目次
スズキ・アドレス125……27万3900円(消費税10%を含む)
ダークグリーニッシュブルーメタリック
歴代モデルに注目!前後10インチを採用したロングセラーモデル「アドレスV100」「アドレスV125」
スズキのアドレスは、1987年にシート下にヘルメット収納スペースを設けた50ccスクーターとして誕生。アドレスという名前は「Add=加える」と「Dress=衣装」を併せた造語であり、シート下スペースに衣装を入れて持ち歩き、自分らしさを演出しましょう、という意味で命名された。
1991年に原付二種モデルとなる、空冷2スト99ccエンジンを搭載した「アドレスV100」を発売。アドレスV100は14年間、外見を大きく変えることなく、“通勤快速車”として人気を獲得した。
2005年にはアドレスV100のコンセプトを継承した、空冷4スト124ccエンジン+インジェクション搭載の「アドレスV125」を発売。50ccモデル並の軽量コンパクトな車体、8.4馬力のパワフルな4ストエンジン、軽快な前後10インチホイールを採用したアドレスV125は、アドレスV100と同様に「通勤快速」とも呼ばれ、世代や性別を問わず、高い人気を獲得した。
「アドレス125」はフロントホイールを12インチに大径化
2017年、フロントタイヤを12インチに大径化した、ゆったりと快適に乗れる「アドレス125」を発売。今回発売となる新型のアドレス125 は、従来モデルのコンセプトである「毎日の生活を支えるスクーター」として、“通勤快速”と“通勤快適”を継承。これに加え、長く付き合える新しいスタンダードスクーターを目指し、さらにゆったりとした乗り心地や、2人乗りでの快適性向上も追求している。
新型のエンジンはアドレスの名に相応しいパワフルな走りを実現しながらも、高い燃費性能だけではなく、優れた加速力を確保したバランスの良いエンジン特性を実現。
生産はインドにあるスズキモーターサイクルインディア社。日本を始め、欧州などでも販売される。
車体のコンパクト化で4kg軽量!前モデルと新型を比較
前モデル
新型
【前モデルの主要諸元】
全長×全幅×全高:1,900mm×685mm×1,135mm シート高:745mm ホイールベース:1,285mm 最低地上高:120mm 車両重量:109kg エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒124cc ボア経×ストローク長:52.5mm×57.4mm 圧縮比:10.3 最高出力:6.9kW(9.4PS)/7,000rpm 最大トルク:10N・m(1.0kgf・m)/6,000rpm 燃料タンク容量:6.0L 燃料消費率:51.0km/L(WMTCモード値) 最小回転半径:2.0m ブレーキ(前/後):油圧シングルディスク式/ドラム式 タイヤサイズ(前/後):90/90-12 44J(チューブレス)/100/90-10 56J(チューブレス) 価格:22万5500円(税込)
【新型の主要諸元】
全長×全幅×全高:1,825mm×690mm×1,160mm シート高:770mm ホイールベース:1,265mm 最低地上高:160mm 車両重量:105kg エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒124cc ボア経×ストローク長:52.5mm×57.4mm 圧縮比:10.3 最高出力:6.4kW(8.7PS)/6,750rpm 最大トルク:10N・m(1.0kgf・m)/5,500rpm 燃料タンク容量:5.0L 燃料消費率:53.8km/L(WMTCモード値) 最小回転半径:2.0m ブレーキ(前/後):油圧シングルディスク式/ドラム式 タイヤサイズ(前/後):90/90-12 44J(チューブレス)/90/100-10 53J(チューブレス) 価格:27万3900円(税込)
シャープなイメージの前モデルに対し、新型は丸みを帯びた親しみやすい外観が特徴。新型は全長75mm&ホイールベース20mm短縮、4kg軽量化されるなどコンパクト化。
最大出力は前モデルよりも0.7馬力低下したが、燃料消費率(WMTCモード値)は2.8km向上。最大トルクは500rpm回転数を抑えつつ、10N・mをキープ。車体のコンパクト化と軽量化の相乗効果により、街乗りでの扱いやすさを一層高めた模様だ。
丸みを帯びた立体的な造形により、前モデルとは異なるエレガントなデザインを表現
