【動画・モトチャンプTV】PCX e:HEVハイブリッドの4秒加速ドーピングはズル速い!

4輪では主流になったと言っても過言ではないハイブリッドシステム。2輪で採用しているの国内唯一の存在がホンダPCX e:HEVだ。4輪と違うのは燃費性能向上のために採用しているのではなく、加速性能のためのハイブリッドであるということ。実際に乗るとどう感じるのか、モトチャンプTVで紹介しているのでダイジェストにまとめてみた。

2021年に新型へフルモデルチェンジを果たし、原付2種スクーターの王者としての実力をさらに磨いたホンダPCX。125ccの標準モデルのほかに160もあるわけだが、さらに興味深いのがハイブリッドシステムを採用しているe:HEVだろう。従来モデルにもラインナップされていたモデルだが、今回のフルチェンジでも継続採用されている。新型になったことでどう変わったのか、見て乗って紹介する動画を紹介しよう。お馴染みのモトチャンプTVで2021年9月に公開されたのが「PCX e:HEVハイブリッドの加速ドーピングはズル速い!」だ。

初めにスペックを確認しよう。

この動画はユーチューブで無料配信しているモトチャンプTVでジャンル分けされている「スクーター」のコーナーにあるので、見つからない場合はモトチャンプTV→スクーターの順でクリックしてみるといいだろう。動画が始まるとホンダPCX e:HEVのスペックがまずは紹介される。動画を視聴する前に予備知識をして覚えておこう。

PCXを紹介するのは右から編集長チャボ、ケニー佐川、サンタサン。

今回のプログラムもお馴染みの三人組である編集長チャボ、ジャーナリストのケニー佐川、編集部イチのスクーターマニアであるサンタサンが司会進行を務めている。PCX E:HEVが燃費性能を追求したものではなく、加速性能や走りの楽しさを重視してハイブリッドシステムを採用したことがまず語られている。具体的には動画を視聴してほしいが、スロットルを開けてから4秒間だけモーターアシストが入るシステムで、その加速力はチャボ曰く「出足ビックリしますよね」とのこと。モーターは回転数を問わず100%の出力を発生することが速さの秘訣なのだ。

ノーマルのPCXと違う点を紹介。
シートやエンブレムにブルーを採用している。
シート下にハイブリッド用リチウムイオンバッテリーを搭載。

続いては標準モデルとe:HEVで装備がどのように違うのかを紹介している。スタイリングに違いはないが各部にブルーを配色することで環境への配慮をしているモデルであると主張している。また気になるのがシート下のスペースで、標準モデルに比べるとどうしても容量が少なくなっている。スペースの後ろ半分ほどがモーター用のバッテリースペースになっているからなのだが、これでもフルチェンジ前のハイブリッドモデルより1Lほど拡大している。

メーター右上にアシストチャージメーターが表示される。
走行中にも変更可能な2種類のドライブモード。

標準モデルとの違いはメーターにもある。スピード表示の右にアシストチャージが表示されるのだ。これはスロットル開度によりモーターがアシストされている状態をモニターに4段階で表示してくれるもの。また走行モードをスポーティな「S」とノーマル状態の「D」の2種類を選択でき、現在がどのモードになっているかをメーターパネル左下に表示してくれる。アルファベットの下にはアシストモーター用バッテリーの充電具合も表示される。

ケニー佐川はどのようにPCX e:HEVを捉えたのだろう。
インプレッションは意外な展開を迎えることに。

標準モデルとの違いやハイブリッドモデルの特徴を紹介した後は、いよいよケニー佐川による試乗インプレッションが始まる。ハイブリッドシステムを採用したことで標準モデルから走りがどう変わったのかが気になるところ。スロットルを開けて4秒間アシストされる電気モーターのパワフルさは圧倒的で、ゼロ発進からの加速性能に有効であるのはもちろん、追い越し加速でも威力を発揮してくれるという。加速性能を楽しんでばかりいるとモーター用バッテリーの電圧が低下してしまいそうだが、通常走行やブレーキング時の回生でチャージしてくれるから使えなくなるということはなさそうだ。ただ、走行モードを変えることによる変化は意外にも少なく、ケニー佐川はほとんど感じなかったという。これに対してサンタサンは「全然違いましたよ」と語っているので感じ方に個人差があるようだ。詳しくは動画を視聴してほしい。

44万8800円(税込)という新車価格は全く高くない!

最後にPCX e:HEVの価格が44万8800円(税込)だと紹介される。標準モデルが35万7500円(税込)だから10万円近くアップしたことになるのだが、これをどう捉えるかも個人差があるところだろう。チャボとしてはCT125・ハンターカブと同じような価格設定であることを引き合いに、ハイブリッドシステムを楽しめるのであれば妥当な金額ではないかと語っている。確かに原付2種モデルは40万円台ばかりになっている。どこに価値観を見出すかは人それぞれなので断定できないけれど、最新システムを楽しめるのであれば高いと感じない価格ではある。その価値があるかどうかは動画を視聴してから考えていただきたい。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…