【VFR800F試乗】官能的な音と加速にズバリ惚れた! ハイパーVTECって何者だ?|ホンダ

VFシリーズから脈々と継がれるスポーツマインドは37年経った今も健在! V型4気筒エンジンを含めて、地に足を付けた実直なスペックアップを果たし、独自の持ち味を遺憾なく発揮する。CBRとともにホンダスポーツの歴史を歩み続けた“名役車”の現行モデルの乗り味やいかに!?

REPORT:川越 憲(KAWAGOE Ken)
PHOTO&EDIT:佐藤恭央(SATO Yasuo)

※2019年10月17日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。

ディテール解説

ホンダ・VFR800F
フロントブレーキはモノブロック対向4ポットのラジアルマウントキャリパーに、Φ310mmのダブルディスクを採用。スポーク部交差形状のキャストホイールは二輪車世界初採用。フロントフォークのアウターチューブはアルミ削り出し。
ホンダ・VFR800F
VFRシリーズのアイデンティティともいえる片持ち式のスイングアーム。アーム部はスーパースポーツタイプと同形状のやぐら型にし、ねじれ剛性のバランスを最適化している。
ホンダ・VFR800F
2017年モデルで内部構造を3室から2室に変更した異形テーパー形状マフラーを採用。従来モデルより迫力があり、歯切れの良い排気サウンドとなった。
ホンダ・VFR800F
ハンドルは前傾の緩やかなセパレート式を採用。多機能ながらコンパクトに設計されたメーターによりスッキリとまとめられている。
ホンダ・VFR800F
センターにアナログ式の回転計を置き、左右に液晶ディスプレイを配置したレイアウトはVFR1200Fから引き継がれている。ギヤポジションや燃費計、グリップヒーターの5段階表示なども組み込まれている。
ホンダ・VFR800F
ウインカーやライトのハイ・ロー切り替え、ホーンスイッチのほか、グリップヒーターのリモコン、トラクションコントロールオンオフスイッチなど、左スイッチボックスに機能を集中させている。
ホンダ・VFR800F

いち早くヘッドライトにLEDを採用したほか、ウインカーをミラー一体型にするなど、高級スポーツツアラーのスタイリングを確立した。

ホンダ・VFR800F
ホンダ・VFR800F
LEDテールランプとウインカーを一体化したコンビライトデザインは歴代VFRシリーズから引き継がれたデザインコンセプト。
ホンダ・VFR800F
シートは前後分割式で、ライダー側のシート高はスタンダード(809mm)とローポジション(789mm)が選べる。
ホンダ・VFR800F
クラッチは重めだが、シフトペダルの操作のみでシフトアップできるクイックシフター(2万1450円)がオプションとして装備できる。
ホンダ・VFR800F
リヤシート下にはETC車載器や車載工具が収納できるスペースを確保。デザイン優先のため容量自体は多くない。
ホンダ・VFR800F
クラッチは重めだが、シフトペダルの操作のみでシフトアップできるクイックシフター(2万1450円)がオプションとして装備できる。

主要諸元

車名・型式:ホンダ・2BL-RC79
全長(mm):2,140
全幅(mm):750
全高(mm):1,210
軸距(mm):1,460
最低地上高(mm):135
シート高(mm):809/789
車両重量(kg):243
乗車定員(人):2
燃料消費率*1(km/L):
 国土交通省届出値定地燃費値 (km/h)…28.7(60)〈2名乗車時〉
 WMTCモード値(クラス)…19.2(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):3.2
エンジン型式:RC79E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒
総排気量(㎤):781
内径×行程(mm): 72.0×48.0
圧縮比: 11.8
最高出力(kW[PS]/rpm):79[107]/10,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):77[7.9]/8,500
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L):21
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速…2.846
 2速…2.062
 3速…1.578
 4速…1.291
 5速…1.111
 6速…0.965
減速比(1次/2次):1.939/2.687
キャスター角(度):25° 30′
トレール量(mm):95
タイヤ:
 前…120/70ZR17M/C(58W)
 後…180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式:
 前…油圧式ダブルディスク
 後…油圧式ディスク
懸架方式:
 前…テレスコピック式
 後…スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:ダイヤモンド(アルミツインチューブ)

■製造事業者/本田技研工業株式会社

ライダープロフィール

川越 憲

1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集。現在所有するバイクはBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)・NSR250R(MC18)etc.。
趣味は草野球、バレーボール、映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)。

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著者プロフィール

川越 憲 近影

川越 憲

1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集者。現在…