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話題沸騰中の新型スーパーカブ110&クロスカブ110。すでに各方面からインプレッションが出揃っているが、モトチャンプが誌面から飛び出してユーチューブで無料配信しているモトチャンプTVでも試乗インプレを公開している。それが今回ダイジェストで紹介する「新型スーパーカブ110、クロスカブ110先取り試乗」だ。試乗するのはジャーナリストのケニー佐川と中村友彦で、編集長のチャボが司会進行役を務めている。新型カブは半端じゃないと紹介されているが、どのような進化を遂げたのだろう。
ホンダ・スーパーカブ110
走り出しから「気持ち良い!」と語り始め、新型エンジンが明らかにパワフルでスムーズなマナーを備えていることが感じられている。また回転の伸びだけでなくエンジンブレーキのかかり具合も洗練された印象。またシフトチェンジ時のショックが穏やかになった印象で、クラッチの繋がり具合も絶妙。ロングストローク型になった新型エンジンは排ガス規制をクリアすることが目的なだけでなく、これからの時代を走るカブにふさわしい進化となっている。また足回りについても触れていて、キャストホイール&チューブレスタイヤになったことで路面からの入力を高い剛性感とともに伝えてくれ、コーナリング時の安定感まで増している。試乗の最後は「普通のバイクみたい」と締め括っている。
ホンダ・クロスカブ110
続いてクロスカブ110をケニー佐川が試乗する。まず感じるのがスーパーカブと異なるライポジ。懐に余裕がある印象で、サスペンションが変更されたこともあってハンターカブに近づいた。また新型エンジンについてはスーパーカブも同様なのだが中間加速がとても良くなったとのこと。一般道で多い速度域でのトルク感が増えていて、加速時のフィーリングも心地よいという。ディスクブレーキはスーパーカブの1ポットと違いクロスカブには2ポットキャリパーが採用されている。制動性能だけでなく、ブレーキング時のコントロール性にも注目。減速中にコントロールできる幅が広がっているのだ。
試乗後に改めてインプレを語り合う
試乗を終えたケニー佐川を迎えて3人による新型の印象を語り合っている。ブレーキについては全員が賛辞を送っている。車間距離を空けがちだった従来のスーパーカブと違い、良い意味で車間距離を詰めることができる。これはディスクブレーキによる恩恵だ。また試乗した日が雨だったこともあり、明らかにドラムブレーキのような滑る感覚はなくダイレクトにブレーキが効いてくれることを実感。ABSについても触れていて、作動した時のフィーリングが自然で尚且つしっかりと止まってくれる。
続いて足回りの進化について印象を語り合っている。スポークホイールからキャストホイールになると乗り心地が固くなりそうな印象だが、これが全くそんなことはない。スポーク時代はホイールがたわむことで独自の乗り味を生み出していたしコーナリング時にも穏やかさを感じさせてくれたものだが、キャストホイールになったことで路面との接地感がダイレクトに伝わりコントロール性に優れるようになった。これはスポークに比べて軽量化できたことが原因でもあり、すべてにおいて進化した乗り味となっている。バイクとして進化していることは大歓迎なのだが、従来のカブが備えていた穏やかさ、牧歌的な雰囲気は薄れたようだ。動画ではタイヤの違いなどにも触れている。
ロングストローク化された新型エンジンにも見どころは大きい。絶対的なスピードではなく中間域でのトルク感、加速性能が非常に良くなったことが印象的。出足の良さや遠心クラッチのつながり具合まで進化しており、普通に走るだけでも洗練された印象を受けることだろう。またシフトフィーリングの変化も大きい。従来の「ガチャコン!」というショックが減りストレスを感じることが大幅に減った。これは日頃から乗るカブにとって非常に重要な要素だろう。
動画ではメーターの進化やシートの変更にも触れているので、ぜひ視聴してほしい。動画の最後では総合評価を語り合うことで締めくくられている。ジャーナリスト2名の印象は若干異なるようで、今回の進化を素直に受け止められる人も、従来型の良さを懐かしむ人もいることだろう。モトチャンプとしての総論は、新型になって2万円値上がったことはまるで気にならない価格差としている。むしろ進化具合を考えたら安いくらい?ということだ。詳しくは動画で確認してみよう。最後にモトチャンプTVのチャンネル登録者数が2万人を突破した! みなさんもチャンネル登録を忘れずに!