丸みを帯びたデザインに重厚で深みのある金属の質感を採用することで、豊かなボリュームと温かみのあるフォルムを実現。ヘッドライトは明るくて見やすく、長寿命のLED を採用。メッキを施したヘッドランプリムは、印象的な輝きを放つのがポイント。
フロントウインカーは上質感のあるクリアレンズを採用。ボディデザインにマッチする上下に伸びやかなデザインにより、先進的で凛々しい表情をプラス。リアのコンビネーションランプは、流れるようなボディデザインとマッチし、確かな視認性を確保。
街中で多用する低中回転を重視したエンジン出力特性
コンパクトで軽量な空冷エンジンは、従来モデルのSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)エンジンをベースに、平成32年(令和2)年国内排出ガス規制に適合。高い燃費性能だけではなく、優れた加速力を持ったバランスの良いエンジンに仕上げている。
最大出力は0.7馬力低下したが、燃料消費率(WMTCモード値)は2.8km向上。また、従来型と同じ最大トルクを500rpm低い回転数から発生させ、街中で多用する低中回転を重視したエンジン出力特性とすることにより、ストリートでの扱いやすいエンジン特性を実現。
※SEP:燃焼効率を上げ、フリクションロスを低減することにより、パワーを落とすことなく、低燃費を実現したスズキ製エンジンの総称。
カムチェーンはサイレントチェーンを採用。低剛性のカムチェーンテンショナーを採用することで、カムチェーンの摺動抵抗を低減。
マフラーは排気効率向上を図るため、エキゾーストパイプサイズを見直し、低速トルクの発生に寄与。またエキゾーストパイプ内蔵のキャタライザーを2段構造にすることで、排出ガスをスムーズに排出し、効率的な浄化を実現。タイヤ交換などの際、マフラーを取り外すことなくリアホイールが脱着できるようにレイアウトするなど、メンテナンス性に配慮している。
エアクリーナーは形状、エアインテークを見直し、より低い回転から発生するトルクに貢献。
駆動系は力強い発進加速と優れた燃費性の両立を実現するため、スロットルを開けた時には大きな駆動力を生み出し、実用速度域ではエンジン回転数をできるだけ低く設定。
強靭かつ高性能なフレーム&足周り
フレームと足周りは、様々な路面状況や走行条件に対応するように走行テストを繰り返し、快適な乗り心地と直進安定性を追求。フレームは大径の丸パイプを採用。コンピューター解析によるシミュレーションと走行実験を重ねることで、軽量化しながらも、最適な剛性を兼ね備えたフレームを実現。高い安定性とコーナリング性能を発揮する。
フロントには高い安定性を発揮する12インチのホイール&タイヤを採用。フロントフォークにはテレスコピックサスペンションを採用。前後サスペンションのセッティングを最適化することで、高い路面追従性を実現。
フロントブレーキは優れた制動性を発揮する油圧式ディスクを導入。左ブレーキレバーを握ると、フロントブレーキとリヤブレーキが同時に作動し、安定した制動をサポートする「コンバインドブレーキ」も搭載。
※左ブレーキレバーを使用するとリアブレーキと一緒にフロントブレーキも作動しますが、ブレーキ操作を補助するためのシステムであり、フロントブレーキレバー(右ブレーキレバー)も同時に使用することをおすすめします。
視認性に優れたスピードメーターと液晶ディスプレイ
シンプルで見やすいアナログのメーターを採用。スピードメーターは大きく、中央にレイアウト。スピードメーターの周りには、「エコドライブイルミネーション」を搭載。ランプの色で燃費の良い運転状況が一目で把握できるので、エコドライブの目安として燃費の向上をサポートしてくれる。液晶ディスプレイには、燃料計とオイルチェンジインジケーター、オドメーター、トリップメーター、電圧計、時計を表示することも可能。
※エコドライブイルミネーションは通常運転の状態はブルー、燃費のよい運転状態はグリーンで点灯することにより燃費の向上を補助するものであり、燃費を向上させるものではありません。
※すべてのライトとインジケーターは撮影用に点灯させたものです。
容量21.8L、最大積載許容重量3kgのシート下収納スペース
シート下には収納に便利なトランクスペースを確保(容量:21.8L/最大積載許容重量:3kg)。また、ヘルメットホルダーを左右に1個ずつ装備。
※形状や大きさにより、トランクスペースに収納できないヘルメットもあります。ご購入の際は必ずご確認ください。
防犯性に優れたシャッター付キーシリンダー
