消滅した国産モタードにカワサキが復活を発表|新排ガス規制に適合したKLX230SMがスタンバイ中

排ガス規制への適合問題からラインアップより外れていたKLX230SMが、その問題をクリアして2024モデルを発表。現在は国産モタードモデルがない状態なので、ファンにとっては待望の復活といえるだろう。2022年10月に発売された旧モデルに比べ、外装はよりシャープなイメージへ変身。クールなボディカラーも、ストリートに映えるキャラクターとして人気が出そうだ。


REPORT&PHOTO●川島秀俊
今年1月に国内リリースが正式発表されたKLX230SM。デュアルパーパスモデルのKLX230Sをベースに前後17インチのオンロードタイヤを履くモタードモデルで、大阪モーターサイクルショー2024にて国内初公開された。発売時期や価格は未定で、年内を目処に調整中という。

前後17インチ&大径フロントディスクブレーキを装備
ストリートを席巻するモタード仕様のKLX230SM

カワサキは昨年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023にて、新型のデュアルパーパスモデルであるKLX230を参考出品した。排ガス規制への適合問題からカタログ落ちしていたが、新規制に適合させて発売するという意思表示だ。その後、今年の1月にKLX230SとKLX230SMを北米にて正式発表。直後に国内でもモタードモデルであるKLX230SMを発売することが正式アナウンスされた。このクラスのモタードモデルといえば、KLX250をベースとするDトラッカーが草分け的存在で、その後継モデルとなるKLX230SMが2022年10月に発売されていた。しかし、排ガス規制への適合問題から短命に終わっていたが、新たに対応するエンジンを得て復活するのだ。

KLX230SMは、デュアルパーパスモデルのKLX230Sをベースにしたオンロードモデルで、前後タイヤを17インチ化&オンロードタイヤにしているのが最大の特徴。グリップ力の高いオンロードタイヤの性能に合わせ、フロントに高剛性な倒立フォークと大径ディスクブレーキを装備する。外観からエンジンは共通と見られているが、タイヤ外径が異なることからギヤ比やECUのセッティングが異なる可能性は捨てきれない。大阪モーターサイクルショー2024にて並べられた2台を比べると、スイングアームの形状が異なっていたので、リヤサスペンションの味付けも異なるように見受けられる。KLX230SMについての詳細や発売日は、国内モデルの正式発表を待ちたい。

エンジンは北米仕様と同じと見られ、旧モデルよりも低中速の出力特性を向上。排ガス規制への適合だけでなく、総合的に乗りやすさが向上した。
フロントに大径ディスクブレーキを装備し、オンロード走行で安心のストッピングパワーを確保。倒立フォークの採用も、姿勢を安定させる重要な要素だ。
スイングアームは形状から推察すると、剛性を重視したスチール製か? 仕様の詳細は正式発表を待ちたい。なお、ステップバーには快適性を追求するゴムが被せてある。
大阪モーターサイクルショー2024のカワサキブースでは、プラザ店舗をイメージしたディスプレイも実施。有名ブランドとコラボしたオリジナルウェア&グッズが充実しているので、気になる人は最寄りのプラザ店をのぞいてみよう。

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