RCM カワサキZRX1200R……シリアルナンバー:RCM-528

このカワサキZRX1200R改は、RCMの528台目となるシリアルナンバーRCM-528。完璧にオーバーホールされたエンジンは、ZZR1200純正ピストンを組み込んで高圧縮化。ミッションは5速から6速に変更。
前後ホイールはO・Zレーシング製17インチ(ホイール径はノーマル同寸)、フロントフォークはオーリンズ製倒立型、スイングアームはSCULPTURE製スタビライザー付きワイド、前後ブレーキキャリパーはブレンボ製をチョイス。足周りは高精度に仕上げられた上で、現行のハイスペックな部品を採用。
2021年6月に完成し、納車後2575km走行した頃のバージョン。同車は514万8000円(税込)で発売された。東京オートサロン2025展示車はマフラーのサイレンサー部、アンダーカウルのステッカーを省き、ミシュラン製タイヤを装着するなど細部が変更されている。
クランクケースにはRCMのロゴ入りカバーを採用。
CADを用いて製作したカーボンのメータープレート下には、RCM-528のシリアルナンバープレートを配置。
2001年モデル~2008年モデルまで発売されたカワサキZRX1200R(写真は2008年モデル)。水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ1164ccエンジン搭載。最高出力は95ps/7500rpm。吸気システムはキャブレターを採用。
四輪用&二輪用の熱交換システムを幅広く展開する「KOYORAD(コーヨーラド)」のブース。

ラジエターやオイルクーラー等々、高性能な四輪用&二輪用の熱交換システムを幅広く展開する名門「KOYORAD(コーヨーラド)」。同社のブースに展示されたカワサキZRX1200R改は、バイクカスタムのエキスパート「SANCTUARY(サンクチュアリー)」が製作したRCMシリーズのコンプリートマシン。

『RCM(Radical Construction Manufacture)』とはサンクチュアリーが2000年よりスタートした、フルオーダーメイドのコンプリートマシン製作システムのこと。

RCMは基本的に国産オンロードスポーツモデルを対象に受付。これまでカワサキの空冷Z系、カワサキNinja各種、カワサキゼファー、スズキKATANA、ホンダCB-Fなど、お宝BIGバイク”を現代版として復活させてきた。

RCMのポイントは、部品を交換しただけの車輌とは一線を画す。例えば要となるフレームは修正後に補強。またシャシー寸法に併せた専用加工を実施。エンジンは細部に至るまで、フルオーバーホールを施した後に搭載。足周りは高精度に仕上げられた上で、現行のハイスペックな部品を採用。電装系・吸排気系・ポジション系・ボディパーツと、すべてのセクションにおいて妥協を許さない工程で製作。

車輌完成後は200~300kmに渡るロードテスト走行を敢行。旧車カスタムマシンにありがちな問題点を、完璧なまでにトラブルシューティングした後に納車するという、徹底した体制を実施している。

写真のカワサキZRX1200R改は、RCMの528台目となるシリアルナンバーRCM-528。完璧にオーバーホールされたエンジンは、ハイコンプ仕様のZZR1200純正ピストンを組み込んで高圧縮化。ミッションは5速から6速に変更。エンジンの鋳鉄部はガンコートで塗装済み。キャブレターはヨシムラミクニTMR-MJNΦ38を選択。

前後ホイールはO・Zレーシング製17インチ(ホイール径はノーマル同寸)、フロントフォークはオーリンズ製倒立型、スイングアームはSCULPTURE製スタビライザー付きワイド、前後ブレーキキャリパーはブレンボ製をチョイス。

レオパルド製シングルシートはRCMとしての理想を追求するためにシートレールを加工、シート座面の底部をFRPで作り直し、取り付けブラケットもワンオフで製作して角度を再調整。走りはもちろん、外観も完璧を求めたチューニングが施されている。

主要スペック(カスタム個所)

