PCX・JK05をセパハンに! 前後の足まわりは限界までローダウン。|PCX meeting 2024

SNSを中心に、ユーザーネットワークが活発化している車種はさまざま。PCXも例外ではなく、カスタムフリークを中心にオリジナリティの追求が盛り上がっている。去る4月28日、ライコランド小牧インター店にてPCXでは初となる全国オフが開催されたので取材を敢行! 今回は徹底したローダウンで、現行PCX(JK05)の魅力を高めた菊壱さんの愛車を紹介しよう。


REPORT●川島秀俊(KAWASHIMA Hidetoshi)
PHOTO●重松浩平(SHIGEMATSU Kohei)

オーナー:菊壱さん

現行モデル(JK05)がベースというのをアピールするため、あえてフェイス周りはノーマルルックでカスタムを実施。限界までローダウンした地を這うフォルムが、スタイリッシュな印象を与える。

とことん『限界』のローダウン! 

原付二種スクーターの中で、圧倒的な人気を誇るPCX。カスタムシーンでも注目度は高く、その大柄な車体はドレスアップすることで映える存在に生まれ変わる。流麗なエアロボディはローダウンするだけでカッコ良くなるのだが、このPCXが目指したのは『限界』のローダウン! フロントフォークは浅倉商事のインナースプリング+30mmカラー、リヤはYSS製285mmショックで低くスタイリッシュなフォルムを獲得した。

オーナーの菊壱さんが気になったのは、ややリヤ下がりに見えること。その原因は純正タイヤサイズで、現行のJK05からシート下トランクスペースを確保するためにリヤタイヤが13インチにサイズダウンしているのだ。これを少しでも改善するため、タイヤの扁平率はそのままに130幅から140幅へワイド化を実施。タイヤ外径が大きくなってフロントの14インチタイヤとバランスが取れ、見た目の印象がかなり良くなった。

ローダウンと同じくらいにこだわったのが、現行モデルのPCX(JK05)だということ。あまり外観をモディファイすると最新モデルという価値が薄れそうで、できるだけ外装はノーマルルックを残したそうだ。そんな中で技アリなカスタムが、スクリーンを純正形状のままクリアタイプに変更すること。車高が低く見える視覚効果はローダウンとの相性も良く、内側の黒い樹脂パーツをカーボン調に仕上げることで質感アップも実現できた。純正のスモークスクリーンでは見えないディテールをアピールすることで、さり気なく個性的にフェイスメイクしているのだ。

外装パーツをノーマルルックにこだわったぶん、エンジン周辺の機能系パーツは派手にカスタム! リアライズ製のマフラーはカチ上げたアップタイプをチョイスし、少しヤンチャなテイストをプラスした。反対側の駆動系はワンオフにてオープンプライマリー化。チーム名を入れたカバーの後方にはKN企画のクラッチアウターが見事に露出し、メカニカルなギミックが楽しめるようになっている。外観はあくまでPCXらしさを維持しつつ、バランス良くまとめられたカスタムは、いろいろ参考になるハイセンスな仕上がりだ。

ディテール解説

限界までローダウンして、地面とのスキマ感を払拭。見た目よりもカスタムの手数は多く、絶妙なスタイルアップを実現している。
扁平率はそのままにリヤタイヤの幅を140に拡大し、タイヤ外径をわずかにアップ。フロントが14インチなのに対してリヤは13インチだが、ボリューム的にリヤ上がりなイメージに仕上げることができた。
駆動系をワンオフでオープンプライマリー化し、チーム名を大きくレイアウト。おとなしいエンジン左側に、大胆なカスタムテイストを盛り込むことができた。
エアクリーナーはウイルズウィン製に変更し、樹脂製の大きなエアクリーナーボックスを除去。リヤショックは全長285mmのYSS製によって大胆にローダウンする。
マフラーはリアライズ製のアップタイプを装着。ローダウンによりサイレンサーの上げ角が高まり、よりカチ上げたイメージに仕上がっている。
純正のスモークスクリーンを海外製クリアスクリーンに変更。下の樹脂パネルにカーボン調シートを貼り、立体的なディテールを演出する。車高も低く見えて一石二鳥だ。
生ゴムグリップのブラウンが好きで、シートもエンデュランスにて同色にカスタム! シックな差し色がデザイン的なアクセントを添える。
メカっぽいセパレートハンドルにクラシックな生ゴムグリップという、個性的な組み合わせを実施。独自性を出すのに、セオリー崩しは有効な手段だ。
浅倉商事のローダウンスプリングと純正インナーカラーの短縮加工で、フロントフォークは限界までローダウン。大径ブレーキローターはDELKEVIC製を装着する。リムステッカーでホイールの存在感も上手くアピール!
汎用のスライダーでボトムにボリューム感をプラスし、よりロワード感を強調。赤いロゴプレートは、PCXの全国ミーティングを主催したユーチューバー「yutakaチャンネル」のオリジナルアイテムだ。

ライコランド小牧インター店に全国から約50台のPCXが集結!

晴天に恵まれた2024年4月28日、スクーター好きのユーチューバー「yutakaチャンネル」の声がけで東西からPCXが大集合! ライコランド小牧インター店のゴールデンウィークセールイベントに合わせ、新旧多彩なカスタムPCXが集まった。

集合写真/ライコランド小牧インター店にて

ライコランド小牧インター店

イベントが開催された「ライコランド小牧インター店」は、愛知県小牧市の複合型商業施設「パワーズセンター小牧」敷地内に店を構える。国内2店舗目となるBEET JAPAN PROSHOPで、東海・関西地区唯一のNITRON SPECIAL SHOPでもある。

定期的に開催されるセールイベント

定期的に開催されるセールイベントでは、有名ブランドがデモ車などを直接持ち込んで製品PRや取り付けサービスを実施。気になるアイテムについて詳しく聞けるので、カスタマーから好評を博している。

イベント主催/yutakaチャンネル

主催したyutakaチャンネルではイベントの動画を配信中!

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