NOSボンベとラジコンホイール !? SNS映えする遊び心の個性派PCX!|PCX meeting 2024

SNSを中心に、ユーザーネットワークが活発化している車種はさまざま。PCXも例外ではなく、カスタムフリークを中心にオリジナリティの追求が盛り上がっている。去る4月28日、ライコランド小牧インター店にてPCXでは初となる全国オフが開催されたので取材を敢行! 今回は定番にハマりがちなカスタムから、一歩抜き出る小技を盛り込んだNORI PCXさんの愛車を紹介しよう。

REPORT●川島秀俊(KAWASHIMA Hidetoshi)
PHOTO●重松浩平(SHIGEMATSU Kohei)

オーナー:NORI PCXさん

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: fd4b0d79e17fee2cccc76aff3636a01a-1024x683.jpg
リヤ周辺のカスタムが派手なので、バランスを取るためにフロント周りで目につくアンダーカウルにダクト加工を実施。中にLEDイルミネーションを仕込んでおり、ナイトシーンではかなり目立つ。

目一杯のローダウンとデコ系アイテムは目を惹く

PCXの定番カスタムといえばローダウン。乗り心地に配慮してサスペンションストロークを残すのか、ほぼリジット状態まで下げ切るのか、ユーザーごとの使い方によってスタイルはさまざまだ。カッコ良さを追求するなら、低い方が絵になるのは当然。このNORI PCXさんのJK05も目一杯のローダウンを施し、スタイリッシュな存在感に仕上げている。

具体的なローダウン手法は、フロントに浅倉商事のインナースプリングを入れて落としつつ、油面調整でストロークをガチガチに制限。リヤはYSS製の285mmショックに換装し、ライバルと同等のローフォルムを手に入れた。車高を低く見せるには全高を抑えるカスタムもポイントで、ハンドルはセムスピードのセパレートハンドルに交換。シートはノイワットダン24のローダウンシートが視覚的にもフラットな印象を与え、全体的なローフォルムを際立たせている。

PCXカスタマーが壁にブチ当るのは、このローダウンしてから「どうするか?」という部分。NORI PCXさんは自作でいろんなディテールアップにチャレンジし、少しずつ個性を高めている。より足周りを大きく見せるホイールのペイント、ノーズに軽快感を与えるフロントフェンダーのショート加工、カーボン調のシート生地にコーディネートするスクリーンのカッティングシートメイク、アンダーカウルのダクト加工&LEDイルミネーションのインストールなど、細かなオリジナル加工を各部に施しているのだ。ラジエターガードも市販品ではなく、純正加工でシルバーカーボン調のフィンを大きくレイアウト。マフラーやエアクリーナー、オイルキャッチタンクなどのエンジン周辺パーツはウイルズウィン製で統一しつつ、奥に見えるスイングアームや駆動系カバーはしっかりペイントして質感アップを果たしている。

さらにSNS映えを狙ったカスタムというのが、車体各部に装着されるデコ系のアイテム。ダミーで装着するNosタンクはよく見る手法としても、ラジコンカー用のタイヤ&ホイールはかなり新鮮。スライダーとしての強度はないので完全なカザリだが、視覚的なインパクトはかなり面白い。トップブリッジ中央のホイールは「見る人はみんな回しますよ」という注目度だが、意味はまったくないとのこと。四輪用の牽引フックをエンブレムベースに活用するなど、遊び心でプラスされたディテールがカスタムの楽しさをアピールしてくれる。

目一杯ローダウンしつつ、ハイトを抑えたセパレートハンドルやローダウンシートによってロワード感を強調。配色のシンプルさは、悪目立ちしないアダルトな雰囲気だ。

ディテール解説

マフラーはウイルズウィンのデュアルサイレンサータイプを装着。大柄なPCXにボリューム負けしない、個性的なデザインだ。
純正ラジエターガードを加工し、シルバーカーボン調のフィンで独自のディテールを追求。市販品では得られないオリジナリティを獲得する。
Nosタンクや、ラジコンカー用のタイヤ&ホイールは完全なデコレーションパーツ。遊び心でプラスするディテールがSNSでウケているという。
エアクリーナー/ウイルズウィンの右2本出しマフラーとバランスするよう、左側に同じウイルズウィン製のエアクリーナーとオイルキャッチタンクを装着。
牽引フック/四輪用の牽引フックは、エンブレムのマウントパーツとして流用したもの。ルックス重視のカスタムは、巧みなセンスで絶妙な存在感を発揮してくれる。
駆動系カバーをダクト加工し、ラメ入りブラックで塗装。チラリと見えるクラッチアウターはKN企画の軽量タイプに交換されている。
ノイワットダン24のローダウンシートで、カーボン調のクールな質感をプラス。凹凸の少ない座面は、ローフォルムを際立たせてくれる。
車高を低く見せるよう、セムスピードのセパレートハンドルに交換。中央にセットするラジコンカー用のタイヤ&ホイールは、ただのデコレーションだが妙にマッチしている
フロント周り/ホイールの存在感をアピールするため、シルバー&ラメ入りブラックリムに自家塗装。フェンダーの先端をカットし、アクティブな印象に仕上げている。

ライコランド小牧インター店に全国から約50台のPCXが集結!

晴天に恵まれた2024年4月28日、スクーター好きのユーチューバー「yutakaチャンネル」の声がけで東西からPCXが大集合! ライコランド小牧インター店のゴールデンウィークセールイベントに合わせ、新旧多彩なカスタムPCXが集まった。

集合写真/ライコランド小牧インター店にて

ライコランド小牧インター店

イベントが開催された「ライコランド小牧インター店」は、愛知県小牧市の複合型商業施設「パワーズセンター小牧」敷地内に店を構える。国内2店舗目となるBEET JAPAN PROSHOPで、東海・関西地区唯一のNITRON SPECIAL SHOPでもある。

定期的に開催されるセールイベント

定期的に開催されるセールイベントでは、有名ブランドがデモ車などを直接持ち込んで製品PRや取り付けサービスを実施。気になるアイテムについて詳しく聞けるので、カスタマーから好評を博している。

イベント主催/yutakaチャンネル

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部