フレームシートレール 一部加工後にパウダーコーティング
前後ホイールO・Zレーシングホイール GASS RS-A ブラック ZRX1200用 (F 3.50-17 R 6.00-17)
フロントフォークOHLINS 倒立ExMパッケージ(BLKフォーク / レングス800mm ・ バネレート 0.85N/mm)
前後タイヤフロント ミシュラン 120/70-17
リア ミシュラン 190/55-17
前後ディスクフロント SUNSTARワークスエキスパンドφ320 HOLE&SLIT
リア SUNSTAR Φ250 HOLE&SLIT
前後キャリパーフロント Brembo CNC4POT GP4-RX
リア Brembo CNC2POT ニッケルコート
ブレーキマスターシリンダーBrembo CNCレーシングラジアルポンプ Φ19×18
クラッチマスターシリンダーBrembo CNCレーシングラジアルポンプ Φ16×18
左右マスターレバーZETA RCMコンセプトフライトレバー
ブレーキ&クラッチホースAllegri ショルトシステム
ハンドルバーデイトナ RCMコンセプトハンドルバー&グリップエンド
ステアリングステムSCULPTURE ZRX倒立ExMパッケージ用ステムKIT
スイングアームSCULPTURE ワイドスイングアーム + ブロックピーススタビライザー + レーシングスタンドフック
リアショックNITRON ステルスツインリアショック
エンジン塗装鋳造部ガンコート&フルオーバーホール
ピストンZZ-R1200純正Φ79ハイコンプ仕様ピストン
シリンダーノーマル 上面最小値研磨
カムシャフトノーマル
バルブノーマル
シリンダーヘッドオーバーサイズバルブガイド入れ替え / シートリングカット / 最少値面研
クランクシャフトダイナミックバランス & ジャーナルラッピング後 メイン&コンロッドメタル選択交換
トランスミッションDAEG純正6速ミッション
クラッチペガサス バックトルクリミッター
その他オイルバイパスライン
吸気系ヨシムラミクニ TMR-MJN DSFΦ38キャブレター(アルマイト ツートンカラー)
排気系ナイトロレーシング ウェルドクラフト3DチタンEX
冷却系KOYORAD ラウンドラジエーターKIT + ハイマウントラウンドオイルクーラーKIT
ボディパーツ/電装系ZRX1200DAEG用純正フロントビキニカウル
レオパルド シングルシート(一部オリジナル加工) シングルシートブラケットワンオフ
アクリポイント スモークスクリーン
ナイトロレーシング Ninja用アンダーカウル改
ナイトロレーシング カーボンフロントフェンダー
RCM アルミツールケースKIT(リアフェンダー)
ナイトロレーシング バックステップ
LED灯火類
マジカルレーシング カーボンバックミラー
ASウオタニ SP-Ⅱ 電装系
STACKステッピングメーター3連 (オリジナルカーボンメーターパネルワンオフ)
YFデザイン ペイント
【スズキ1000カタナ】サンクチュアリーが完璧レストア!オリジナルコンプリート「RCM」で復活

東京モーターサイクルショー2022の「EKチェーン」ブースに展示された、排気量998cc版のスズキGSX1000S KATANA(通称、センカタナ)改。このカスタムは、カスタムショップ「サンクチュアリー(SANCTUARY)」のフルオーダーメイド『RCM(Radical Construction Manufacture)』で製作された1台。オーナーは米国ラスベガス在住のアメリカ人。不動車のまま保管されていたGSX1000S KATANAが、サンクチュアリーが展開する『RCM』によって、完璧に進化・復活。外装、エンジン、足周りの各部は余すところなく、徹底的にカスタマイズされている。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) サンクチュアリー(SANCTUARY) https://www.ac-sanctuary.co.jp/ EKチェーン(江沼チヱン製作所) http://www.enuma.co.jp/

https://motor-fan.jp/bikes/article/39549
ノーマルルックでも走りの実力は数倍アップのカワサキZ900RS改【サンクチュアリー】

東京モーターサイクルショー2022の「デイトナ」ブースに展示されたカワサキZ900RSは、サンクチュアリーが展開する『RCM』によってカスタマイズ。見た目重視のデコレーション的なカスタムではなく、ノーマルの部分をあえて残しつつ、走りを重視した大人のビッグバイクに仕上げているのがポイントだ。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) サンクチュアリー(SANCTUARY) https://www.ac-sanctuary.co.jp/

https://motor-fan.jp/bikes/article/43641
後軸出力152馬力!「空冷Z」最強最速を目指した世界に1台のレーサー仕様【サンクチュアリー】

東京モーターサイクルショー2022に展示された「サンクチュアリー A16R Z RACERⅢ」は、筑波サーキットで開催されるレース「TOT(テイスト・オブ・ツクバ)」の出場に向け、空冷のカワサキZシリーズ最強・最速を目指して製作された、世界に1台しかないレース専用モデル。空冷Zにこだわった、4バルブではないKZ系の4気筒DOHC 2バルブのエンジンは、後軸出力で152馬力を発揮。吸気系はZX-10R純正スロットルボディを用いてフューエルインジェクション化するなど、新旧を織り交ぜたチューニングが施されている。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) サンクチュアリー(SANCTUARY) https://www.ac-sanctuary.co.jp/

https://motor-fan.jp/bikes/article/39968