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ディティール解説
かなり凝ったデザインの多角異形ヘッドランプで精悍なフロントマスクを披露している。ヘッドランプは12V35/35Wのハロゲン球、ポジションランプは12V5Wの電球が使用されている。
ゴールドのフロントフォークはφ37mm、リーディングアクスルの倒立式。21インチサイズのスポークホイールには黒のアルミリムが採用されている。ピンスライドの油圧キャリパーは2ピストン式。ペタルディスクはφ240mm。装着タイヤはIRC製TRAILS GP-21F。
スチールパイプ製セミダブルクレードルフレームに搭載されたエンジンは、左サイドにカムチェーンが通る、SOHC2バルブの空冷単気筒。至ってオーソドックスな仕組みが魅力的。
お気づきだろうか。始動方法は一般的なセルフ式に加えてキックアームも装備される併用式。キック不要論も理解はできるが、長年愛用するとキックの存在が有難いと思える時は少なく無いと思う。
エキゾーストパイプはシリンダーの右脇を回り、フレームの中を通って右サイドにアップマウントされている。
赤いコイルスプリングを持つリアサスペンションは、モノショックのボトムにリンク機構を持つプロリンク式。サスペンションストロークはアクスルトラベルで207mmを誇っている。
押し出し整形材を使用したアルミ角断面式スイングアームを採用。ブレーキはNISSIN製シングルピストンのピンスライド式油圧キャリパーを装備。ディスクローターサイズはφ220mm。IRC製タイヤはTRAILS GP-22R。
レンタルバイクにも使用される試乗車には、ETC機器とスマホホルダーが装備されていた。ブラックのパイプバーハンドルは剛性を高めるブリッヂ付き。
コンパクトデザインながら、メリハリのある文字表示が見やすい、モノクロ液晶デジタルメーター。右上はオドメーターとA/Bトリップの表示が切り替えられる。
スポーツライディングにも適応するスマートなロング・ダブルシート。体重移動がしやすく、足つき性も良い。
すっきりとスマートなフィニッシュを魅せるリヤエンド。テールランプは12V21/5W、クリアレンズのウインカーには12V10Wのオレンジバルブが使用されている。
主要諸元
全長(mm):2,119 全幅(mm):793 全高(mm):1,153 軸距(mm):1,375 最低地上高(mm):285 シート高(mm):869 車両重量(kg):122 エンジン種類:空冷4ストローク単気筒 動弁型式:SOHC 総排気量(cm3):149 内径×行程(mm):57.3×57.84 圧縮比:9.5 最高出力(kW/rpm):9.51(12.91ps)/8,000 最大トルク(Nm/rpm):12.43(1.27kgf・m)/6,500 吸気方式:PGM-Fi(電子制御式燃料) 点火装置形式:電子点火式(フルトランジスタ) 始動方式:セルフ&キック併用式 バッテリー:12V 3.5Ah(GTZ5S・メンテナンスフリー) 潤滑方式:ウェットサンプ式 潤滑油容量(L):1.2 燃料タンク容量(L):7.2 最小回転半径(m):2.1 クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式 変速機形式:常時噛合式5段リターン ギヤ比: 1速:3.076 2速:1.944 3速:1.409 4速:1.120 5速:0.937 1次減速比:3.350 2次減速比:3.267(15丁/49丁) フレーム形式:セミダブルクレードル キャスター(度):27 トレール(mm):105 懸架方式(前/後):テレスコピック式(φ37mm倒立式)/スイングアーム・リンク式モノショック(プロリンク サスペンションストローク(前/後mm):225/207(ホイールトラベル) ブレーキ形式(前/後):φ240mmシングル油圧ディスク/φ220mmシングル油圧ディスク タイヤ(前/後):2.75-21 45P/4.10-18 59P ホイール(前/後):スポーク+アルミリム 製造国:インドネシア
試乗後の一言!
空冷エンジン、キック始動付きは貴重な存在。思わず次期愛車候補に!