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ドライブレコーダーはツーリングの思い出も記録してくれる
四輪車ではドライブレコーダーの装備が当たり前になってきています。社会問題になっている「あおり運転」の被害から身を守ったり、事故や事件の検証にも役立ってくれるドラレコは、安全装備ともいえるアイテムなのです。そんなありがたい装置ならばぜひともスーパーカブ110にも取り付けたいと考えました。なぜなら、車体の小さなスーパーカブ110で走っていると、四輪車にたびたびあおられていたからです。
これはスーパーカブに限った話じゃないのですが、小柄なバイクは四輪車から見るとどうやら邪魔な存在らしく、脇スレスレを抜いて行ったり、躊躇なく割り込んでくるドライバーもいます。こちらがよけたりブレーキをかけなければぶつかってしまうといった状況も一度や二度じゃありません。ドラレコの装着でそれらがなくなるわけじゃありませんが、もしものときの証拠にはなります。
また、事故に遭遇した場合の事実関係を立証するにもドラレコは重要な役割を果たしてくれます。四輪車と接触して転倒した場合にはライダーが負傷する確率が高いです。ケガの程度にもよりますが、救急車で病院に運ばれることも少なくありません。その間に事故検証が行われ、十中八九ドライバーは自分に非がないと訴えます。ボクの経験でいえば、四輪車が急な車線変更をしてぶつかったのに、バイクがローリングしながら走ってきてぶつけられたとドライバーは主張しました。まぁそんなもんです。その場で反論できない立場にあるライダーは、たいてい悪者扱いされます。理不尽極まりないですね。こうした不利益を被らないためにもドラレコは必須だと思います。
それと、一時停止をしたしないといった違反の事実関係を明確にするにもドラレコは役立ちます。という具合に、さまざまな状況で事実の立証ができるドラレコの装備は、自らの安全走行も含めて、不安要素を取り除ける頼りになるアイテムなのです。そしてもうひとつ、ドライブレコーダーに記録された映像は、ツーリングの思い出として残しておくこともできます。
スマホナビなどの増設を考えて電源ユニットを装備する
今後はナビも装着する予定なので、この際に電源を容易に取れるようにしておくことにしました。アクセサリーごとにいちいち配線をしていたのでは手間もかかりますし、配線だらけになってしまうのもスマートじゃないですからね。そこで同じデイトナ製のアクセサリー電源ユニットD-UNITという製品を取り付けることにしました。最大4つのアクセサリーが接続できる電源ユニットで、内蔵の低背ブレードヒューズを20A以下で必要なアンペア数に設定できるようになっています。いずれにしても、アクセサリーの増設に利便性を発揮してくれそうです。
D-UNITの装着に当たっては、スーパーカブの限られたスペースのどこに収納するかが問題でした。まあ考えていてもらちがあかないので、なにはともあれ車体のカバー類を取り外していきました。スーパーカブの配線類はすべてカバーによって目隠しされているので、D-UNIT本体はもちろん、ドライブレコーダーM777Dの配線もすべてカバー内に収めてスッキリと仕上げたいのが人情です。
こうしてカバー類を取り外して電装パーツがむき出しになったところでD-UNITのメイン配線をバッテリー端子に接続します。その後テスターを使ってユニットの動作確認をします。とくに問題がなかったので、次にACC配線を探します。ACC配線はメインキー(イグニッション)をオンにしたときに電気が流れる配線で、ヘッドライトとかホーンなどにつながっている1つのコードがそうです。 ACCに接続しないとつねに電気が流れっぱなしになってしまって具合が悪いのです。ドライブレコーダーはメインキーがオンのときに動作してくれればいいし、電気が流れっぱなしだとバッテリーあがりも心配ですからね。
D-UNIT本体の設置場所を探った結果、バッテリー前方にあるちょっとしたスペースに収まることが分かりました。なのでその付近でACC配線はないかとテスターを使って探したところ、テールランプの配線がそうだと判明しました。そこで配線コードを切断して二股ギボシ端子を接続。そこにD-UNITDの配線とテールランプの配線を接続しました。
前後カメラを採用したバイク用ドライブレコーダーを取り付けた
数あるバイク用ドライブレコーダーの中から今回、スーパーカブ110に装着するのはデイトナ製M777Dを選びました。事故やあおり運転、違反などの証拠を記録するためというのが第一の理由ですが、バッテリー内蔵で着脱式のフロントカメラを採用しているM777Dなら、必要に応じて取り外して持ち運びツーリングの思い出も映像として残しておけるからです。 スーパーカブに取り付ける場合には、フロントカメラはミラーステー、リアカメラはナンバープレート横とするので、それに合わせたステー類も用意しました。
いよいよドライブレコーダーの取り付け作業にかかります。まずはドライブレコーダーM777Dに付属している12V電源ケーブルをD-UNITの出力端子のひとつに接続します。その後作業はフロントカメラの設置から始めることにしました。 12V電源ケーブルに2in1電源ケーブルを接続します。フロントカメラ用のコードをフレームに沿ってハンドルへと導き、右ミラーステー部分に持っていきます。スーパーカブはハンドルもカバーされていますが、とくに加工しなくてもカメラコードをミラーステーまで引き出すことができました。
フロントカメラ本体はエンドキャップを外して付属のSDカードを入れます。このとき防水用のOリングを紛失しないように気をつけるのと同時に、SDカードの向きもまちがえないようにして差し込みます。
フロントカメラ本体をマウントに装着したら専用工具で仮締めして固定し、2in1電源ケーブルを接続します。フロントカメラの取り付けはこれで完了です。このフロントカメラにはバッテリーが内蔵されているので、取り外してアクションカムのように使うことができます。フル充電で2時間ほど映像が撮れるそうです。
次にリアカメラのコードを2in1電源ケーブルのコネクターに接続するのですが、その前に2in1電源ケーブルを車体の後部へと取りまわさないといけません。他のケーブル類が通っている箇所に沿わせて、リアフェンダー裏からテールランプ・ウインカーマウントカバーへと取り出しました。見た目にもスッキリとして、カバーを装着すればすべてのケーブルが隠れます。
後部に引き出した2in1電源ケーブルのコネクターにリアカメラから伸びるケーブルを接続するのですが、このときテールランプのマウントカバーとケーブルが干渉してしまうことが判明しました。カバーは樹脂製なのでケーブルを挟んだ状態で組み付けても大丈夫なのですが、振動などでケーブルが切れやすくなるなどの不具合が生じる可能性ももちろんあります。そこでケーブルが通る箇所のカバーに切り欠きを入れ、リアカメラのコードを接続しました。あとはリアステーを取り付けて、カメラ本体を装着すればOKです。最後にメインキーをオンにして、フロントカメラのインジケータランプが点灯したのを確認して作業は終了です。