ホンダPCXをオールペン、カメレオンカラーで6層塗装!|PCX meeting 2024

SNSを中心に、ユーザーネットワークが活発化している車種はさまざま。PCXも例外ではなく、カスタムフリークを中心にオリジナリティの追求が盛り上がっている。去る4月28日、ライコランド小牧インター店にてPCXでは初となる全国オフが開催されたので取材を敢行! 今回は初期型PCX(JF28)を大胆なカラーでレストアした、ノリさんの愛車を紹介しよう。


REPORT●川島秀俊(KAWASHIMA Hidetoshi)
PHOTO●重松浩平(SHIGEMATSU Kohei)
購入してから13年目という初期型PCX。レストアを兼ねたオールペイントでは、カメレオンカラーの「メイプル」を6層塗りしてカスタム感をアピール。前後にグラデーション塗装し、ノッペリ感を払拭する。

オーナー:ノリさん

JF28推し活歴13年、オールペイントにたどり着く

クルマもオートバイも、必ずしも新型が優れているとは限らない。ましてカスタムの世界は、デザインや乗り味の「好み」で旧モデルを愛する人が多く、そこに長年の「愛着」が加わればプライスレスな価値が生まれる。

この初期型PCX(JF28)のオーナーであるノリさんは、発売初期に購入して今年で13年目! 大事に乗ってきたが外装の劣化はどうしようもなく、レストアを兼ねてオールペイントのカスタムを施した。カラーはいろいろ悩んだが、純正にはない鮮やかな発色の「レイクブルー」をベース色に選択。見る角度によって色目が変わるカメレオンカラーの「メイプル」を6層塗ることで、パープルやグリーンに発色する独特のボディカラーを手に入れた。

オールペイントは丁寧に塗るほど完成度が高まるので、外装を細かく分解してパーツ単位で塗装。前後ホイールやラジエターガードも同時に塗られ、統一感のあるブルー系ボディに仕上げられている。オールペイントで気をつけたいのが、なんでも同色に塗ってしまうとメリハリがなくなり、車体がのっぺり見えてしまうことだ。ノリさんのPCXは車体前方を濃く、後方を15%薄めにグラデーション塗装することで全体でのルックスに陰影を演出。ホイールは逆にフロント側を15%薄く塗ることで、さり気ないメリハリ感を出している。カメレオンカラーの効果もあってエッジがパープルやグリーンに反射する様子も美しく、初期型PCXの流麗なボディが新たな輝きを放つようになった。

せっかくのオールペイントが引き立つよう、各部もしっかりカスタムされている。サスペンションはフロントにSP武川製のインナースプリング、リヤに社外製270mmショックを装着して前後とも40mmローダウン。アディオのロングホイールベースキットで160mm延長されたスタイルは、かっこいいロー&ロングにキマっている。迫力のマスクはコタニモータースのデビルマスクとカムストックのサイドコンバートを組み合わせたもので、正面から見たボリュームはビッグスクーターすら凌駕するほどだ。エンデュランス製のバケットタイプシートやK2テック製マフラーも迫力あるフォルムに貢献。このPCXに込められたこだわりの深さを、ヒシヒシと感じることができるだろう。ちなみにオーナーのノリさんは、あまりにJF28が好きすぎて2台目のカスタムも計画中とか……。

ディテール解説

初期型PCXの流麗なボディラインは、今なお完成度の高いデザインだと再認識できる。エンジンはオーバーホールされたスペアに積み替えられており、安心して遠出できるそうだ。
マフラー/マニアックなチョイスでK2テック製マフラーを装着。管長が長いおかげで、高い存在感と優れたトルク特性がダブルで得られるという。
ラジエターガード/純正ラジエターガードもレストアを兼ねてペイント。ポイントを押さえたボディ同色パーツにより、トータルコーディネートしている。
エアクリーナー/エアクリーナーはスリーワン製のサイレンサー型を装着。社外のメッキ駆動系カバーを装着することで、経年劣化を隠しつつ質感アップを果たす。
フェイス周り/コタニモータースのデビルマスクとカムストックのサイドコンバートで、フェイス周りをボリュームアップ! ボディカラーをアピールするのにも効果的だ。
ハンドル/ローフォルムに仕上げるため、セムスピードのセパレートハンドルに変更。ミラーも上部へ飛び出さない角度に設定し、コンパクトな印象を与える。
シート/エンデュランス製シートは後部の段付きがバケット形状で、ロングツーリングでは優れたサポートを発揮。オーナーもお気に入りのフィッティングという。
フロント周り/NCY製260mm大径ディスクローターでストッピングパワーを強化。フロントフォークは社外製メッキカバーで経年劣化を隠し、上手く質感を高めている。

ライコランド小牧インター店に全国から約50台のPCXが集結!

晴天に恵まれた2024年4月28日、スクーター好きのユーチューバー「yutakaチャンネル」の声がけで東西からPCXが大集合! ライコランド小牧インター店のゴールデンウィークセールイベントに合わせ、新旧多彩なカスタムPCXが集まった。

集合写真/ライコランド小牧インター店にて

ライコランド小牧インター店

イベントが開催された「ライコランド小牧インター店」は、愛知県小牧市の複合型商業施設「パワーズセンター小牧」敷地内に店を構える。国内2店舗目となるBEET JAPAN PROSHOPで、東海・関西地区唯一のNITRON SPECIAL SHOPでもある。

定期的に開催されるセールイベント

定期的に開催されるセールイベントでは、有名ブランドがデモ車などを直接持ち込んで製品PRや取り付けサービスを実施。気になるアイテムについて詳しく聞けるので、カスタマーから好評を博している。

イベント主催/yutakaチャンネル

主催したyutakaチャンネルではイベントの動画を配信中!

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