークダウンして248.4ccへ変更。

「GV250R」はこれまでのクルーザースタイルにとらわれないアヴァンギャルドなデザインが特徴的。独立したリヤ周りはモノサスを採用し、ホイールはベルト駆動。インパクトのある2段のツインマフラーや、倒立フロントフォーク、スリッパークラッチを採用している。

GV250Rの独立したシートレールはショートテールスタイル。これまでのクルーザーとは異なるイメージ。
縦2段のストレートマフラーを装備。スポーティーでユニークなデザイン。
リヤユニットは独立してモノサスを装備。駆動はベルトドライブになっている。
メーターは丸型のデジタルカラー液晶。スマートキーを採用している。

「GV250S-EVO」は力強いボバースタイル。既存のGV300S BOBBERをベースに、軽二輪規格に対応した250ccエンジンを搭載し、さらに装備を充実させたモデル。フロントフォークはφ41mmの倒立テレスコ、フロントブレーキはφ270mmディスクに4POTキャリパーを組み合わせている。両車両ともに今春の発売を予定している。

ダイヤカットを施したクラシカルなショートタイプのダブルシートを装備する。
灯火類は全てLEDを採用している。ウインカーは左右に流れるシーケンシャルタイプ。
フロントフォークは倒立タイプ。ブレーキはφ270mmのディスクに4POTキャリパーをセット。
GV250S-EVOは異形の液晶メーターを装備。スピードやタコ、ギアポジションなど大きい表示で見やすい

SPEC

GV250R

  • 全長×全幅×全高(mm):2175×788×1180
  • 車両総重量:180kg
  • シート高:700mm
  • エンジン形式:水冷4ストロークV型2気筒SOHC8バルブ
  • 最高出力:18.8kW(25.6ps)/9500rpm
  • 最大トルク:20.0Nm(2.04kgf-m)/7000rpm
  • トランスミッション形式:6段リターン
  • 燃料タンク容量:14L
  • 価格(税込):73万7000円

GV250S-EVO

  • 全長×全幅×全高(mm):2080×750×1100
  • 車両総重量:172kg
  • シート高:710mm
  • エンジン形式:水冷4ストロークV型2気筒SOHC8バルブ
  • 最高出力:18.8kW(25.6ps)/9500rpm
  • 最大トルク:20.0Nm(2.04kgf-m)/7000rpm
  • トランスミッション形式:6段リターン
  • 燃料タンク容量:12.5L
  • 価格(税込):68万7500円

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橘 祐一