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軽快で従順なコーナリングマシン
「SV650 ABS」のジャーナリスト向け発表試乗会は筑波サーキット1000にて開催され、そのときのことをよく覚えています。雨上がりのウェッティなコンディションなのにも関わらず、気構えることなくイージーに操作でき、軽快なハンドリングとアクセルワークに従順な扱いやすいエンジンが好印象でした。
ハンドリングは軽快でワインディングを得意としますが、その旋回性の高さは開発陣もさぞかし自信があったのでしょう。試乗会をサーキットで開いていることからもわかります。
それも納得で、コーナーアプローチから車体が素直に寝ていき、狙ったラインを外しません。トラクション性能に優れ、不安なくアクセルを開けていけグイグイ攻めていけるのです。その感覚は公道でも変わらず、神経質なところがありません。
前後17インチの足まわりに、キャスター角25度、トレール106mmというディメンションはグラディウス時代から変わりませんが、205kgあった車両重量を8kgも減らし197kgに。身のこなしが軽く、アンダー400のように切り返しもスパンとクイックです。
軽量化は徹底され、インストルメントパネルで0.3kg、ABSユニットで0.83kg、そしてエキゾーストシステムで3.5kgものダイエットを果たしています。
このスポーティなライドフィールを味わうと、Vツインネイキッドスポーツは永遠に不滅だろうなと確信が持てます。そして、3年前も今も印象が変わらない普遍的なスタイルがとてもいいです。スタイルも乗り味も飽きが来ない、これは素晴らしいことではないでしょうか。ミドルクラスの決定版と言いたくなります。