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ヤマハは2021年に、2018年に策定した「環境計画2050」を見直し、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す目標を新たに設定した。
「TY-E 2.0」の開発は、ヤマハらしいカーボンニュートラルの実現に向けたアプローチの一つとして取り組むプロジェクトだ。開発コンセプトに「FUN×EV」を掲げ、EVならではの力強い低速トルクや加速性能などの魅力を活かして“内燃機関を上回る楽しさ”を目指している。
「TY-E 2.0」は、2018年に発表した初代「TY-E」をベースに開発を進め、新設計のコンポジット(積層材)モノコックフレームに、メカニズムと制御の組み合わせで性能を向上した電動モーターパワーユニット、前モデル比で約2.5倍の容量を持つ新開発の軽量バッテリーを搭載している。
同モデルは、今年6月以降、FIMトライアル世界選手権への参戦を計画し、開発ライダーも務める黒山健一選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)の出場を予定している。なお、3月25~27日に開催される「第49回東京モーターサイクルショー」に展示予定だ。
ヤマハ「TY-E 2.0」の主な特長
- 積層材によるモノコックフレームを採用
軽量化や剛性の最適化に貢献するコンポジット(積層材)モノコックフレームを採用。パワーユニットやバッテリーのレイアウトを見直し、前モデルとの比較で大幅な低重心化を達成した。
- 前モデル比で容量約2.5倍。新開発の軽量バッテリーを搭載
高出力密度の大容量バッテリーを新開発。前モデル比で約2.5倍の容量を達成しながら、重量は約20%増に抑えている。 - メカニズムと制御の組み合わせでパワーユニットを熟成
前モデルをベースに、クラッチやフライホイールなどのメカニズムと、微妙なグリップの変化を読み取る電動モーター制御の組み合わせでトラクション性能を向上。