鍵穴へのいたずらや、盗難を抑止するシャッター付キーシリンダーを装備。キーシリンダーは、シートオープンと一体になった集中ロック式を採用。また、ワンプッシュでシャッターを閉め、鍵穴をしっかりガードする新しい機構も導入。
最大積載許容重量0.5kgのフロントインナーラック
足下の左側には、使いやすいオープンタイプのフロントインナーラックを配置。最大積載許容重量は0.5kg。
※写真の小物は撮影用に用意したものです。形状、大きさによっては入らないペットボトルもあります。
スマートフォンの充電などに便利なUSBソケットを装備
フロントインナーラックの上には、スマートフォンの充電などに便利なUSBソケットを装備。定格5V/2A。
※アイドリングやエンジン停止中にUSBソケットを使用すると、バッテリーあがりの原因となります。
※洗車時や雨天時は使用しないでください。また、USB ケーブルを抜き、キャップを取り付けてください。
※写真の小物は撮影用に用意したものです。
買い物袋を掛けるのに便利なフロントフック
ちょっとした買い物袋を掛けるのに便利なフロントフックを採用。最大積載許容重量は1.5kg。
※フックには車体からはみ出したり、足に当たったりするような大きな荷物は掛けないでください。
ストッパー付折りたたみ式ホルダー
足元には折り畳み式でコンパクトに収納できるホルダーを採用。かばん等、荷物の落下を抑止するストッパー付。最大積載許容重量は1.5kg。
※形状、大きさによりかけられないかばんもあります。ご購入の際はご確認ください。
※フックには車体からはみ出したり、足に当たったりするような大きな荷物は掛けないでください。
その他の便利な機能
広々としたフラットな足元スペースを確保。足元に窮屈さを感じることなく、自由度の高いライディングポジションを実現している。
大きくフラットなデザインのゆったりとしたシートは、タンデムライダーにも十分な広さと快適な乗り心地を確保。シート後端には、車体の取り回しにも便利な、大きなグラブバーを装備。握りやすい形状とする事でタンデムライダーをサポート。
自然な乗車姿勢に貢献する、タンデムライダー用のピリオンフットレストバー(タンデムステップ)を装備。使用しない時は格納できる。
燃料タンクは5.0リットルの容量を確保。給油口はシート後方に装備することで、シートを開けることなく給油できる。
ワンプッシュで始動可能なスズキイージースタートシステムを採用。転倒などの非常時に、ただちにエンジンを停止できるエンジンストップスイッチも装備。
手軽に使える便利なサイドスタンドを標準装備。インターロック機構付なので、スタンドを格納し忘れた状態での走行を抑止してくれる。
純正アクセサリー
トップケースや専用設計されたリアキャリアなどを設定。
マットボルドーレッドメタリック
パールミラージュホワイト
マットブラックメタリックNo.2
イメージ
スズキ アドレス125 主要諸元
型式:8BJ-DP12H
全長 / 全幅 / 全高:1,825 mm / 690 mm /1,160 mm
軸間距離 / 最低地上高:1,265 mm / 160 mm
シート高:770 mm
装備重量:105 kg
燃料消費率:国土交通省届出値
定地燃費値 55.9 km/L (60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 53.8 km/L (クラス1) 1名乗車時
最小回転半径:2.0 m
エンジン型式:AF21・強制空冷・4サイクル・単気筒
弁方式:SOHC ・ 2バルブ
総排気量:124cc
最高出力:6.4 kW 〈8.7 PS〉 / 6,750 rpm
最大トルク:10.0 N・m 〈1.0 kgf・m〉 / 5,500 rpm
燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム
始動方式:キック・セルフ併用式
潤滑油容量:0.8 L
燃料タンク容量:5.0 L
クラッチ形式:乾式自動遠心シュータイプ
変速機形式:Vベルト無段変速
フレーム形式:アンダーボーン
ブレーキ形式 (前 / 後):油圧式シングルディスク / 機械式リーディング・トレーリング
タイヤサイズ (前): 90/90-12 44J
タイヤサイズ (後): 90/100-10 53J
乗車定員:2名
※平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応