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オーナー:ノリさん
JF28推し活歴13年、オールペイントにたどり着く
クルマもオートバイも、必ずしも新型が優れているとは限らない。ましてカスタムの世界は、デザインや乗り味の「好み」で旧モデルを愛する人が多く、そこに長年の「愛着」が加わればプライスレスな価値が生まれる。
この初期型PCX(JF28)のオーナーであるノリさんは、発売初期に購入して今年で13年目! 大事に乗ってきたが外装の劣化はどうしようもなく、レストアを兼ねてオールペイントのカスタムを施した。カラーはいろいろ悩んだが、純正にはない鮮やかな発色の「レイクブルー」をベース色に選択。見る角度によって色目が変わるカメレオンカラーの「メイプル」を6層塗ることで、パープルやグリーンに発色する独特のボディカラーを手に入れた。
オールペイントは丁寧に塗るほど完成度が高まるので、外装を細かく分解してパーツ単位で塗装。前後ホイールやラジエターガードも同時に塗られ、統一感のあるブルー系ボディに仕上げられている。オールペイントで気をつけたいのが、なんでも同色に塗ってしまうとメリハリがなくなり、車体がのっぺり見えてしまうことだ。ノリさんのPCXは車体前方を濃く、後方を15%薄めにグラデーション塗装することで全体でのルックスに陰影を演出。ホイールは逆にフロント側を15%薄く塗ることで、さり気ないメリハリ感を出している。カメレオンカラーの効果もあってエッジがパープルやグリーンに反射する様子も美しく、初期型PCXの流麗なボディが新たな輝きを放つようになった。
せっかくのオールペイントが引き立つよう、各部もしっかりカスタムされている。サスペンションはフロントにSP武川製のインナースプリング、リヤに社外製270mmショックを装着して前後とも40mmローダウン。アディオのロングホイールベースキットで160mm延長されたスタイルは、かっこいいロー&ロングにキマっている。迫力のマスクはコタニモータースのデビルマスクとカムストックのサイドコンバートを組み合わせたもので、正面から見たボリュームはビッグスクーターすら凌駕するほどだ。エンデュランス製のバケットタイプシートやK2テック製マフラーも迫力あるフォルムに貢献。このPCXに込められたこだわりの深さを、ヒシヒシと感じることができるだろう。ちなみにオーナーのノリさんは、あまりにJF28が好きすぎて2台目のカスタムも計画中とか……。
ディテール解説
ライコランド小牧インター店に全国から約50台のPCXが集結!
晴天に恵まれた2024年4月28日、スクーター好きのユーチューバー「yutakaチャンネル」の声がけで東西からPCXが大集合! ライコランド小牧インター店のゴールデンウィークセールイベントに合わせ、新旧多彩なカスタムPCXが集まった。
集合写真/ライコランド小牧インター店にて
ライコランド小牧インター店
イベントが開催された「ライコランド小牧インター店」は、愛知県小牧市の複合型商業施設「パワーズセンター小牧」敷地内に店を構える。国内2店舗目となるBEET JAPAN PROSHOPで、東海・関西地区唯一のNITRON SPECIAL SHOPでもある。
定期的に開催されるセールイベント
定期的に開催されるセールイベントでは、有名ブランドがデモ車などを直接持ち込んで製品PRや取り付けサービスを実施。気になるアイテムについて詳しく聞けるので、カスタマーから好評を博している。