4MINIカスタムはモトチャンプの定番企画として長年、読者から大反響をいただいてきた。近年はブームは落ち着いたかに思えたがホンダから新型グロムが発売されたことで再燃しつつある。というのも新型発売により従来モデルの中古車が買いやすい状況になっているからだ。そこに目をつけたショップが、なんと旧車レプリカルックを製作してくれた。車両の詳細情報はモトチャンプ2021年8月号で触れているので、興味のある方はバックナンバーで確認してみてほしい。
モトチャンプTVで何度もコンビを組んでいる編集長のチャボとジャーナリストのケニー佐川が今回も進行役を務めている。今回のプログラムは「グロムが往年のレプリカルックに大変身!」と題して、ホンダを代表する2車種を彷彿とさせるカスタム・グロムを紹介している。動画がはじまるとすぐ、すっかり板についた二人の掛け合いが始まるものの、今回はケニー佐川のボケが炸裂しすぎて軽くスベッてしまった。動画ではケニー佐川を紹介した直後にボケ場面が登場するのでお楽しみに。
今回の2台を製作したのは埼玉県草加市にあるT.T.Rモータース。代表の林さん自らユーチューブチャンネルを展開しているので、動画撮影も慣れたもの。夢を売る店というキャッチフレーズに偽りはなく、昔憧れた名車の販売からレストア、カスタムまで幅広く対応してくれる。特にホンダCBシリーズに強いショップで、今回紹介する2台は本物をショップで取り扱っているほど。本物を欲しい人も、レプリカで楽しみたい人、どちらも必見だ。
動画ではまずレプリカルックとなった2台のグロムを紹介するところから始まる。いつも以上にケニー佐川の語りが熱いのは、フレディ・スペンサー世代だから。CB750Fがスペンサー仕様をオマージュしてステッカーなども忠実に再現しているところに共感したようだ。またCB1100Rといえば一時期は最強のCBであり、50代以上の世代なら誰しも憧れた名車といえるだろう。この2台のレプリカルックなのだから、CB好きなら思わず見入ってしまうはず。
CB1100Rルック、CB750Fルックどちらもグロムをベースにしているが、CB1100Rルックは外装パーツをキット形式で販売する予定。動画が公開されたのは1年近く前なので、現在はすでにキット化が進んでいることだろう。取材した時点での完成度は99パーセントとのことで、要望があればこの状態を再現してくれるはずだ。またCB750Fルックはすでに販売済みの車両。今回は購入したオーナー自ら動画に登場して購入したきっかけや今後のカスタムポイントなども語ってくれている。
CB1100Rルックにはケニー佐川がまたがり、ライポジを確認している。純正より若干大きくなったことで、大柄な体格でも無理なくライディングできそうとのこと。完成したらサーキットを走らせたいですねと語るチャボの言葉通り、ルックスだけでなく走りも大いに期待できるほどチューニングが勧められている。
CB1100Rルックには数多くのチューニングが施されているが、これにはT.T.Rモータースならではのノウハウが詰め込まれた結果でもある。CB750Fルックオーナーもこれから装着予定だと語っているリンクプレートが代表例で、林さん自らサーキット走行した結果、乗りやすくするために開発された。具体的な内容は動画で確認して欲しいが、このリンクプレートを装着することで膝スリが容易になったという。グロムでサーキット走行するユーザーも必見の内容だ。動画を通してT.T.Rモータースがレプリカルックを作るだけでなく、実際に走り込むユーザーも満足させる技術力を備えていることがわかる。グロムをより楽しみたい方法が散りばめられているので、ぜひ視聴してほしいしチャンネル登録もお忘れなく!