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時間を気にしない自由な旅も時計を装備すればやっぱり便利
新型スーパーカブ110が発売されることになりました。基本的なスタイリングは変わりませんが、エンジンはロングストローク型の新作で、トルクと燃費性能がアップしているようです。従来型というか現行のスーパーカブ110と比較して数キロ燃費が向上したとのことですけど、大した差じゃないし走り方で変わるからとくに気になりません。
ホイールがスポークタイプからキャストに代わってチューブレスタイヤが装着されました。耐パンク性が向上したわけで、そのぶん安心して走ることができます。ツーリング性が高まったといえますね。その点はちょっと悔しいです。
フロントにシングルディスクブレーキが採用されました。そしてもちろん、ABSが標準装備です。ブレーキ性能が高められたのはいいことです。でもボクは現行のドラムブレーキに不満を抱いていないので、とくに羨ましいとは思いません。
メーターも一新されました。スピードメーターは従来どおりアナログ式ですけど、液晶ディスプレイが内蔵されていて、そこにグラフ表示の燃料計とギアポジションが常時表示されるようになっています。そして、オドメーター、トリップメーター、時計、平均燃費が切り替え表示できるようにもなっています。燃料計やオドメーターは現行モデルにもあるので新しいメーターに惹きつけられないのですが、時計とトリップメーターは羨ましいと思いました。平均燃費が表示できるのも付加価値としてはいいと思います。一方ギアポジションはユーザーからの要望が多かったから装備したとのことですが、ボクはいりません。2速、3速でも発進しますし、4速でだってノロノロと走りだすのがスーパーカブ110の逞しいところだと思っているからです。
などなど前置きが長くなってしまいましたけど、羨ましく思った時計を今回、装備してみることにしました。
時計をはじめ取り付けに必要なものはすべて家探しで見つけた
後付けできるバイク用の時計は多くのメーカーから発売されています。種類も実に豊富で、価格も2~3000円程度とリーズナブルです。これらの商品を購入して装着すればそれが完了してしまうのですが、「そういえば使ってない腕時計があったなぁ」と貧乏臭く思い出してしまったので、それを取り付けることにしました。
引き出しの奥から引っ張り出した腕時計は、数ヶ月使ってなかったもので、まだまだしっかり機能していました。もしなければ百均の時計でも構わないとは思いますけど、防水性がないので却下していました。たまたま家にあった腕時計は、ホームセンターで1000円ほどで買ったシチズン製。10BARの日常生活用防水の性能があるので、多少の雨なら浸水することもなさそうです。大きなお世話かもしれませんけど、10BARというのはJIS規格の10気圧防水を表していて、水上スポーツやシュノーケリングなどに使用しても大丈夫ということのようです。
この腕時計はアナログ式です。老眼が絶賛進行中のボクの目では、デジタル式だと数字や文字が瞬時に見て取れません。なのでアナログの指針のほうが見やすいので、ちょうど良かったです。
他に用意したものは、取り付け場所であるハンドルカバーにキズを付けないためのマット、それにタイラップです。マットに関しては車のダッシュボード上などで使う滑り止めマットがあったのでそれを使うことにしました。タイラップは長さや太さが異なるものが5種類ほどあったのですが、その中から黒い3タイプを選んでおきました。
ハンドルカバーを手首に見立てて装着する
キズつきと走行中のズレを防止するため、まずはマットを腕時計の幅よりやや大きめにカットしました。時計本体の裏側の金属部分がしっかりガードできる幅にしておくのがポイントです。
カットしたマットを右側のハンドルカバーにあてがい、その上に腕時計を載せます。カバーを人の手首に見立ててベルトを回しますが、当然長さが足りません。そこでベルトの穴とバックルにタイラップを通し、固定することになります。今回は3タイプの中から中間サイズのものを使用することにしました。というか、そのサイズしか合いませんでした。時計本体がやや手前に来るように配置し、タイラップを締め付けて固定しました。いかにも後付けといった見た目ですけど、この際実用性が第一なのでボクとしては気になりません。試運転が必要かどうかは別にして、腕時計装着後、桜が満開を迎えた近所の河原まで走ってみました。夜間は見づらいかもしれませんけど、指針の時計は老眼でもパッと確認できるのでありがたいですね。
たぶん電池の寿命は2、3年だと思いますが、交換する際にはタイラップを切って取り外せばいいだけなので手間はかかりません。再度装着するときには新しいタイラップを使うことになるので、劣化によって切れて時計を落下させてしまう確率も減らせます。というわけで、我がスーパーカブ110にもついに時計が付きました。