タイで大人気のカスタムシート! ノイワットダン24を見て乗って確かめた! 【動画・モトチャンプTV】

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日本とは異なるカスタム文化が花開くタイ。現地では車両を持ち込みその場でワンオフのシートを製作してくれるノイワットダン24が大人気。そこで今回は日本の正規代理店であるメディアパートナーの協力により、人気のカスタムシートを徹底的に分析してみる。
ケニー佐川(左)と編集長のチャボ(右)がノイワットダン24ジャパンの野沢さんと解説。

東南アジアで国産スクーターやミニバイク人気は不動の人気を保っている。4輪より2輪の人気が高いのは混雑した街中での移動に便利だからであり、もはや1人に1台というくらい定着している。当然、ノーマルのままでは気が済まずカスタムに着手するケースも多い。ここではタイで人気のカスタムシートを取り上げてみよう。

ホンダPCXにノイワットダン24のシートを装着した例。

ノイワットダン24はタイで人気のカスタムシートメーカー。現地ではショップに連日、大勢の客が押し寄せシートのカスタムが依頼されているという。なんでも当地では持ち込まれたシートをその場で好きな仕様にカスタムしてくれるのだそうで、それを教えてくれたのがノイワットダン24ジャパンの野沢さん。今回も例によってユーチューブで動画を無料配信している「モトチャンプTV」のなかから「タイで大人気の”ノイワットダン24”カスタムシート、人気の理由に納得!」という回をダイジェストにしたもの。今回の動画では編集長のチャボとお馴染みのジャーナリスト、ケニー佐川が野沢さんを交えて解説している。

PCX用ローダウンコンフォートシート

ホンダPCXに装着されたローダウンコンフォートシート。

まず紹介しているのはホンダPCX用として販売されているローダウンコンフォートシート。実際に装着したデモ車を見ながら解説していて、最大の特徴はシート高が3cm低くなることとデザイン性の高さだ。こうして見るとノーマルのシートより明らかに着座位置が低くなっているとわかる。では実際跨るとどうなのだろう。

PCX純正シートに跨ったケニー佐川。
同様にケニー佐川がローダウンコンフォートシート装着車に跨る。

長身のケニー佐川なので足つき性は純正でも問題にしないが、実際にローダウンコンフォートシートと比較すると違いは明らか。上2枚の写真を見比べて欲しいが、ノーマルシートより膝の曲がりが多くなっていることがわかる。3cmほどダウンするとのことだが、数値より実際の乗車姿勢は大きく変化した。

シートベースは純正ではなくオリジナル開発したもの。

3センチもダウンさせると聞くと、アンコを抜いてスポンジを薄くしたのでは?と思われることだろう。ところがノイワットダン24では専用のオリジナルシートベースを開発して、スポンジの厚みを犠牲にせずローダウンさせることに成功している。だからシート高が下がっても乗り心地が悪化することはないのだ。とはいえ純正状態よりシート下に積載できる容量は減るので、ヘルメットによってはメットインが使えなくなる場合もある。

ローダウンタックロールシートもある。

PCX用だけでも19種類のシートが用意されている。いずれもローダウンできてシート高は3センチほど低くなる。上写真のように薄いデザインもあり、着座位置を変えたいライダーなら、むしろこちらがオススメのようだ。なんでもタイではシートが薄ければ薄いほど良いという文化があるそうで、写真のシートは非常に人気が高い。ただ、日本仕様としてタックロールにしたり表皮を滑りにくいものに変更するなどアレンジされている。

ダックス125用ローダウンタックロールシート

ホンダ・ダックス125に装着した例。

PCXだけでなくダックス125のシートもご紹介。こちらはチェック柄が往年のダックスを彷彿とさせるデザインとなっているローダウンタックロールシート。シート高は純正より2センチほどダウンするが、このデザインが古いファンには嬉しいことだろう。チェック柄だけでなくサイドに鋲が打ち込まれたデザインは古いダックスを思い浮かべることだろう。

同じデザインで色違いも選べる。

ダックス125用のローダウンタックロールシートにはバリエーションが展開され、色違いを選ぶこともできる。どちらも値段は変わらず2万8600円(税込)となっている。チェック柄やサイドの鋲だけでなく上部にパイピングが施されデザインのアクセントになっていることも特徴だ。

ノーマルシートにケニー佐川が跨った状態。
同様にローダウンタックロールシートに跨った例。

では、どれくらい足つき性が改善されるのか、またケニー佐川が跨って試している。こちらも結果はPCX同様で、膝が曲がる角度が強くなり、明らかにシート高が下がっていることを確認できた。ただ、足を地面に付けた状態だとパイピングがあたり角を感じるという。個人差があることだが、足をステップに乗せて走り出すと気にならないとのこと。

価格はPCX用もダックス125も同じだが、輸入品のため変動することもある。

サーキットでテストライド!

PCXを走らせるケニー佐川。

では実際に走らせた感想はどうだろう。ケニー佐川がサーキットを走らせた第一声は低くなっただけでなくシートの角が面取りされているので、数値以上に足つきが良くなったことを報告。また座面が純正よりフラットとされていることについては、表皮に溝が設けられたことと同時に滑りにくい材質を採用しているためブレーキングでお尻がずれるようなことはなかったことも告げている。さらにバックレストがついていることでバケットシートのようなホールド感が得られるという。とはいえサーキットでバンクさせるよりクルージング時の安定性に優れているそうだ。またシートの硬さは純正より若干しっかりしているとのこと。

ダックス125でもサーキットを爆走!

ダックス125のタックロールシートでも試乗している。ダックスについては純正シートの場合、割と横幅があるためシート高は低く見えても足つき性は意外と良くない。その点、ローダウンタックロールシートは跨った瞬間に低さを実感できる。横幅も若干スリムな印象だ。比較的フラットなシート形状となっているが、タックロールの効果もあり前後へ動いてしまうようなことはない。またフラットに見えて実は前後が跳ね上がるすり鉢形状となっているのでブレーキング時にお尻が動いてしまうことはない。硬さもしっかりした印象で、サーキットで走らせてもスポーツライディングに十分対応してくれる。

ノイワットダン24ジャパンではPCXやダックスのほかにもグロムやモンキー125、カブ一族、ADV150、フォルツァ、レブルなどのホンダ車、さらにはヤマハNMAX、カワサキZ125用のカスタムシートも販売している。詳しくはノイワットダン24ジャパンのホームページを参照してほしい。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…