2018年に125ccモデルとして復活したホンダ・モンキーは、旧型より大きなボディサイズになったことで実用性やスポーツ性が大幅にアップしていた。従来とは違う新たなファンを獲得しつつ、以前からのファンにも好評を持って迎え入れられたわけだが、2021年9月に大きな変化があった。同じエンジンを用いるグロムが新型になってエンジンが切り替わったことを受け、モンキーにも新型エンジンが採用されたのだ。これによりエンジンのボア×ストロークは従来の52.4mm×57.9mmから50.0mm×63.1mmへと大幅なロングストローク仕様に変化した。さらに話題になったのがトランスミッションで、従来が4速だったものから新たに5速へと多段化したのだ。これには従来モデルのオーナーも、購入を検討しているユーザーにも驚かされたもの。では実際乗るとどうなのだろう。今回はモトチャンプTVで無料配信されている動画の中から「新型車研究所 ついに5速となったモンキー125に乗ってみた!!」を視聴することで振り返ってみたい。
この回でもお馴染みの三人組が登場して新型モンキー125を紹介している。さすがに長年バイク雑誌作りに携わってきた三人だから、それぞれに見方が違うので興味深い意見や指摘が飛び出してくる。それぞれのキャラクターが現れているところでもあるので、三人が語る内容の違いにも注目してほしい。
まず話題としてグロムが新型になったことで大きく変わったことを紹介。新型グロムが高い評価を受けたことを受け、同じエンジンを搭載する新型モンキー125でも違いを感じられるのだろうかとチャボから話を向けられた。これに対してケニー佐川は開口一番「別物」と語っている。どう変わったのか気になるところだが、動画はまず新型になって変わった部分の紹介へ進んでいく。
前述したようにエンジンが新設計のロングストロークタイプへ切り替わったことがエポック。同時にトランスミッションが5速化したことのほか、カラーリングが変更されフレーム色がブラックに統一されたことにも触れている。これにより従来型より精悍な印象になったと語っている。またアルミホイールのデザインが変更され、こちらもブラック塗装となったことで、一層スポーティさを増したといえる。さらにリヤサスペンションに不等ピッチのコイルが採用された。どのような特性であるかは動画を視聴してほしいが、乗り心地の改良と同時に足つき性も向上している。サスペンションが沈み込む様子も動画でしっかり確認できるぞ。
新型で変わったポイントを紹介した後はケニー佐川による試乗インプレッションが始まる。まず何と言っても新型エンジンの特性が気になるところで、ロングストロークになったことと同時に圧縮比が上がっているため爆発力が増えたことを感じるという。それは出足の速さになっていて、乗り始めから違いを感じられるという
エンジンについてはサンタサンから「歯切れがいい感じ」の排気音であると紹介されると、それを受けてケニー佐川も「パルス感」のある音だと語る。マフラーのサイレンサー付近を新型PCXと同じようなデザインが採用されている点をチャボが語ると、ケニー佐川からはサイレンサーの内部構造が変わったことを紹介。エキパイの取り回しなど変更された点をじっくりと観察することができる。
さらに見えない点として従来型より軽くなり、ホイールベースもわずかながら短くなったことを取り上げている。これらを受けて新型のインプレッションが続く。5速化の効果は大きくライディングが楽になり、かつスポーティに走らせることができるようになったという。それはエンジンの最高出力発生回転付近でのシフトチェンジが可能になったことが大きく、やはり4速よりスポーティな走りが可能になった。また新型サスペンションの効果も大きく、路面へ車体を押さえつけやすくなったことでコーナリングの安定性が格段に向上している。乗り心地も良くなっているというのだから、良いこと尽くめのようだ。
最後に気になる新車価格について触れている。新型モンキー125の価格は従来型から据え置かれて44万円(税込)なのだ。これはスーパーカブC125やCT125・ハンターカブとも同じ価格。これをどう捉えるかとチャボが話を向けると、サンタサンから意外な事実が。なんとスーパーカブC125よりモンキー125は燃費が良いのだ。満タンから400キロほど走ることが可能という計算になり、その後の維持費を考えると非常にお買い得な印象になる。また今後は社外品が充実していくことにも触れられていて、旧型モンキー同様にモンキー125でもカスタムを楽しむことができる。とても楽しみな1台だと言えそうだ。