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オーナー:Keiさん
さり気なくとことん個性を出す
カスタムするとなると、とことん目立ちたいか、さり気なく個性を出したいかの2パターンに大別できる。ここで紹介するKeiさんのPCXは後者のカスタム。PCXを知らない人が見れば「なんか低くて細長いスクーターだなぁ」という程度の印象だが、PCXに詳しい人が見れば「なんてこった!」というほど手が加えられているのだ。
パッと見で分かりやすいのはローダウンで、フロントフォークはインナーカラーのカット+突き出し量のアップで60mmダウンを実現。対するリヤは、一般的にはローダウンショックに交換するのが定番だが、本来あるはずのツインショックがない!! このPCXのリヤサスペンションはモノショックに変更されており、スイングアームを除去した片持ちホイールにすることでスッキリしたルックスに仕上がっているのだ。
エンジンハンガーをワンオフする際に実施したモノショック化は、デイトナ製のグロム用ショックを使用。シート下にフレームを追加し、外から見えないようになっている。アッパー側のブラケットは固定位置が2つあり、走行用の車高とディスプレイ用の車高へ5分で変更が可能。実用性も加味した設計はナイスアイデアだ。
スイングアームを除去してリヤホイールがしっかりアピールできるようになったので、上品なシルバーに自家塗装してオーロラカラーのリムテープを装着。残った長いリヤアクスルはカットせず、純正へ戻せるようカラー&ナットで固定してからキャップでカバーしている。リヤタイヤは純正120幅から140幅へワイド化。フロントタイヤも100幅から120幅へサイズアップし、迫力ある足元へ変身した。
純正風にこだわったローフォルムの極め付けは、シートカウルのチョップ加工! 天地を薄く加工することで、よりロー&スリムなリヤ周りに仕上げている。純正テールランプのままではタイヤとのクリアランスが厳しいことから、テールランプも薄くカットしてスリムに加工。内部の純正リフレクターは使用せず、汎用の薄型LEDテールを中に仕込んでいる。ナンバーステーももちろん自作で、フェンダーレスのスマートなリヤビューは計算され尽くした黄金バランスだ。
シンプルなカラーリングもイメージ作りに貢献しており、純正グラブバーやシートカウル天面を黒く塗り分けることで視覚的なロワード感を強調。パーツをプラスするカスタムが多い中、マイナスの美学で仕上げたスマートなフォルムは、カスタム上級者を唸らせる完成度だ。
ディテール解説
ライコランド小牧インター店に全国から約50台のPCXが集結!
晴天に恵まれた2024年4月28日、スクーター好きのユーチューバー「yutakaチャンネル」の声がけで東西からPCXが大集合! ライコランド小牧インター店のゴールデンウィークセールイベントに合わせ、新旧多彩なカスタムPCXが集まった。
集合写真/ライコランド小牧インター店にて
ライコランド小牧インター店
イベントが開催された「ライコランド小牧インター店」は、愛知県小牧市の複合型商業施設「パワーズセンター小牧」敷地内に店を構える。国内2店舗目となるBEET JAPAN PROSHOPで、東海・関西地区唯一のNITRON SPECIAL SHOPでもある。
定期的に開催されるセールイベント
定期的に開催されるセールイベントでは、有名ブランドがデモ車などを直接持ち込んで製品PRや取り付けサービスを実施。気になるアイテムについて詳しく聞けるので、カスタマーから好評を博している。